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我が家には大葉、つまり青しそが春から夏になると大量に生えてきます。種も蒔かないのに勝手に生えるので、雑草状態です。今は庭の1/3ぐらいを大葉が占領しています。夏の終わりには実をつけて、それがまたプツプツとおいしいので放置しているわけですが、いくらなんでも多すぎる。しかも今の時期、バッタくんが現れて、葉っぱを食い荒らすのでひどい状態です。このままでは人間が食べるところがなくなるかもしれません。
大葉は大量にあるが、穴だらけでは1枚まるまる使うオリーブオイル漬けやおにぎりに巻く、なんてことはできません。何しろ、バッタに食われると見た目だけでなく葉っぱが防御のためなのか、硬くなってしまって生ではどうにもという感じなのです。
そこで、この虫喰い大葉を大量に消費するレシピを考えることにしました。もちろん、虫喰いじゃないとできないわけではなく、きれいな大葉ならなおさら良いので、大葉を箱ごと買って持て余しているというときにオススメです。
“大葉”とは、本来は青しそを食用の香味野菜として販売する場合だけ使われる呼び名です。つまり、うちに生えている虫喰いの“あれ”は、そのままの状態なら大葉でなく青しそです。
大葉はβ-カロテン、ビタミンB2、カルシウムの含有量が野菜の中でもトップクラスです。特にβ-カロテンは体内でビタミンAに変換され、口や鼻、のどや肺、胃腸などの粘膜を健康に保ち、美肌効果もあると言われているので、夏の日差しでダメージを受けたお肌にはもってこいでしょう。でも、だからといって大葉を何枚もムシャムシャと食べられるわけではありません。
そこで大葉をおいしくたくさん食べられ、しかも保存が効くレシピをご紹介することにしましょう。夏向きに、にんにくと唐辛子を入れたスタミナ味噌です。ごはんによし、もろきゅう、肉につけて、と応用が効くのでオススメです。
2週間以上は保存が効くので、大量に作っても安心です。辛味は簡単に七味唐辛子を入れています。オリーブオイルは多めにしておくと味噌が滑らかになるし、コクも増します。
1. 大葉を洗い、千切りにする。
2. にんにくはみじん切りにしておく。
3. 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて火をつけ、弱火でにんにくの香りが出るまで熱する。
4. にんにくに少し色が付いてきたら1を入れて軽く炒める。
5. 大葉がしんなりしてきたら、七味唐辛子(一味でもOK)を適量入れて軽く炒める。
6. 5を炒めながら、日本酒、みりんを入れてから砂糖を入れる。砂糖が溶けてきたら味噌を入れて、少しやわらかめだなと感じる程度で火を止める。冷えると味噌はやや固くなるため。
できあがった味噌ですが、大葉とにんにくの香りと唐辛子のピリ辛が効いたやや甘めの感じです。さらにオリーブオイルのコクが全体をまとめていて、オイルのおかげでとてもなめらか、ディップもしやすく何につけてもおいしい味噌になっています。
レシピとして、まずは王道のおにぎりです。間違いなく鉄板。味噌だけだと塩辛くてあまり塗れませんが、この味噌なら大丈夫。中に入れる具材としてもおいしいし、塗ってから焼いてもいいでしょう。
次はもろきゅう。料理とも言えませんが、夏は身体を冷やす効果があるきゅうりが食べたくなるもの。切ってよく冷やしてからこの味噌をたっぷり塗ってどうぞ。
最後に焼き鳥。胸肉を串に刺して焼き、最後に味噌を盛っていただきます。にんにくとピリ辛味、大葉の爽やかな風味が鶏肉にとても合います。手羽先、もも肉、なんでもあうし、豚肉、牛肉でもOKです。生鮭のソテーでもバッチリ。
大葉は加熱しても、たとえばホウレンソウのように葉っぱが溶けて崩れてしまうことはありません。最後までしっかりと残るので、千切りは丁寧にやった方が食感が良くなります。またにんにくもみじん切りは丁寧に。おおざっぱだとやけににんにくがきついところと、そうでないところになってしまいます。簡単な料理ではありますが、丁寧な下処理がおいしさの鍵を握るといえるでしょう。あとはにんにくを焦がさないように弱火で熱し、香りが出てきて少し色が付いてきたな、というところで大葉を投入してください。最初ににんにくを焼きすぎるとそこからさらに大葉を入れて熱するので焦げて苦くなります。
まだまだ暑いですが、こういうインパクトのある調味料を作っておいしく食事を摂っていけば、きっとなんとかなるでしょう。
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ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。