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先日、友人に誘われてコストコに行ってきました。この前行ったのはまだコストコが今ほど有名ではなかった頃で、もう十何年も前だったように思います。浦島太郎のような感じで入店すると、緊急事態宣言下にもかかわらず、おうちごはんの買いだめのためか大にぎわいでした。
ご存知のように、コストコの商品はとにかく大容量です。その大きさや多さに圧倒されて、たいしたものは買えませんでしたが、それでも頑張ってマスク120枚、コショウ300g、あられ30袋入りなどを選び、人が乗れるぐらい大きなカートに入れていきました。
その後、肉売場に行くと、どーんとした大きなかたまり肉でおなか一杯という感じでしたが、中に私の大好物の丸鶏がありました。しかも重さが2kgオーバーの重量級の選手がずらっと並んでいるではありませんか。しかも安い!100g59円!!信じられない安さです。丸鶏はスーパーにも小さいものならありますが、それでも100gで200円ぐらいするのに、ビッグサイズの充実した鶏が59円とは。とはいえ、さすがにあまりにも大きいものは食べきる自信がないので、2kg超を1200円弱で購入しました。和牛のステーキ用なら200gも買えないぐらいの値段です。
コストコにいると商品すべてが大きいために感覚が狂って、2kgなんてちょろいと思ってしまいますが、家に帰ってあらためて見てみるとデカい。持ち上げるのすら大変です。でもとにかくこれを料理しないとなりません。これだけ大きければ、4人で食べても間違いなく1度では食べきれないでしょう。今は外での会食が難しいので、卒業式のお祝いや謝恩会がわりに、ご家族でチキンを囲むのにはもってこいです。
2kg超の鶏だとどう調理するかちょっと途方に暮れるかもしれませんが、実はとても簡単です。そっくりそのままオーブンで焼く、ローストチキンを作ればよいのです。何しろ鶏を切ったりすることもなく、そのままどーんとオーブン皿の真ん中に置いて、ザクザク切った野菜をその周りに並べて焼くだけです。こんなシンプルで、しかも鶏がジューシーでふっくらと熱が通っておいしくなる料理はありません。周りに置いた野菜もじっくりと焼かれるので適度に水分が飛んで味が濃厚になる上に、鶏から出るエキスで味がついて、他の調理法では味わえない別格な味です。見た目はゴージャスで手が込んでいるようなのに、一皿でメインディッシュから付け合わせまで一気にできてしまうという、実に簡単な料理です。
そんなに大きな鶏は売ってないし、第一うちのオーブンレンジじゃ入らない!という方はスーパーで普通に売られている1kg弱の鶏でも、まったく同じように調理できますのでご安心ください。
このように調理法がシンプルなだけに、鶏の下味付けには凝ることにして、醤油麹ベースのちょっぴり和風のローストチキンを作ることにしました。前置きが長くなりましたが、醤油麹ベースのちょっぴり和風のローストチキンの作り方をご紹介。
下味に使う醤油麹がなければ、普通の醤油でOKです。肉の下味に麹を使うと、旨みが入り肉が柔らかくなる効果がありますが、もともと鶏肉は柔らかいので必須というわけではありません。醤油を使う場合は、旨みを出すために鶏ガラスープの素か、コンソメスープの素を加えてください。
また付け合わせの野菜はお好きなものをどうぞ。これから旬を迎える新じゃがなら皮ごと使えます。
<鶏の下味つけ用>
<ソース用>
<付け合わせ野菜>
1. 鶏はフォークを何か所も刺して味がしみやすいように穴を開けておく。大き目のポリ袋に鶏の下味つけ用の調味料をすべて入れてよく混ぜ、鶏を入れてまんべんなく調味料を行き渡らせる。袋を結んでから冷蔵庫で半日から1日置いて味をしみこませる。
2. 鶏に味がしみたら、焼く準備。セロリは葉と茎を分け、茎は筋を取って5cmぐらいの長さに切ってから縦に2~3つに切る。葉は捨てないで取っておく。
3. 小さめの新じゃがなら泥をよく落とすように洗ってから皮をむかずに2つ割、新じゃがでなければ皮をむき、4つ割にする。新玉ねぎは大きめのくし型に切る。ニンジンは皮をむき、セロリの茎と同じぐらいの大きさに切る。エリンギは縦に手で裂く。マッシュルームはそのままでOK。
4. セロリの葉は洗って水を切っておく。これは後で野菜にかぶせるために必要。オリーブオイルも用意。
5. オーブン皿の真ん中に鶏を置き、その周りに野菜を並べる。あふれそうになっていても火が通ると肉が小さくなり、野菜のかさも減るので心配ない。この辺でオーブンを200℃に設定して余熱開始。
6. 野菜を並べたら野菜の上だけにセロリの葉をかぶせる。これは野菜が焼けていく過程で水分が飛びすぎてしまうのを防ぐため。セロリの葉である程度蒸し焼きになり、野菜は一層おいしくなる。
7. エキストラバージンオリーブオイルを鶏の上にまんべんなくかけてから、余熱が終わったオーブンに入れ、1kg弱程度の小さめの鶏なら40~45分、大きい鶏なら50~70分程度焼く。焼き上がり時間はオーブンの性能や鶏の大きさによるので、焼けているかは肉に串を刺して、透明なスープが出てくるかどうかで見極める。透明なら焼き上がっている。
8. 鶏が焼き上がったらセロリの葉を取り除き、鶏と野菜を皿に盛りつけ、生野菜などをそえる。
9. 残ったオーブン皿には鶏と野菜のおいしいエキスが残っている。このオーブン皿を直火にかけ、そこにオリーブオイル、ワイン、味を見て塩気が足りなければ醤油を足して、皿についている旨みをゴムベラなどできれいにこそげ取ってソースのできあがり。
一度に食べきれなかった鶏は、すべて骨から身をはずして取っておきます。こうすれば冷蔵庫にも入るし、翌日のサンドイッチやおつまみにもおいしく食べられるわけです。また身をはずした骨も捨てずに、煮出してスープをとることができます。私は翌日、自作パンにはさんでローストチキンバーガーとチキンスープでおいしくいただきました。
まず鶏にしっかりと下味をつけて休ませることです。塩であればよくなすりこみ、醤油味であればポリ袋でしっかり味がしみるまで休ませると、ぐっと味がしまってきます。またセロリは必須。葉も重要で、焼く際にかぶせるだけで付け合わせの野菜の水分を適度に保っておいしくしてくれます。フライパンなどで焼く鶏のソテーとは違って、焼き上がりにナイフを入れると、ジュワーっと肉汁が出てきて、それはそれはジューシーで旨みの濃いチキンができますよ。
緊急事態宣言が解除されても、まだまだおうちごはんを続ける必要がありそうですし、卒業式や謝恩会も晴れてワイワイできそうにないので、せめておうちでローストチキンを囲みながらお祝いしてあげられるとよいかな、と思います。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。