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新玉ねぎが旬を迎えています。私はこの新玉ねぎが大好きで、もうこれで一切手に入らなくなるぞ、というまで、あちらの八百屋、こちらのスーパーと玉ねぎを求めて歩き回ります。あのみずみずしくて甘くてやわらかい新玉ねぎは、生であろうが、炒めであろうが、揚げ物であろうが、何でもおいしくて、茶色い皮の玉ねぎと同じ野菜なんだろうかと思うほどです。
今回は、何よりも好きな新玉ねぎを使って、簡単にできて新玉ねぎの良い所が存分に味わえるレシピをご紹介します。
まず、料理に使う玉ねぎの選び方をご紹介しましょう。
玉ねぎは、北海道を除いて4〜5月ごろが収穫時期です。1年分の玉ねぎがこの時、いっせいに収穫されて乾燥・貯蔵されます。この貯蔵された玉ねぎは茶色い皮のいつもの玉ねぎで、“黄玉ねぎ”という品種がメインだそうです。
これに対し、今の時期だけ出回る新玉ねぎは、収穫後乾燥させずにすぐ出荷されます。こちらは“白玉ねぎ”という品種が多く、包丁で切ると水分がしたたり落ちるほどみずみずしいものもあります。
さて、買った新玉ねぎを包丁で切ってみたら、上の方がなんか腐ってるというか、茶色くなってスカスカしてるものに当たったことはありませんか?
新玉ねぎは水分が多いため、鮮度が落ちると腐ったり、うっすらとカビが生えてしまうことがあります。こういうのに当たるとがっかりです。そこで失敗しない新玉ねぎの見分け方をご紹介しましょう。
これらを目安に選んでみてください。特に3は重要です。上のスカスカ玉ねぎは、上部がペコッとへこんでいました。これは葉の付け根を触るとすぐわかります。また腐っていなくても中で2つに分かれているものもへこんでいます。中で分かれていると調理がしにくい場合があるので、避けた方が無難です。
失敗しないでおいしい新玉ねぎを選んだら、早速簡単にできる料理を作りましょう。花が咲いたようにビジュアルも美しい新玉ねぎの丸揚げ、新玉ねぎのステーキ、新玉ねぎと鶏レバーのソース炒めをご紹介します。
玉ねぎのフライはよく見かけますが、たいてい輪切りか櫛型に切って衣をつけて揚げます。今回はちょっと技アリ、包丁で十字に切り込みを入れて、揚げると花が咲いたようになる丸揚げを作ります。
1. 新玉ねぎの皮をむく。根元は切り落とさないように、根だけを取るぐらいのつもりで切り取る。
2. まな板に割り箸を2本用意し、玉ねぎをはさむように置く。これは玉ねぎを切り離さないようにするため。割り箸で包丁が止まり、切り離さずに切れる。玉ねぎに包丁で十字の切り込みをいれる。
3. 片栗粉を上からまんべんなく振ってまぶす。できれば1枚1枚に片栗粉がつくことが理想。
4. 180℃の油でこんがりキツネ色になるまで揚げてできあがり。
食べる際には、手でつまんでちぎります。おつまみにどうぞ。
これは簡単です。横二つ割りにして焼くだけです。でも甘みが出て、トロッとした食感はたまりません。焼いているうちにバラバラになるのを防ぐために楊枝を使います。
1. 新玉ねぎの皮をむき、横二つ割にする。
2. 焼いた時にバラバラにならないように、楊枝を左右に刺して止める。
3. ニンニクを輪切りにし、熱したフライパンにオリーブオイルと一緒に入れる。
4. ニンニクから香りが出たら、輪切りにした玉ねぎを並べ、フタをして弱火で10分程度蒸し焼きにする。
5. 裏返して焼き目が付いたら、しょうゆと日本酒を注いでフライパンを揺すりながら玉ねぎに味を付けてできあがり。盛りつけてから楊枝をはずし、万能ネギを散らす。
これは調味料に中濃ソースを使うちょっと変わった炒め物ですが、なぜかとても合います。ソースにはスパイスも入っているので、他に調味料はいりません。
1. 玉ねぎは皮をむき、1cmの厚みで輪切りにする。
2. 鶏レバーは洗ってから一口大に切る。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、鶏レバーを色が変わるまで炒める。
4. レバーの色が変わったら玉ねぎを投入し、透き通ったら中濃ソースを入れてからめ、煮詰めてできあがり。
新玉ねぎは生でも辛味が少なく、オニオンスライスなどは絶品です。でも、加熱すると甘みがぐっと引き立って、しかもとろけるようにやわらかくていくらでも食べられそうです。調理のポイントは、まずはおいしい玉ねぎを選ぶこと。それができたら、正直なところ何でもイケるので、何を作ってもおいしいはずです。新玉ねぎの旬は短く、6月ごろになるといつの間にか消えていきます。その前にたっぷり食べておかないといけません。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。