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2024年9月13日

今話題の「食品ロス」ってなに?現状と家庭でできる対策を紹介

今話題の「食品ロス」ってなに?現状と家庭でできる対策を紹介

近年、社会問題としても耳にすることの多い食品ロス。ただ、どんなものかよく分からない。飲食店や企業の問題で、自分にはあまり関係がないと 思っている方も多いのではないでしょうか?

実は、食品ロス問題が深刻化すると社会的、環境的、経済的な面での影響が大きいとされています。そこで、こちらの記事では食品ロスについて詳しく解説し、家庭でできる取り組みもご紹介します。

食品ロスについてもっと知りたい、解決に向けて自分にもできそうなことならやってみた いと思う方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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食品ロスって何?

食品ロスって何?

食品ロスとは、「本来なら食べられるのに廃棄されてしまう食品」のことです。日本では食品ロスとして捨てられる食品の量は年間472万t(令和4度推計値)にのぼり、日本人1人当たりの食品ロス量は1日約103gといわれています。これは日本人1人当たりが毎日おにぎり約1個分のご飯を捨てているのと同等量です。

限りある資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが必要なのです。

参照:農林水産省HP環境省HP今日からできる!家庭でできる食品ロス削減(政府広報オンライン)

食品ロスの問題点

食品ロスは様々な問題を引き起こしますが、主に社会的、環境的、経済的な面での影響が大きく、食品ロス解消は世界中で大きな課題となっています。

社会面

日本の年間食品ロス472万tは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2022年のデータで年間480万トン)とほぼ同量です。

世界の人口は増加し続けていて、このまま食品ロスが減らないと食料の供給が不安定になり、さらに飢餓や栄養不足に苦しむ人が増えてしまいます。また、食品を生産するためには水、エネルギー、労働力、土地などの多くの資源が必要なため、食品が無駄になると限られた地球資源の浪費につながります。

環境面

食品を焼却する際には、二酸化炭素が発生し、地球温暖化を促進させます。

また、水分を多く含む食品の処理費用は高額で、処理場近くの地下水や水域の汚染や埋立地の飽和による環境負荷なども問題となっています。

経済面

食品の生産や加工・流通時に必要となるエネルギーやコスト、廃棄処理にかかる費用など経済的な損失も大きいです。

食品が無駄になった場合、製造、輸送、販売にかかったコストは回収されないため、経済全体にとって大きな損失となります。

発生の原因と内訳

原因には大きく分けて2つあり、企業から出る事業系の食品ロスと家庭から出る食品ロスがあります。

日本では年間約472万トンの食品が食品ロスとして廃棄されており、これは日本全体の食品廃棄量の約4分の1に相当します。

以下の表は、家庭系食品ロスと事業系食品ロスについてまとめたものです。

家庭系食品ロス事業系食品ロス
年間約236万t年間236万t
家庭で調理した料理の残り物や期限切れで廃棄される食品などが原因。特に食べ残しや消費期限を過ぎた食品の廃棄が問題となっている。主に食品製造業、食品小売業、飲食業などの事業者によるもの。
食品の製造過程で出る未使用の食材や賞味期限が近づいた商品が廃棄されることが多い。

推計によると、家庭における年間の食品ロスは、事業系の食品ロスに匹敵する量と言われています。

食品ロスを減らすためには、食品事業者だけでなく、各家庭での食品ロスへの取り組みも重要となってくるのです。

参照:農林水産省HP環境省HP消費者庁HP

食品ロス解決に向けた取り組み

食品ロス問題が社会の課題として認識されるにつれ、近年では食品ロスに関する法整備やフードシェアリングなどの活動も盛んになってきました。

ここでは、日本の食品ロス解決に向けた取り組みをご紹介します。

法的および政策的取り組み

日本では、食品ロスの課題に取り組むために、食品ロス削減推進法と食品リサイクル法という法律が制定されました。

食品ロス削減推進法

食品ロスに関して国や地方自治体の責任を明らかにし、食品ロスの削減を総合的に推進することを目的とした法律です。
農林水産省や消費者庁による啓蒙活動や地方公共団体と企業との連携、学習会など様々な取り組みが行われています。

