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2023年9月26日

サツマイモを甘くする裏ワザ3選!どれがラクに甘くなるか試してみた

サツマイモを甘くする裏ワザ3選!どれがラクに甘くなるか試してみた

やっと秋めいた気温になってきました。今年の夏はとりわけ厳しかった。もはや30℃では涼しいという感じすらするぐらいの「熱帯化」日本でした。火を使う料理は一切したくなくて、私ももっぱらレンチン料理にいそしんでいました。

酷暑といっても、自然のものは季節通りに育ったり、枯れたりしていきます。秋野菜の代表、サツマイモもそろそろ収穫の時期を迎えるでしょう。最近のサツマイモブームはすさまじく、芋の一大産地、茨城の友人も2年後の収穫のさつまいもまで予約されていて、どこも品不足だそうです。特に茨城には、コンソメ味や塩味の薄切りじゃがいもを揚げた菓子で有名な某メーカーが倉庫だか工場だかを建てるらしく、茨城のサツマイモ相場はその某メーカーが握る、とも囁かれています。

さて、その大人気のサツマイモですが、甘い芋だと思って買ったら意外に甘くなかった、という経験はありませんか。でもその芋、実は調理法が悪くて甘くないのかもしれません。サツマイモが甘くなる原理と甘くするやり方を知ったら、もうおいしい焼き芋やスイーツを買うために並ぶことはなくなるかもしれませんよ。

  • ルイーザ(LUISA)

サツマイモが甘くなる原理

サツマイモは、収穫直後は甘くありません。サツマイモが甘くなるのは、デンプンが酵素によって分解され、糖分に変わるからです。そのためには、収穫したら10℃〜15℃ぐらいの低温で1ヵ月程度熟成させることが必要です。サツマイモ掘りに行ってきた方は、すぐ食べないで冷蔵庫に保存するのがまず重要です。といっても、10月末ぐらいからは店頭で売られているものは熟成が済んだものが多いので、その必要はありません。

さて、熟成が済んだら十分甘いかというと、調理法を間違えるとあまり甘みを感じない芋になってしまいます。さらに調理で追い打ちをかける糖化が必要です。

サツマイモに含まれる酵素は60℃〜75℃でじっくり加熱すると、デンプンを糖分に変える働きがあります。そのため、この温度で加熱調理することで、より一層甘くなるというわけです。低温で貯蔵して酵素が働き、さらに60℃〜75℃でもう一度酵素が働くという、2回の攻撃で甘みを加えていきます。

サツマイモを甘くする3つの調理法を試す

サツマイモを甘くするには、適温を長時間維持することが重要です。そこで、Google先生に聞いて、簡単にできそうなのを3つ試し、その結果を時間(かかれば★が増える)、実現可能性(簡単にできるほど★が増える)、甘さ(甘いほど★が増える)で評価しました。満点は★5つです。
いずれも串を刺してスッと通ったらできあがりとしています。

実験は

  • レンジで加熱
  • フライパンで茹でて加熱
  • オーブントースターで加熱

の3つで試します。この他、炊飯器で水を入れて普通に炊く、というのもありますが今回は省略します。
芋はホクホク系の紅あずまを使用しています。

電子レンジで加熱

1. キッチンペーパーを2枚重ねてぬらして芋を包み、さらにラップでしっかり包む。

キッチンペーパーで包む
ぬれたキッチンペーパーで包む
ラップでしっかり包む
ラップでしっかり包む

2. 600W(強)で、芋が細ければ2分、太ければ3分加熱する。

3. 2を200W(弱)で11〜12分加熱してできあがり。

レンジ芋
レンジ芋のできあがり

時間:★★★
実現可能性:★★★★★
甘さ:★★

3つのうちで最も手軽な方法。時間は全部で15分程度なので、時間もかからないし特別な道具も不要。しかし、残念ながらあまり甘くない。水分が少なくてポソポソした感じ。もともとホクホク系であることでポソポソを考慮してもあまりおいしくないかもしれない。

フライパンで茹でて加熱

1. 芋をアルミホイルを二重にしてしっかり包む。

アルミホイルで包む
二重のアルミホイルでしっかり包む

2. フライパンに1を入れ、1cmぐらいの高さまで水を入れてフタをして沸騰させる。沸騰したら弱火で15分加熱してから上下を返し、さらに15分加熱してできあがり。

フライパン芋
フライパン芋のできあがり

時間:★★★★★
実現可能性:★★★★★
甘さ:★★★

フライパンを使い、アルミホイルで包むだけなので、それほど手間はかからないが、全部で30分かかるので今一つ効率が悪いように思う。3個ぐらい同時に作ればいいのかもしれない。甘さは今一つ足りないというところ。茹でているので水分はあり、ポソポソはしていない。ただ、どこか水っぽくてぼやけた味という感じ。

オーブントースターで加熱

芋をそのままオーブントースターに入れ、15分加熱、さらに上下を返して15分加熱してできあがり。

オーブントースター芋
オーブントースター芋のできあがり

時間:★★★★★
実現可能性:★★★★
甘さ:★★★★★

時間は30分かかるが、包むなどの下処理がなくて楽。味は一番濃厚。ぼやけた感じはせず、甘みもしっかりあって最もおいしい。ホクホク食感がこたえられない。これならスーパーの焼き芋に負けないおいしさ。

結論:オーブントースターが最もおいしい

結論としてオーブントースターが一番おいしいことがわかりました。時間はかかるが、手間もなく、あとは待つだけで終わりなので最もおすすめの方法です。

それでも甘くならなければ人工的に甘くする

サツマイモの中には、どうしてもあまり甘くないものもあります。そういうときには人工蜜芋を作ってしまいます。

人工蜜芋の作り方

1. 芋を縦半分に切り、フライパンに1cmぐらい水を入れて沸騰させたところに投入して10分茹でる。

10分茹でる
まずは切り口から茹でる

2. 10分経ったらひっくり返して同様に10分茹でる。

3. 2を皿に取り、フライパンの水を捨てて、砂糖大さじ1ぐらいをフライパンに投入して火をつけ、そこに水を大さじ1入れる。

砂糖大さじ1
フライパンに砂糖を入れる

4. 砂糖が溶けてきたら茹でた芋を溶けた砂糖の部分にのせて染み込ませる。

溶けた砂糖にのせる
砂糖の蜜を染み込ませる

5. 砂糖に色が付いてきたらできあがり。表面はカラメル状でパリッと、中はしっとりホクホク。

人工蜜芋
蜜がパリッとして美味
オリーブオイルをかける
オリーブオイルをかけてもおいしい

サツマイモを甘くするポイント

サツマイモを甘くするには、サツマイモのデンプンを糖分に変えることが必要です。それには“10℃~15℃で貯蔵する”ことと、“60℃~75℃で加熱する”ことを守ってください。

低温貯蔵についてですが、10月末ごろから出回るものは収穫時期から1ヵ月程度経っていて熟成が済んでいるはずなので、残る加熱調理を守ればおいしい芋を食べることができるはずです。

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企画:オリーブノート編集部
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