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みなさんは、「ウェルパ志向」や「プロパ志向」という言葉をご存じですか?
これは、2025年の食トレンドの一つとして注目されている新しい消費者の志向を表す言葉です。
この記事では、「ウェルパ志向」や「プロパ志向」の意味や背景、これらと関りの深い「五感消費」とのつながりについて詳しく説明します。これからの食に何が求められるのか、最新トレンドを通して一緒に考えてみましょう。
「ウェルパ志向」とは、「ウェルビーイングパフォーマンス」という造語を略したもので、食を通じてウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)を実感できるかどうかを重視する考え方です。
「ウェルビーイング」は、WHOの憲章でも健康の定義として使われてから広まった言葉で、一時的な幸福感や満足感だけでなく、人生の意義や目標を見出し、充実した毎日を送ることを目指す概念です。
近年では、企業や行政、生活者の間でも広く使われるようになり、ウェルビーイングをテーマにした商品や広告などが増えています。
背景には、以下のような社会的要因があります。
こうした中で、お金や時間を費やすことによって自分の「幸福度」が上がるかどうかを軸に商品を選ぶ人が増えています。
たとえば、以下のような商品が人気を集めています。
これらは、便利さだけでなく、食べた後の心身の満足感(ウェルビーイング)を重視して開発されています。
一方で、「プロパ志向」は「プロセスパフォーマンス」の略で、こちらも「ウェルパ志向」と同じく造語です。食べるまでの過程=プロセス自体を楽しむ消費行動を指します。
ここ2、3年ほどは、時短を求める志向と、じっくり時間をかけたいという志向がどんどん二極化していて、完成までのプロセスを楽しみたいという需要は大きいです。
消費者が面倒と感じるほどの手間は無しに、最後のひと手間というような、「ちょっとした手間」をかける商品がトレンドとなっています。
プロパ志向のポイントは「達成感」と「体験」
以下のような商品・サービスが該当します。
プロパ志向のキーワードは「ちょうどよい手間」手間は「面倒」ではなく、体験価値を上げる「演出」と捉えられています。
「五感消費」は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感を満たすことで満足感を高める消費行動です。景気が低迷しているときほど「感覚的な豊かさ」を求める傾向があり、ここ数年で注目が高まっています。
近年の例:ASMRやライブクッキング
これらは、節約している中でも体験型コンテンツにはお金をかける消費者をターゲットとしています。
「五感消費」は、先程ご紹介した「ウェルパ志向」や「プロパ志向」とも密接に関係しています。五感を刺激することが、以下のような効果を生み出します。
現代の消費者は「美味しい」「便利」だけでは満足しない時代に突入しています。今後、食にもとめられる要素は以下のように多様化していくと考えられます。
「ウェルパ志向」や「プロパ志向」は、こうした多様なニーズに応える新しい「食の価値基準」と言えるでしょう。
「ウェルパ志向」や「プロパ志向」、「五感消費」は、どれも現代人の価値観の変化を表しています。
そんな視点で選ばれる商品が、これからの食の主流になっていくでしょう。
最近の食トレンドを知ることで、私たちの暮らしの中で「何が本当に必要とされているのか?」を見直すきっかけにもなります。これからの食の在り方を、一人ひとりが考えていく時代が始まっています。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。