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「ワンパンでできるパスタないですか?」
「日常的な食材で作れるパスタが知りたいです!」
「食費が厳しいからもやしとかで美味しいやつ。」
最近こんな感じでInstagramのフォロワーさまからパスタのレシピをリクエストしていただくことが増えました。
今回はそれに対して作ったもやしのパスタをご紹介します。
以前目玉焼きを崩して作る貧乏人のパスタというネーミングのレシピをご紹介しましたが、今回はさながら「本物の貧乏人」のパスタと言ったところでしょうか。
具材はもやしのみというシンプルさですが、美味しさのキモは仕上げのオイル。
上質なエキストラバージンオリーブオイルをたっぷりかけることでぐっと美味しさが引き立ちます。
原価100円以下というビックリ金額ですが、おいしさはプライスレス。
もやしは1パック50円以内という価格帯が多く非常に安価ですが、その秘密は栽培のしやすさと出荷までの早さ。光も土もいらず一年中育ち、発芽から8日で商品として出荷ができるので、温度変化や災害の影響を受けにくく、安定した価格で販売ができるのです。
ですが、実はもやしの原料価格はここ10年ほどで約3倍に上がっており、安売り競争に巻き込まれている生産者がどんどん廃業している側面もあるようです。
また、もやしは発芽野菜なので、発芽のメカニズムの家庭でビタミンやミネラルが増えますので、低カロリーながらも、栄養価が高い食材なので価格だけで判断してはいけないありがたい食材の一つですね。
早速作っていきます。もはやレシピと呼んでいいのかすら不安になる簡単さなので、おうちパスタが初めての方でも安心してください。
1. フライパン(26cm)にお湯を入れて、和風だしの素、塩を溶かして沸かします。
2. 沸騰したらパスタを入れて表記時間のマイナス1分茹でます。
今回は1.7mmのパスタ推奨湯で時間が8分だったので合計7分茹でますが、麺を3分茹でたくらいのタイミングでもやしを1パック入れて、麺と一緒に一緒に茹でてしまいます。
3. 麺を茹でている間にソースを作ります。ボールにバター
茹で汁、塩(適量)を入れて
しっかりかき混ぜると白っぽくとろみが付いてバターと茹で汁がなめらかなソースになります。
4. 麺が茹で上がったら、フライパンからトングで直接ソースへ移します。
5. 黒こしょう、醤油を入れて、手早く混ぜたら味見。必要なら塩で味を整えます。
6. 器に盛り付けて色味のパセリ(あれば)をふる。
7. 仕上げにエキストラバージンオリーブオイルをか回しかける
ポイントはいくつかあるのですが、「麺自体に味をつける」「ソースの乳化」「醤油、エキストラバージンオリーブオイルは仕上げに入れる」が大きなポイント。
いつもはうま味をソースの具材から引き出すのですが、今回はシンプルなので茹で汁に出汁の風味をつけてパスタの麺自体にほんのりと味付けをします。食べたときの麺の味がよりくっきりしてくるんです。
本来混ざらない油と水が混ざり合うことを乳化と呼ぶのですが(今回はバターと茹で汁)、ソースの乳化を促すためには、茹で汁に溶けたパスタのでんぷんが必要なので、麺を茹で始めて3分以上経過した茹で汁を使用します。
香り成分は熱したり、空気に触れたりすると弱くなる性質があるものが多いので、早い段階で入れてしまうと風味がぼんやりしてしまいます。香りや風味を味わいたいものは直前に入れるのがポイントです。
食べ方としては、仕上げに回しかけたエキストラバージンオリーブオイルを麺とかき混ぜずに食べること。そのほうが味にメリハリが出るし、オイルの香りをより楽しめるんです。
ほんのり甘みと、さくさく食感のあるもやしとプリプリのアルデンテ食感の麺は食べていて楽しいですね。麺全体に和風だしが効いているのはもちろん、ソースのバターと醤油も加わることで奥深いコクを感じます。
そして仕上げのエキストラバージンオリーブオイルが絶望的に合う!実は醤油との相性は抜群なので、かけては食べ、かけては食べと追いオイルがおすすめです。
かけずに食べると少し野暮ったいと言うか、飽きが来る味なのですがエキストラバージンオリーブオイルによって完成されるといったイメージ。
制作時間は10分程度であっという間に完成してしまい、罪悪感すら感じる簡易的なレシピですが、イタリアでは案外こういうシンプルなパスタを日常的に食べたりするんです。
コスパ的にも1食100円程度で食費にも優しい超簡単レシピ。オリーブオイルを味わいたいときにもぜひ作ってみてください♪
皆さんの毎日の料理が少しでもラクに、楽しくなりますように。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。