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今年はどうしたのか、梅雨がどこかに行ったかのように日本中激アツです。40℃を超えたところもあって観測史上初めてだとか、電力が足りないとか、マスクして歩くとマスクの中が汗だらけで不快だとか、まあいろいろとこの先どうなるのか、気が滅入ります。
とはいえ、なんとかあと3ヶ月近く、この暑さと闘わなければなりません。幸か不幸か、私は暑くても食欲が落ちることはなく、いつでも食に対しては貪欲です。激アツでもおいしいものを作って食べようと、日々努力しております。
さて、夏と言えば冷たい麺が人気です。もりそば、素麺、冷やし中華など、どれもおいしい麺ですが、中でも私は冷やし中華が大好物です。ならばと、今回は冷やし中華をテーマにしてみようと思い立ちました。
街中華にしろ、中華ファミレスにしろ、冷やし中華は温かい麺類に比べるととても高いように思います。ラーメン類では一番高そうなチャーシュー麺のさらに上をいく特別な存在です。それはおそらく手間と材料費がかかるからなのでしょう。キュウリやハム、チャーシューなどは千切り、さらに卵などはさらにひと手間多くて、薄く焼いてから千切りです。麺は茹でたら水で冷やし、タレも酢や砂糖、オイルなどを入れておいしく作らねばなりません。
この手間のかかった逸品、1年中は食べることができません。そのため“冷やし中華始めました”を見ると、”半年待ったぞ!”とたとえ高かろうが反射的に注文してしまいます。この冷やし中華への渇望感も相まって、高くても需要があるのでしょう。弱みに付け込まれているような気もしなくはないですが…
店で食べる冷やし中華が高いと文句を言うなら、自分でつくればいいじゃん、ということで冷やし中華を自作することにしました。私は冷やし中華にはちょっとこだわりがあり、卵は錦糸卵ではなくトロトロの煮卵がのっているものが好きなのです。トロトロの黄身を冷たい麺にからめて食べると、もう絶品です。
次にタレですが、ただの醤油を酢と砂糖で割っただけでは味気ないことこの上ない。そこでチャーシューを煮て、その煮汁をタレとして使うことにします。
ということで、まずはトロトロ味玉とチャーシューを作るところからご紹介。
トロトロ味玉をつくるにはまずゆで卵をつくらなければなりません。
ゆで卵を作る時、半熟であればあるほど皮がむけない失敗が多くなります。でも、そんなことにめげてはいけません。ご紹介する作り方は時間と手順を守れれば絶対に失敗しません。
1. 鍋にぐらぐらに湯を沸かす。
2. 卵(冷蔵庫から出してすぐでOK)の丸い方(気質がある)をテーブルの上で軽く叩き、ひびを入れる。
3. 1に酢を入れ(卵がパンクしても流れ出ないようにするため)、そっと2を入れてから中火にする。
4. ゆで時間を正確に測る。卵の大きさにもよるが、トロトロがよければ6分半、ややトロは8分、半熟は10分、固ゆでは12分。ゆでている間に氷水をボウルなどで作っておく。
5. 氷水に卵を入れて、急冷する。これで皮はきれいにむけるようになる。10分位浸けておけばOK。
チャーシューと言えば豚肉が定番ですが、冷たい料理に使う時は鶏肉のチャーシューがオススメです。冷えても脂が気にならず、しっかりコラーゲンで固まっているので切りやすく食べやすいのです。鶏肉を煮た煮汁は、冷やし中華のタレとして絶品です。この煮汁は他にもあえ物やチャーシュー丼にかけてもいけます。冷めてからペットボトルなどに入れて冷蔵庫に入れておけば長期間保存が効きます。極端に塩辛くないので、とても使いやすい調味料になります。
1. にんにくはすりおろすか叩いてつぶしておく。
2. 鍋に醤油、日本酒、みりん、1を入れて火にかける。
3. 2に鶏肉を投入し、中火位で煮る。吹きこぼれやすいので注意。
4. 20分ほどしたら、串を刺してみる。スッと通ったら煮えている。火を止めてそのまま冷えるまで置いておく。
5. 4の火を止めて10分ぐらいしたら、皮をむいたゆで卵を投入する。煮汁が熱いままだと卵がゆだってしまうので、少し冷めてからいれるのがコツ。
6. そのまま完全に冷えるまで置いておき、完全に冷えたら皿に取り出す。煮汁は冷めたらペットボトルなどに入れて保存。
トロトロ味玉とチャーシュー、タレの素にする煮汁ができたら冷やし中華を作ります。中華麺は業務スーパーで1玉なんと29円!激安なのに、とてもおいしい麺です。また普通冷やし中華はごま油を使いますが、ここは贅沢にエキストラバージンオリーブオイルたっぷりでいきましょう。
などお好みで
<タレ>
1. タレを作る。タレの材料(オイル以外)をすべてボウルなどに入れ、よく混ぜて砂糖を溶かしておく。
2. 具材を切る。味玉は柔らかいので、十分冷やしてから切る。それぞれお好みの切り方でOK。野菜をたっぷりのせると、サラダ麺のようになっておいしい。
3. 沸騰した湯中華麺を入れてゆで、ゆだったら流水でもみ洗いして粘り気を取る。水をよく切って、皿に盛りつけ、その上に具材をのせ、タレをかける。
4. オリーブオイルを回しかけてできあがり。
ついでに、きゅうり、長ねぎ、チャーシューを千切りにし、チャーシューの煮汁であえる簡単なおつまみも作れちゃいます。
冷やし中華のおいしさを決める大きなポイントはタレの味だと思います。チャーシューの煮汁は、肉からのダシが出ているので非常にコクがあります。またよくあるレシピに、醤油に水を入れるというのがありますが、これは醤油だけだと塩辛いからです。でも、このレシピの煮汁は日本酒とみりんを多めに入れているので塩辛くなく、そのまま使えます。それに煮汁は何度でも肉を煮ることができます。その都度醤油、日本酒、みりんの割合を守ってつぎ足していくと、うんとコクが増していくので炒め物にも使えるし、とても便利です。
またトロトロ卵は氷水で冷やせば絶対にうまく皮がむけます。恐れることなく作ってみてください。
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ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。