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2024年8月9日

注目のプラントベースフードとは?製菓材料を使ったレシピも紹介

注目のプラントベースフードとは?製菓材料を使ったレシピも紹介

いま世界中でプラントベースフードに注目が集まっています。

プラントベースフードが注目される理由は、生産や加工時の環境負荷が食肉などに比べて少なく、サステナブルで、世界の食糧問題を解決するのに役立つからです。

また、健康志向の人の関心も高まっています。

今回はその中でも普段の生活に手軽に取り入れやすい、プラントベースの製菓材料とその活用法についてパティシエである筆者がご紹介します。

プラントベースフードに興味はあるけど、どんなものか分からない。活用方法を知りたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

  • ルイーザ(LUISA)
  • オリーブクエスト

プラントベースフードってどんなもの?

プラントベースフード

プラントベースフード(PBF)とは、動物性の原材料ではなく、植物由来の原材料を使用した食品のことです。主に野菜、果物、穀物、豆類、ナッツ、種子などから作られています。

肉、卵、乳、バター、チーズなどに似せた商品もあり、代替食品としての役割も期待されています。

プラントベースフードの良い点

プラントベースフードは具体的にどのような点が優れているのか4つの観点から解説します。

健康効果への期待

プラントベースフードは、野菜や豆類、ナッツなどを原料としています。

植物由来の成分でできているため、ビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質などが豊富で、カロリーや脂肪分が少ないといった特徴があります。

特に食物繊維を摂取できる点は注目されています。厚生労働省の調査によると、日本人の食物繊維の摂取量は減少傾向しているのです。

日本人の平均食物繊維摂取量は、1950年頃には一人あたり一日20gを超えていましたが、穀類・いも類・豆類の摂取量の減少に伴い、減少傾向にあります。最近の報告によれば、平均摂取量は一日あたり14g前後と推定されています。

(引用:e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」 )

不足しがちな栄養素を摂れるのは、プラントベースフードのメリットのひとつですね。

環境負荷が低い

プラントベースフードは、サステナブルである点も非常に注目されています。
プラントベースフードの生産は、動物性食品に比べて温室効果ガスの排出や生産に必要な水や土の量が少ないです。 食品生産におけるエネルギーを削減できるため、環境への負荷も減らすことができるのです。

食事制限がある人も食べることができる

プラントベースフードは、植物性食品のため、宗教上の理由で食べ物に制限がある人や動物性食品のアレルギーがある人も食べられる食品です。

例えば、イスラム教では豚肉、ヒンドゥー教では牛肉が食べられません。アレルギーで卵や乳製品が食べられない人も世界中に沢山います。 そんな動物性食品を食べられない人の代替食品としても、プラントベースフードが注目されています。

タンパク質クライシスへの解決策

現在世界の人口は増え続けており、2050年には人口に対するタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ、タンパク質の供給が足りなくなる「タンパク質危機」が訪れる可能性があるとの予測もあります。

プラントベースフードはタンパク質危機の解決策の一つとしても注目されています。

プラントベースの食材にはどんなものがある?

プラントベースの食材にはどのようなものがあるか代表的なものをご紹介します。 スーパーでよく見かけるものからあまりなじみのないものまで様々なプラントベース商品が開発されています。

プラントベースミート 代替肉

植物性の素材で作られたいわゆる代替肉で、大豆ミート、えんどう豆プロテイン、小麦グルテンなどがあります。味、食感、栄養価を動物性の肉に似せた商品が多いことが特徴です。

代替乳製品

シュレッド

プラントベースミルクや大豆やナッツから作られたチーズ、ヨーグルト、バターなどのことを差します。 このような商品は乳アレルギーや乳糖不耐症の方、ヴィーガンの方にも選ばれています。

プロテインやスナックなどの補助食品

間食や栄養補助として使える加工食品があります。

例えば、豆類やヘンプ、米などを原料にした植物性プロテイン飲料やナッツを原料としたプロテインのバースナック、野菜や豆を使ったチップスなどです。 手軽に植物性プロテインを摂取できる食品として人気があります。

調味料

卵を使用せずに作ったマヨネーズの他、なじみのあるケチャップ、ソース、マスタードなどはプラントベースの食品です。日本の味噌や醤油など伝統的な調味料も含まれます。

ただ、調味料に関しては添加物に動物性の成分が使われていることがあるため、表示ラベルをしっかり確認することが大切です。

プラントベースの製菓材料の紹介

プラントベースの食材のうち、お菓子作りによく使われる食材をご紹介します。 実は、プラントベースの製菓材料は製菓業界でも関心が高まっていて、有名ホテルやパティスリーも積極的に活用しています。

