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まだ寒さが続くこの季節、やっぱり鍋料理が恋しいですよね。白菜をたっぷり使ったアツアツの鍋を家族や仲間と囲んでいると、ほっこりした気持ちになり、心がウキウキして会話も弾みます。でも、鍋を食べ終わったあとの白菜の消費に困る──ということ、よくありませんか?
白菜は野菜の中でもサイズが大きく、カットされているものを買ってもあまりがちで、どうやって食べようか悩む代表的な野菜でもありますよね。そんな白菜をじょうずに使い、鍋物とは違った食感が楽しめるパスタに使ってみるのはいかがでしょうか。
断面のおなかがぽっこりと出て黄色く変色してきた白菜は、捨てるのはもったいないし、かと言って料理にどう使おうか悩むところですよね。
鮮度抜群とは言えない白菜でもパスタの具材としてオリーブオイルと合わせれば、しっとりとしたオリーブオイルの質感も手伝って、少し時間がたってしまったことは全くと言っていいほど気にならず、美味しくいただくことができます。
また、白菜は若い葉(玉の中心部分)にどんどん栄養を送る性質があるので、使うときは外側の葉から使うようにしましょう。ただし、枯れてしまっている外葉は食べるのに適しませんから、その部分は切り取って除去してくださいね。
今回は白菜とベーコンのオリーブオイルパスタの作り方をご紹介致します。
1. 白菜を適当な大きさ(一口大かそれより少し小さいくらい)にカットします。
2. ベーコンを適当な大きさにカットします。
3. ニンニクをつぶしてから芽を除去し、乱切りにします。
4. フライパンにベーコン、にんにく、ブラックペッパー、オリーブオイルを入れてコンロに火をつけます。ニンニクが焦げないように、弱火で加熱してください。
使用するオリーブオイルはエクストラバージンオリーブオイルでも構いませんが、高温で長時間熱したり沸騰させたりする料理では香りが飛んでしまうことがあります。
私はオリーブオイルを料理に使うとき、香り高く高価なエクストラバージンオリーブオイルはその香りを最大限に活かせるサラダなどの加熱しない料理で使い、今回のように加熱する料理ではエクストラバージンオリーブオイルに比べるとお手頃な価格の、日本では「ピュアオリーブオイル」と呼ばれるオリーブオイルを使うこともあります。
開封済みのエクストラバージンオリーブオイルがある場合、酸化する前にどんどん使っちゃいましょうね。
5. 乾燥パスタを茹で始めます(指定の茹で時間よりも1分早くあげます)。
6. ニンニクが色づき始めたらカットした白菜をフライパンに入れ、全体をザクッと混ぜてからフタをして2分程度蒸し焼きにします。
7. フライパンの白菜がしんなりしたらフタを取りワインを入れます。コンロの火を最大火力にして、1分程度沸かします。
8. ソースにとろみがついてきたら弱火にし、塩で味を調整します。パスタが茹であがったらフライパンに入れて、全体をよく混ぜます。
9. ソースが麺に十分絡まったら、皿に盛りつけます。仕上げにブラックペッパーや刻みパセリなどを振りかけて完成です。お好みで、エキストラバージンオリーブオイルがあれば最後にひとまわし。美味しさが引き立ちます。
7では、コンロの火を強火にしてワインのアルコールを飛ばすとともに、オイルとワインを乳化させる工程です。ソース全体に熱が回るよう、フライパンの中を軽く混ぜながら沸騰させてください。
白菜のシャキシャキした食感とベーコンの風味がオリーブオイルと相性抜群のこのパスタは、白菜が入る事によりヘルシーさと食べ応えの両方を兼ね備えています。
しんなりしてしまった余りものの白菜とはいえ、オリーブオイルと合わせることでツヤの感じられるしっとりした舌触りが加わり、食べやすくそして美味しく、健やかな暮らしを支える縁の下の力持ちになってくれますよ。
白菜の旨みと栄養をたっぷり堪能できるオリーブオイルパスタ、ぜひお試しください。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。