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2025年10月8日

世界が注目!チリ・アタカマ砂漠のエキストラバージンオリーブオイル ICONO&Almaの魅力

世界が注目!チリ・アタカマ砂漠のエキストラバージンオリーブオイル ICONO&Almaの魅力

砂漠から生まれた奇跡 チリ産エキストラバージンオリーブオイル

2025年9月、東京。南半球に広がる大自然を感じる機会に恵まれました。チリ北部のアタカマ砂漠で育つプレミアム・エキストラバージンオリーブオイル「ICONO」。そのメーカーであるMORE社の創業者兼CEO、Gisselle Bracamonte氏が来日し、日本未発売の「Alma」を含む2種類のテイスティング会が開催されました。

MORE社創業者兼CEOのGisselle Bracamonte氏
MORE社創業者兼CEOのGisselle Bracamonte氏

近年、地球温暖化の影響もあり、世界の食のバイヤーは新たな可能性を求めています。特に南米のチリには熱い視線が注がれています。その注目を象徴するのが「Olive from Desert」、砂漠のオリーブと称されるオイルです。

今回のMORE社の来日は、長年のパートナーとの関係強化、そして大阪万博のチリパビリオンでのプロモーションが目的です。砂漠が生んだ奇跡の雫と、まだ見ぬ至宝のテイスティングをレポートします。

  • ルイーザ(LUISA)
  • ルイーザ(LUISA)

アタカマ砂漠が育む世界最高峰のオリーブオイルの秘密

「ICONO」と「Alma」の故郷はアタカマ砂漠。世界で最も乾燥した土地として知られます。一見、生命を拒むような過酷な環境。この地が、他に類を見ないユニークなオリーブを育む揺りかごとなっています。

南北に長いチリの地形
南北に長いチリの地形

気候と土壌

年間の平均気温は23度から24度。オリーブの生育に適しています。極端に雨が少ない環境は、オリーブの木に最適な水分ストレスを与えます。生き残るため、木は果実の一つひとつに風味と栄養を凝縮させます。結果として、健康成分ポリフェノールの含有量は一般的なオリーブオイルの3倍に達します。

特筆すべきは、この地にオリーブ栽培の天敵が存在しないことです。地中海ミバエなどの害虫がいないため、農薬を使わないクリーンな栽培が可能となるのです。

自然の恵み

乾いた大地には年に一度、大きな恵みがもたらされます。2月の夏に発生する「ボリビアの冬」と呼ばれる気象現象です。この現象がまとまった雨を降らせます。貴重な水分が、凝縮されたオリーブの果実を瑞々しく成熟させる上で決定的な役割を果たします。過酷さと優しさが織りなす自然のサイクルが、奇跡の味わいを生み出しているのです。

生産者MORE社の哲学とチリの誇り

この奇跡の地で、自然と共生しながらオイルを生み出すのがMORE社です。2013年にオリーブオイルビジネスを本格的に開始し、翌2014年には世界へ向けてその品質を発信し始めました。

製品を手に取ると、まず「銅(ブロンズ)」を基調としたブランドイメージが目を引きます。チリは世界有数の銅産出国。その国の誇りと、創業者一族のルーツが銅山にあったという家族の物語に由来します。光に弱いオイルを高品質に保つ遮光瓶。そこにアタカマの伝統文様をモチーフにした銅色のロゴが輝きます。これはMORE社のアイデンティティそのものを表します。

マットブラックにブロンズの頭文字「M」が輝く
マットブラックにブロンズの頭文字「M」が輝く
裏にQRコードが印刷された銅製の記念メダル
裏にQRコードが印刷された銅製の記念メダル

MORE社の哲学は、高品質な製品作りだけに留まりません。企業の社会的責任(CSR)を強く意識し、持続可能な生産を実践しています。オリーブを搾った際に出るカスは、産業廃棄物にはしません。自社の畑の貴重な有機肥料として土に還すのです。この環境に優しい生産ポリシーを自社だけで完結させない点も特徴です。周囲の小規模生産者たちとこのポリシーを共有し、共に取り組むことで地域社会のリーダー的役割も担っています。MORE社の一滴は、地球環境への深い敬意の上に成り立っているのです。

チリ産オリーブオイル ICONOとAlmaを徹底テイスティング

今回、個性豊かな二つのオイルを味わうことができました。

左「ICONO」右「Alma」
左「ICONO」右「Alma」
テイスティング専用のシート
テイスティング専用のシート

ICONO 調和のエレガンス

まず、日本の食通たちを既に魅了している「ICONO」。インポーターのマイスタヴェルク社が10年前にMORE社を訪れたことをきっかけに、深い信頼関係が始まりました。現在では国内の高級ホテルや和食店を含む約200店舗で愛用されています。

人気の秘密はテイスティングですぐに分かりました。口に含むとフレッシュな若草の香りが広がります。心地よい渋みと、後から追いかけてくる優しい甘みのバランスが絶妙です。決して主張しすぎません。あらゆる料理の素材の味を静かに、確実に一段上へと引き上げます。シェフたちが「どんな料理にも合わせやすく、使いやすい」と評価するのも納得です。和食店で採用される理由もよく分かります。大阪のレストランでは、バニラアイスクリームにかけてデザートとして提供しているそうです。このオイルの持つ懐の深さを物語るエピソードでした。

Alma 未知なる情熱

次に体験したのは「Alma」。日本では、まだインポーターがついていない、まさに未知の至宝です。こちらはICONO以上に希少な、限定生産品となります。

スペイン原産の品種から作られるAlmaは、アーリーハーヴェスト。ICONOよりもさらに若い段階で収穫されます。その味わいは鮮烈でした。ICONOよりも明らかに力強い苦み。弾けるようにフルーティーな香り。この心地よい苦みは、ポリフェノールが極めて豊富に含まれている証拠です。

驚くべきはその品質データです。ボトルラベル記載の酸度は0.2%ですが、実際のロットの数値は0.1%という驚異的な低さを誇ります。この卓越した品質は、徹底した鮮度管理によって支えられています。農園に隣接する搾油所で、収穫後わずか4時間以内に搾汁するのです。

チリの伝統的な民族文様をあしらった美しいボトルデザインも魅力的です。特別な一皿を演出するための「秘密兵器」と呼びたい逸品でした。

砂漠から届いた未来へのメッセージ

テイスティングの最後に、Gisselle氏は満面の笑みで語りました。「私たちのオイルを、みんなに使ってほしい」。その言葉には、自社製品への絶対的な自信がありました。この素晴らしい恵みを日本の食卓に届けたいという純粋な想いが溢れていました。

チリ大使館でプロモーションするMORE社の創業者兼CEO、Gisselle Bracamonte氏
チリ大使館でプロモーションするMORE社の創業者兼CEO、Gisselle Bracamonte氏

日常の料理に寄り添い、ワンランク上の味わいをもたらす調和の「ICONO」。ここぞという一皿を鮮烈に彩る情熱の「Alma」。

アタカマ砂漠の奇跡が生んだ二つのオイル。それは単なる美味しい食材ではありません。一滴に壮大な自然の物語と、環境と共生する生産者の哲学が詰まっています。この砂漠から届いた至宝が、私たちの食卓と未来をより豊かにしてくれることは間違いないでしょう。

公式サイト:MORE社
輸入元:株式会社マイスタヴェルク・ホールディングス

企画:オリーブノート編集部
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