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新じゃがいもは皮が薄くて柔らかく、むかなくて食べられる。いや、逆に皮があった方が、噛んだ時に皮がぷつっとはじけて食感が良くておいしいのです。
そこで、これをおいしく調理することにしました。
早速、ミニ新ジャガで作る“せいだのたまじ”、“味噌かんぷら”をご紹介しましょう。
といってもこの料理、地元の方以外はなんのことだかわかりませんね。
“せいだのたまじ”は山梨県、”味噌かんぷら”は福島県の郷土料理です。
山梨の上野原地区では小さいじゃがいものことを”たまじ”と呼び、福島の古殿町などでは“かんぷら”と呼ぶそうです。どちらも小さい新じゃがいもをまるごと甘味噌で煮た料理。簡単でおかずになる、見た目もコロコロと丸くてかわいらしいです。
じゃがいものサイズが大きすぎると味がしみないので、この料理はミニサイズが向いています。肉などは入れないので、多めのオリーブオイルでコクを出すのがコツです。
山梨県上野原市の棡原(ゆずりはら)地区に古くから伝わる郷土料理。「せいだ」はじゃがいものことで、江戸時代後期の代官・中井清太夫(なかいせいだゆう)が飢饉の際に九州からじゃがいもを取り寄せ村人を救ったことから、感謝を込めて「清太芋(せいだいも)」と呼ぶようになったそうです。「たまじ」は小粒のじゃがいものこと。農林水産省の「うちの郷土料理」にも掲載されている正式な郷土料理のひとつです。
福島県の郷土料理。「かんぷら」はじゃがいもの方言です。小粒のじゃがいもを甘味噌で煮絡める料理で、現在も家庭や学校給食に受け継がれています。こちらも農林水産省の「うちの郷土料理」に掲載されています。
山梨と福島、地域は違うのに「小芋を甘みそで煮る」という発想がそれぞれに生まれていたのが面白いところです。小さいイモも無駄にしない、先人の知恵が感じられます。
<味付け調味料>
1. 新じゃがいもは水に入れてイモ同士をこすり合わせてよく洗う。
2. 1をレンジ強で5〜7分程度加熱する。串を刺してすっと通ればOK。
3. イモを加熱している間に調味料をすべてボウルに入れてよく混ぜておく。

4. 2をザルに取り、水分を切る。フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、水分を切ったイモを入れて転がしながら焼き目がつくまで中火で炒める。


5. こんがりと焼き目が付いたところで、3の合わせ調味料を入れてフライパンを揺すって転がしながら煮る。

💡 ポイント:水分が飛んでから調味料を絡めるので、最後は焦げやすいです。弱火で丁寧に仕上げてください。オリーブオイルのコクが甘みそと思いのほかよく合います。
6. 汁気がなくなり、イモに味噌がからんできたら火を止める。白ごまをふってできあがり。


続いてはおつまみに最適なレシピをご紹介。じゃがいもをソテーするのは定番ですが、レンチンして柔らかくした新じゃがいもを、ちょっと崩して小麦粉で固めてオリーブオイルでソテーします。これもごく簡単です。ビールに合います。今回はオリーブオイルでソテーにしていますが、オイルを多めにして揚げ焼きのようにすると、もっとカリっとして香ばしくなります。
1. 新じゃがいもは水に入れてイモ同士をこすり合わせてよく洗う。
2. 1をレンジ強で5~7分程度加熱する。串を刺してすっと通ればOK。
3. 2を包丁やフォークなどで1個をざっくり2~4分割する。細かくし過ぎるとコロッケになってしまうので注意。


4. 3に塩と胡椒をふり、小麦粉を入れて小麦粉がイモにまんべんなくつくようにざっくり混ぜる。

5. 10分ほど置いて小麦粉がイモの水分を吸ったところで、手で一口大ぐらいの大きさに握ってイモをくっつける。
6. にんにくの皮をむき、包丁で少しつぶして香りを出す。
7. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、にんにくを入れて弱火で香りを出す。

