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今年はさまざまな影響で野菜の高値が続いていますね。特にキャベツやレタスなどの葉物はなかなか手が出ず、安定した価格のカット野菜をついつい手に取りがちです。
とはいえもうすぐ夏野菜も食べ納め。ゴーヤやとうもろこし、オクラなどを積極的に食卓に取り入れています。
今回ご紹介するのは、暑い夏を象徴するような真っ赤なミニトマトを使ったレシピです。低温オーブンで乾燥させることで、おうちでも簡単にセミドライトマトを作ることができます。水分を減らし、さらにオイルに漬けることで日持ち効果も。さらに、漬けたオイルも余すことなく活用できる、アンチョビパスタのレシピもご紹介します。
1. ミニトマトはへたを取りよく洗ったら水気をしっかり拭き取る。1/4にカットし、クッキングシートを敷いた天板に重ならないように並べる。
2. 粉糖を全体的に振り、110℃に予熱したオーブンで15分乾燥させる。
3. 一度取り出し塩を振りかけ、さらに110℃のオーブンで40分乾燥させる。
4. 乾燥してできたセミドライトマトがこちら。しっかりあら熱を取ります。
5. 消毒をし、よく乾燥させた清潔なびんに4を入れ、エキストラバージンオリーブオイルを注ぎ、完成。
市販のドライトマトのように完全に水分が抜けたものを家庭で作るのはなかなか難しく、天日乾燥にも限界があります。また、何日も面倒を見ながら外に干すのは面倒ですよね。セミドライトマトならオーブンの低温で乾燥させることで簡単に作ることができます。
普通のトマトよりミニトマトは水分が少ないので、作業時間1時間程度で作成可能。水分が抜けたミニトマトは旨味がぎゅっと凝縮し、甘みも際立ちます。風味のよいエキストラバージンオリーブオイルをかぶるくらい注ぎ、数日なじませると食べ頃に。作成後は冷蔵庫で2週間ほど保存できます。お好みでハーブも一緒に入れて漬けるのもよいですね。
ここからは、作成したセミドライトマトのオイル漬けを活用したアンチョビパスタのレシピをご紹介します。味付けはシンプルに塩とアンチョビの塩気のみ。漬けたオイルもたっぷり使って、飽きの来ないパスタに仕上げています。
1. にんにくはみじん切りに、アンチョビは細かくほぐしておく。
2. フライパンにオイル、にんにくを入れ弱火にかける。にんにくの香りが立つまで炒めたらアンチョビを入れ軽く炒め、火を止める。
3. スパゲティを規定分数、塩を入れた熱湯で茹でる。
4. 軽く水気を切ったスパゲティを2に入れ、中火にかける。セミドライトマト・ブロッコリースプラウトを加え炒め、塩で味を調えたら完成。
トマトの旨味が移ったエキストラバージンオリーブオイルに、さらににんにくとアンチョビの風味をプラス。アンチョビの塩気がセミドライトマトの甘みをより引き立たせます。食欲のそそる香りと色味で暑い夏でもしっかり食べられます。
はじめにオイルとにんにく、アンチョビのみを炒め香りを出し、パスタを加えてから仕上げにトマトを加えることで崩れるのを防止します。ブロッコリースプラウトも最後に和えることで食感を残し、色よく仕上げます。
アンチョビはいわしを塩漬けにし、発酵させた塩気の強い食べ物なので、味を見ながら少量ずつ使用しましょう。一方、いわしを油漬けにしたオイルサーディンはアンチョビと比較して塩分は控えめ。代用可能ですが、物足りなく感じるので量を増やし、塩の量でソースの塩気を調節してください。
パスタのゆで汁に加える塩の目安をご存じですか。2人分の場合、3リットルの水に塩大さじ2杯が目安です。ここでパスタに塩味をつけておくことで、ソースがよく絡むという利点もあります。
ミニトマトは普通のトマトより栄養豊富&甘みが強いのが特徴です。また、トマトは旨味たっぷりで、今回のようにシンプルな味付けでもおいしさが引き立ちます。トマトの豆知識は、オリーブノートでもご紹介しているので参考にしてみてくださいね。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。