目次
うつうつと何となく家にこもる日々が続いています。あのおいしい居酒屋、イケてる中華料理店…などこの大難をどうしているでしょうか。
私だって、支度や片づけがいらず、好きなものを好きなだけ食べたり飲んだりできる外飲みが大好きなのに、今はそれが一切できないという状況。おおげさでなく人生の荒波にもまれていると言っても過言ではありません。
しかし、こんな状況を嘆いていても何も解決するわけではありません。そこで、家で楽しく、しかも店で食べられるような本格的な酒の肴を作ろうと決心しました。
本格的な酒の肴といっても色々ありますが、あれこれ考えているうちに焼き鳥を思い出しました。カウンターの向こうのおやじさんに「皮とレバー、タレで!」などと叫んでいた日々が遠い昔のようで懐かしい。これを再現したいものです。
さてどうしたものか…と、BBQをしようと思って買った木炭が、コロナ禍で使えずに残っているではありませんか。炭で焼かれた焼き鳥はウマイ。あのスモーク感がなんとも言えません。私は狭いマンション暮らしですが、ささやかながらベランダもあります。ここで焼けるような工夫をすればよいわけです。
炭火で焼くとなると、普通はバーベキュー用のコンロを用意します。しかし、広い川原ならよいですが、狭いベランダに持ち出すのはやっかいです。そこで思いついたのがもう使わなくなった鍋と100均の金網。これならすぐに用意できるし、片付けも簡単です。それとホームセンターで半分の厚みのレンガ1個90円を2個買いました。レンガの役目はあとでわかります。これで焼く準備はOK。
次は焼き鳥のタレです。市販品ではなく、自作します。分量は簡単で、醤油、日本酒、砂糖が1:1:1、あとは出汁昆布を用意します。まず日本酒を煮立ててアルコールを飛ばし、砂糖を入れて溶かしてから醤油を入れ、半分程度になるまで煮詰めるだけ。煮詰め終わったら保存容器に入れて1週間ぐらい寝かせるとぐっと旨みが増してきます。実は焼き鳥企画を思いついてから密かに準備していました。このタレは魚の照り焼きやハンバーグのソースにも使えてとても便利です。保存も1年ぐらい大丈夫です。
用意したのは、モモ、ハツ付きレバー、砂肝、皮、手羽先などです。ついでに細い竹を切ってきて串までつくってしまいましたが、ここまで凝る必要はないです。
モモは適当な大きさに切ってねぎまにします。砂肝は縦半分に切ります。
ハツ付きレバーは100gで48円という激安。ハツとレバーを切り分けたら、ハツは半分に、レバーは一口大に切ります。
皮はまずそのままトレーごと2分ほどレンチンします。生だとクニャクニャして切りにくいですが、加熱するととても切りやすくなるのです。これを適当な大きさに切っておきます。
材料が切れたら串に刺しますが、材料をまな板の上に置いたまま刺すと、きれいにできます。焼き鳥は串を刺すのが難しく「串打ち3年」と言いますが、まあその辺は自分で食べるのでよしとしましょう。ただ直火焼きするので、材料の間から串が見えないようにするのがコツです。串が見えているとそこが焼けてしまい、途中で焼け落ちる悲劇が起きかねないからです。
手羽先は食べやすいように縦に切れ目を入れるだけでOKです。
こうして材料の準備が整いました。あれこれ欲張ったらすごい量です。つくねに見えるのは、鶏ボールの市販品です。串に刺せば立派なつくねです。
準備が整ったところで炭に着火します。ガス台に並べて直火で着火させました。少しシケていたようですが、なんとか無事火が起きました。
火が起きたらベランダに移動し、鉄の鍋にアルミホイルを敷き、その上に炭を並べ、100均の網を置きます。
普通のレンガの厚みが半分の1個90円のレンガを2個置いて準備完了です。普通のレンガだと厚みがありすぎて火が遠くなり、うまく焼けないので半分の厚みであることが重要です。
材料を並べてからウチワであおいで火に勢いを付けます。
おー、まさに焼鳥屋です。火が間から見えて来ました。脂が落ちて煙も出て、スモーキーな良い匂い。しばらくかいでいなかった、あのかぐわしい香りです。
威勢よく焼いていたら、消防車のサイレンの音がして一瞬ヒヤっとしましたが、うちではありませんでした。
気を取り直して手羽先も焼きます。最初は串に刺していましたが、やりにくいのでばらしました。
9分通り火が通ったら、一度タレにつけて、また焼きます。タレが焦げた醤油の香ばしい香りが漂います。
良い焼き色がついてできあがりです。
これで冷えた升酒と長野名物、八幡屋の七味を用意しておうち飲み開始!
炭火で焼いた焼き鳥はやっぱり違います。皮目が香ばしくカリカリで、スモークされた香りと、肉はジューシーで柔らか。山盛りの焼き鳥があっという間になくなってしまいました。うーん、さすが炭火は違うなぁ。
本当は焼きながら一杯やりたかったのですが、ベランダじゃねぇ…
炭火の用意は思っているほど大変ではありません。バーベキューコンロを用意しなくても、ダメになってもいい鍋と金網、ハーフサイズのレンガがあれば、すぐおうち焼き鳥ができます。鍋底にアルミホイルを敷いておけば、鍋に焦げが残ることもなく、片付けも簡単です。
焼く場所は室内は避けましょう。私は以前ガスコンロで焼き鳥をやって火災報知器が鳴ってしまい、大騒ぎを起こした苦い経験があります。
あとはどの材料でもすべてレンガの幅に揃えるように全長を揃えて串に刺すことと、あまり材料をぎっちり刺さないこと。ぎっちり刺すと、焼けない部分ができてしまいます。
なににせよこんなに簡単なら、緊急事態宣言が解除されてもまたやろうと思います。
だっておいしいんだもん。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。