プラントベースミルク

アーモンド効果

牛乳やヤギ乳などの動物性のミルクに代わる植物由来の飲料のことです。

豆乳やアーモンドミルクの他にも、オーツミルク、ココナッツミルク、ライスミルク、ヘンプミルクなど沢山の種類があります。プラントベースミルクは、動物性のミルクに比べてコクは少ないですが、ミネラルや食物繊維などが豊富で、お菓子に使うとあっさりした味わいになるのが特徴です。

豆乳バター

ソイレブール

豆乳をベースとして作られたプラントベースのバターは、動物性のバターに近い使い心地で、お菓子のレパートリーを広げてくれます。特に、不二製油が開発したソイレブールという商品が有名で評判も良く、ソイレブールを使用したパイ生地などもあります。

柔らかくなりやすい、冷凍保存しなければいけないなどいくつか注意点はありますが、冷凍庫から出してすぐ使える、あっさりしていて色が白く、素材の風味や色を引き立てるといった利点もあります。

豆乳クリームチーズ

マメマージュ

プラントベースのチーズは色々な種類がありますが、お菓子に使いやすいのは、クリームチーズやマスカルポーネチーズに近いマメマージュという商品です。

マメマージュは、なめらかで作業性が良く、本物のクリームチーズのようなコクや塩気が感じられるのが特徴です。

植物性クリーム

植物性クリーム

植物性のクリームには様々な種類がありますが、よく使われるのは豆乳由来のソイクリーム、ココナッツクリーム、アーモンドミルクをホイップしたものなどです。

動物性のクリームよりも軽くてあっさりしているため、生クリームが重く感じる方にもおすす。商品によっては大豆やナッツの風味を強く感じる物もあるので、用途や好みによって使い分けましょう。

プラントベースの材料を使ったお菓子レシピ

プラントベースの食材で作ったお菓子を具体的にイメージできるように、家庭でも作りやすいスイーツのレシピをご紹介します。 プラントベースの材料で作ったお菓子は、軽く食べやすい食感で、合わせる食材の持ち味を引き立てるという特徴があります。

米粉のスノーボールクッキー

米粉のスノーボールクッキー

バターの代わりにソイレブールラフィネで作る米粉のスノーボールクッキーです。 乳、卵不使用でホロホロとした食感が楽しむことができます。

材料(約20個分)

  • ソイレブールラフィネ(減塩タイプの豆乳クリームバター)50g
  • 粉糖 15g
  • 米粉(ミズホチカラ)50g
  • アーモンドパウダー 30g
  • 仕上げ用粉糖  適量

作り方

1. ソイレブールラフィネをゴムベラでほぐして粉糖を加える

2. 米粉とアーモンドパウダーを合わせたものを加えて粉気がなくなるまで押し付けるように混ぜる

3. 冷蔵庫で1時間以上休ませ20等分する。160℃のオーブンで20分程焼く

4. 粗熱が取れたらクッキーに粉糖をまぶす

アーモンドミルクで作るブランマンジェ

アーモンドミルクで作るブランマンジェ

スーパーでも手に入りやすいアーモンドミルクを使った冷たいデザートです。 ゼラチンの代わりにアガーを使っているので、全て植物由来の材料になります。

材料(カップ3~4個分)

  • アーモンドミルク 200ml
  • 砂糖 20g
  • アガー5g
  • 植物性クリーム 100ml

作り方

1. アーモンドミルクを鍋に入れ、砂糖とアガーを混ぜたものを少しずつ加えて溶かす

2. 鍋を火にかけ、混ぜながら周りがフツフツする位まで加熱する

3. クリームを加える

4. 型に流して冷蔵庫で冷やし固める

5. 好みでクリームやフルーツなどをトッピングして完成

プラントベースフードを生活の中に取り入れてみよう

プラントベースフードという選択は、健康に良い影響があるだけでなく、環境負荷や経済的なコストも減らします。動物性食品からのシフトは、持続可能な未来を次世代につなぐ選択肢の一つです。

植物性の食品を積極的に摂っていこうという以外に特に厳密な決まりはないので、一人一人が自分のできる範囲で生活に取り入れていくという姿勢が広い普及につながります。

ぜひ普段のおやつなど取り入れやすく簡単なところから試してみて下さいね!

企画:オリーブノート編集部
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