8. 5を並べて焼く。途中でにんにくが焦げそうになったら取り出しておく。

9. 両面をこんがり焼いてできあがり。取り出したにんにくも一緒に盛りつける。お好みでパセリのみじん切りをふる。


新じゃがいもは皮ごと使う、が鉄則です。ということはまずはよく洗うこと。ゴリゴリとイモ同士をこすり洗いすると、皮がむけるものもあります。それはそれでOKです。
次に、たっぷりめのオリーブオイルで皮を香ばしくカリっとさせること。これで皮がついている方がおいしい、と感じられるはずです。皮つきだと煮崩れる心配もないので、煮物にはばっちりです。
ほんの一時期しか出回らないミニサイズの新じゃがいもを、上手においしく食べましょう。小さくてすごく安いのが何よりですけどね。
新じゃがいもは、春から初夏にかけて収穫されたじゃがいものこと。通常のじゃがいもより皮が薄く、水分が多いため、みずみずしくあっさりとした食感が特徴です。
小さいサイズのものは出荷規格外として安く出回ることがあります。スーパーや八百屋さんで見かけたら、迷わず手に取っていいですよ。
| 通常サイズのじゃがいも | 小さな新じゃがいも | |
|---|---|---|
| 皮 | やや厚め | 薄く、皮ごと食べやすい |
| 食感 | ほくほく | みずみずしく、しっとり |
| 調理法 | 汎用性が高い | 丸ごと調理に向く |
| 旬 | 通年(貯蔵品) | 春〜初夏(九州産は早め) |

大きさがわかりにくいので、500円玉を置いてみました。こんな感じです。

普通、これほど小さいイモは収穫しても廃棄処分になるそうです。だって皮をむいたら身がなくなりますから。でも、新じゃがいもは皮が薄くて柔らかくむかなくて食べられる、いや、逆に皮があった方が噛んだ時に皮がぷつっとはじけて食感が良くおいしいのです。そこで、これをおいしく調理することにしました。
普通出回っているじゃがいもは秋に完熟してから収穫し、冷蔵庫で寝かせることで水分が飛び、ホクホクした食感になります。
これに対し、新じゃがいも、特に小さいものは大きい新ジャガを収穫するときに一緒に穫れてしまうもので、未熟なので水分が多く柔らかいのが特徴です。実も柔らかいですが、皮も薄くてそのまま食べられるので、丸ごと調理するにはうってつけ。それに野菜は皮と実の間に栄養が集中しているので、皮ごと食べることは野菜が持つ栄養を余すことなく摂ることができるわけです。
新じゃがいもも皮と実の間に栄養分が集中していて、普通のじゃがいもの4倍のビタミンCが含まれていると言われています。いかにもカラダによさそうですね。
さらに栄養ばかりでなく、煮っころがしなどは大きさが一口サイズで切らなくても調理できるため、料理が苦手でも包丁いらずで簡単においしい新ジャガ料理を作ることができます。
新じゃがいもは通常のじゃがいもと比べてビタミンCが豊富で、
皮が薄いため皮ごと食べることで食物繊維も摂取できます。
保存は常温・風通しのよい場所で1〜2週間が目安です。
冷蔵保存は低温障害を起こしやすいため避けましょう。
| 栄養素 | 主な働き |
| ビタミンC | 免疫力アップ・コラーゲン生成 |
| カリウム | むくみ・高血圧の予防 |
| 食物繊維 | 腸内環境の改善 |
| でんぷん | 持続的なエネルギー源 |
新じゃがは皮ごと使うレシピが多いため、調理前に必ず皮の色を確認してください。緑色になっている場合はその部分を厚めに削り取ってから使いましょう。芽が出ている場合も同様に、芽とその周辺を深めにくり抜くことが大切です。
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | ソラニン・チャコニン(グリコアルカロイド) |
| 発生箇所 | 緑色に変色した皮・芽の周辺 |
| 症状 | 嘔吐・腹痛・頭痛・めまいなど |
| 対処法 | 緑色部分と芽を厚めに取り除く |
| 予防法 | 暗所保存・日光を避ける |
A. 春〜初夏の新じゃが時期に、規格外品として八百屋やスーパーの青果売り場に安く出ることがあります。見かけたらぜひ。
A. 新じゃがいもは皮が薄く柔らかいので、皮ごと調理するのが基本です。よく洗って芽を取り除くだけでOK。皮ごと食べることで食感と風味が増します。
A. できますが、オリーブオイルを使うと仕上がりに独特の風味とコクが加わります。特にせいだのたまじでは、オリーブオイルのコクが甘みそとよく合います。
A. 甘みそ煮(せいだのたまじ・味噌かんぷら)は、大きいじゃがいもを食べやすいサイズに切っても作れます。ただし丸ごと煮ることで見た目のかわいらしさも出るので、小芋で作るのがおすすめです。
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編集部より:2026年4月 加筆・修正しました。










ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。