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新玉ねぎや春キャベツがスーパーの棚に並びはじめ、少しずつ春の訪れを感じられる季節になりましたね。皆さんにとって、春を感じる野菜は何ですか?私がこの時期にぜひ食べたい野菜のひとつが「菜の花」です。
菜の花は1月~3月に旬をむかえ一足早く春の訪れを感じさせてくれる野菜です。花が咲く前のつぼみと茎、葉を食べる菜の花は、花を咲かせるための栄養をたっぷりと蓄えていて、魅力は何といっても独特の「ほろ苦さ」。
おひたしやからし和えで食べるのが定番ですが、苦味が少し苦手という方もいらっしゃるかと思います。そこでおすすめしたいのが、オイルと一緒に食べることです。オイルには苦味をマイルドにしてくれる効果があるのでとても食べやすくなり、オリーブオイルの爽やかな風味とも相性抜群ですよ。
今回ご紹介するのは菜の花を使った洋風の簡単副菜「菜の花のアーリオオーリオ」。「アーリオ」はにんにく、「オーリオ」は油という意味で、その名の通り菜の花をオイルとにんにくで炒めただけの簡単な料理です。
シンプルな料理なので、野菜の風味を最大限に味わうことができます。ポイントはオリーブオイルで炒めることで、爽やかなオリーブオイルの風味とにんにくの香ばしい香りが食欲をそそり、ワインにもピッタリの一品になりますよ。
大人2人分
1. 菜の花は4㎝長さに切り、軸が太いものは縦半分に切ります。にんにくは輪切りにして、鷹の爪は種を取り除いておきます。
2. フライパンにエキストラヴァージンオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけます。加熱するので、特に香りの高いエキストラヴァージンオリーブオイルでなくピュアオリーブオイルでも美味しく作ることができます。
3. 香りが出てきたら、中火にして菜の花を加えて炒め合わせます。
4. 火が通れば、塩、こしょうで味を調えて出来上がりです。
菜の花は火の通りが均一になるように軸が太いものは縦半分に切って太さをそろえることが美味しく作るポイントです。食感よく仕上げるために炒めすぎないことが大切です。
シンプルな菜の花のソテーに別の具材を加えるとボリュームが出ますし、また違った美味しさが味わえます。おすすめの食材はベーコンです。1㎝幅に切って、菜の花と一緒に炒めれば出来上がり。菜の花は油と相性がいい野菜なので、ベーコンを加えることでさらにうま味がアップしますよ。
その他にもホタルイカを加えれば、春にしか味わうことができない贅沢な一品になりますし、刻んだアンチョビを加えて炒めれば、程よい塩気とうま味が加わりお酒にもピッタリです。
つぼみは固く閉じていて、花が咲いていないもの。また、葉や茎がしおれているものは鮮度が低いので、シャキッとしていて切り口がみずみずしいものを選びましょう。
購入後は新聞紙やキッチンペーパーで包んで袋に入れて、冷蔵庫で立てて保存します。花が咲くと苦味が増すので、花が咲く前にいただくのがおすすめです。
オリーブオイルでさっとソテーするだけで、おしゃれな一品が簡単に完成する「菜の花のアーリオオーリオ」はパスタにしてもとってもおいしいですよ。その場合は菜の花を炒めるオリーブオイルの量を少し増やし、茹で上がったパスタと、少しのパスタのゆで汁を加えて、水とオイルを乳化させるように炒め合わせれば出来上がりです。
お好みでベーコンやアンチョビ、あさりなどの具材を加えてみてくださいね。オリーブオイルの爽やかな風味は菜の花の味を引き立ててくれ、ほろ苦い菜の花と爽やかなオリーブオイルの組み合わせで、一足早く春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。