食品リサイクル法

食品の売れ残りや食べ残しなどで発生する食品廃棄物に関して、最終処分量の減少や再生利用の基本方針を定めた法律です。

食品関連事業者は、食品循環資源の再生利用に取り組まなければならないことが明記されています。基準を満たせない場合には、勧告や公表、命令といった措置が取られる場合もあります。

市民意識の高まり

食品ロスに対する市民意識の高まりによって、フードバンクやフードシェアリングなどの活動に取り組む団体も増えてきています。

フードバンクとは、企業や個人から寄付された食品を集め、福祉施設や生活困窮者に無償で提供する仕組みのことです。

家庭や個人での取り組み

次項で詳しく解説しますが、家庭や個人でできる取り組みに対しても徐々に認知が広がってきています。

家庭での食品ロスで多い理由としては、以下3点が挙げられます。

  • 食べ残し
  • 傷んでいた
  • 期限切れ

各家庭で上記の要因を減らせれば、食品ロスの削減にもつながるでしょう。

家庭でできる対策ってなに?

家庭でできる対策ってなに?

食品ロスを減らすためには、家庭での日頃の意識も大切です。こちらでは、家庭でもできる対策について具体的にご紹介します。

1. 計画的な買い物

食品を購入する際に必要量だけをリストアップすると買いすぎを防げます。食品の買いすぎは、期限切れや食べ残しによる食品ロスを引き起こします。特にセールやまとめ買いをする時はついつい買い過ぎてしまいがちなので、気を付けないといけないですね。

2. 適切な保存方法

食材を適切に保存することで品質の劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。冷凍保存や密閉容器の使用などをうまく活用することが有効です。今は保存容器の種類も豊富で品揃えも多いので各食材に適した保存方法や容器を選ぶことが大切ですね。

3. 先入れ先出し

家にある食材から使う先入れ先出しの考え方を徹底するようにしましょう。新しく買ったものは古いものの後ろに配置すれば期限切れを防ぐことができます

4. 余った食材活用

余った食材や料理をリメイクして、別の料理に活用する方法もあります。例えば、野菜の切れ端や皮などを利用してスープの出汁にするなど、オリーブノートでも様々なリメイクレシピを紹介しています。食品を余さず活用する意識が食品ロスの削減につながるでしょう。

5. 小分け調理

食べきれる量だけを調理する習慣を持ちましょう。自分や家族にとっての適量を作れば食品ロスの削減につながります。

6. フードバンクに寄付

消費しきれない食品や賞味期限が迫っている食品をフードバンクに寄付すれば必要としている人に届けられます。近くにそのような活動をしている団体やイベントなどが無いか探してみるのも良いかもしれませんね。

7. コンポスト

コンポストとは、生ごみや有機物を微生物の力で分解して堆肥にすることです。食品廃棄物が堆肥に変わるため、ゴミとして廃棄される食品の量を減らせます。

最近は、臭いが抑えられたものやおしゃれなデザインのものなどもあります。家庭菜園をしている方の肥料としてもおすすめです。

出典:今日からできる!家庭でできる食品ロス削減(政府広報オンライン)

食品ロス問題の今後の課題

食品ロスに対する個人や社会の意識は徐々に高まってきてはいるものの、依然として多く発生しておりまだ沢山の課題があります。

特に家庭での食品の管理や消費行動を改善することは非常に重要視されていて、事業者においても食品廃棄を減らすためのより効果的な取り組みが求められています。

最近では食品ロスを減らすための料理ワークショップなどの地域イベントや学校やコミュニティでの教育を通して、学ぶ機会が増えていますね。持続可能な社会を未来に引き継ぐためにも、ぜひ身近にできる対策から取り組んでみましょう。

企画:オリーブノート編集部
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