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先日、“小さな新じゃがいもで作るおかずとおつまみ”という記事を書きました。記事を書くにあたってはもちろん、実際に料理を作るわけですが、“新じゃがいものちょい崩しソテー”を作ったとき、パセリを散らしました。それがこれです。パセリがあしらわれると、おいしそうに見えるから不思議です。
で、このために買ったのが、
1束100円!のこれ。わずか100円でこんなに!まるで森のようです。巨大なブロッコリーぐらいカサがあります。売られていた時はポリ袋に入っていて、ぎゅっと縮んでいたのでそうでもないと思っていたのですが、いったん袋から出すと、まるでマジックで使う花のようにボワっと3倍ぐらいにふくらみました。じゃがいものソテーに使ったのはこのうちのたった1本の1/4です。この写真、じゃがいもに使った後の残ったものです。こんなにどうすんの?
パセリと言うと、フライのキャベツの隅っこにあるか、スープにちょっとだけのっているかぐらい存在感のない、つけ合わせ野菜だと思われています。香りにも結構個性があるので、好き嫌いが分かれる野菜の一つでしょう。旬は3月~5月、今がまさに旬まっただなかです(だから今は膨大な量でお買い得なのですが)。
このパセリ、実はすごいポテンシャルの持ち主で、特に女子にはうれしい栄養素がたっぷりです。
パセリには鉄分とカリウムが野菜の中でもトップクラスに含まれています。鉄分と言えば貧血の予防に役立つわけですが、パセリには鉄分の多い野菜で真っ先に名前の挙がるホウレン草の4倍も含まれています。またカリウムには体内からナトリウムを排出してむくみを取る働きがあります。
このようにパセリにはファイトケミカルとも言えるポテンシャルがあるわけですが、問題はつけ合わせ程度ではホウレン草のように沢山食べられないということです。
パセリのポテンシャルを知り、かつ膨大な量を目の前にすると、これを無駄なくおいしく、最後まで食べ切ろうと強い気持ちがわいてきました。
そこで、パセリの大量消費に挑むべくあれこれググってみて、よさそうな3品をピックアップしました。これで1束、まるまるきれいに、しかも無理なくおいしく消費することができます。1束買ってしまって途方に暮れている方、あるいは家庭菜園で猛烈にパセリが穫れてしまった方にはおすすめです。
まずはドライパセリを作ります。長期保存が効き、ちょっと使いたいときに便利な一品です。天日干しすると時間がかかるのと、若干色が悪くなるので、レンチンで手軽に作ります。香りも残り色もきれいです。
1. パセリをよく水洗いし、振って水分をできるだけ切る。
2. 1の枝から葉をつまむ。
3. 耐熱皿にキッチンペーパーを一杯に敷き、その上に重ならないように2を並べる。
4. 電子レンジ強でまず2〜3分かける。一度レンジから出して、しなび具合を確認。まだしっとりしているので、ここからは焦がさないように、30秒単位でかけて様子を見る。水分が蒸発するまで30秒1セットを繰り返す。
5. 手でつまんで粉々になるようなら乾燥OK。キッチンペーパーごと手で丸めると一気に粉々になる。
6. ガラス瓶などに入れて使ってもOK。
7. ジップロックなどに入れて冷凍庫で保存すれば1ヵ月はらくらく保存が効く。何回か繰り返して作る場合は、最初に作った際の合計レンチン時間マイナス2分ぐらいで一気にかけ(合計で7分かかったのであれば最初に一気に5分かける)、あとは30秒単位でかけると焦げずに手間なくうまくできる。
ごく簡単。材料をフードプロセッサーにかけるだけです。今回はアンチョビを入れていますが、ナッツを入れると本格的なジェノベーゼ風になります。パスタなら、茹でて和えるだけで良いし、肉や魚のソテーにかければ立派なソースでいけます。オリーブオイルは生でもおいしいエキストラバージンを使いましょう。冷蔵庫で保存すれば1週間はもちます。
1. パセリをよく洗い、水分を切って枝から葉を外しておく。
2. フードプロセッサーに1と残りの材料すべてを入れ、攪拌してできあがり。
パスタを茹でてあえるだけでジェノベーゼ風に。さわやかでおいしいです。
これが一番意外な感じのレシピです。パセリは揚げると香りが薄くなるので、パセリが苦手、という方には一番おすすめ。まったく嫌味がなく、あっさりとしているけれど、口に入れるとしらすの塩気と合わさってとてもおいしいのです。ことによると三つ葉よりおいしいかもしれません。
1. パセリをよく洗い、水分を切って枝から葉を外しておく。
2. ボウルに1としらすを入れる。
3. 揚げる準備をする。天ぷら油を火にかけて熱し始める。天ぷら粉に溶いた卵を入れ、さっくり混ぜておく。
4. 天ぷら粉を2に入れ、まんべんなく薄く粉が具材につくようにする。大体大さじ1ぐらいの粉をふる。多すぎると揚げた時、だんご状になってしまうので、あくまで薄く、がコツ。
5. 粉をまぶしてからすぐに揚げる。大きめのスプーンで4を一口大に取り、卵で溶いた天ぷら粉を上からかけて、くっつけるようにし、静かに揚げ油の中に入れる。
6. 途中で返して、カラッとしてきたらできあがり。
これであれだけあったパセリをすべて消費することができました。残った茎はブーケガルニとして、スープを取るときの香りづけに使えるので、冷凍しておきます。
パセリは葉が薄く、ホウレン草のように水分が多くないので焦げやすい野菜です。ドライパセリを作る際にレンチンするときは一気に加熱せず、ちょくちょく様子を見ながら作ってください。
またかき揚げは、粉を薄くまぶしたらすぐ揚げ始めるのがカラッと仕上げるコツです。天ぷら粉が水を吸ってネタっとする前に揚げないと、だんごのようになってくどくなります。
パセリは決してつけ合わせだけの野菜ではありません。工夫次第で主役にもなれるポテンシャルを秘めた子に、どうか光を与えてやってください。
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