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さつまいもを買ったのに、思ったより甘くなかった、という経験はありませんか。実はその芋、調理法が悪くて甘くないだけかもしれません。
さつまいもが甘くなる原理と調理法を知ったら、もうおいしい焼き芋を買うために並ぶことはなくなるかもしれませんよ。

さつまいもは、収穫直後は甘くありません。さつまいもが甘くなるのは、デンプンが酵素によって分解され、糖分に変わるからです。そのためには、収穫したら10℃〜15℃ぐらいの低温で1ヵ月程度熟成させることが必要です。さつまいも掘りに行った方は、すぐ食べないで冷暗所で保存するのがまず重要です。
熟成が済んだら、次は加熱調理でもう一度糖化を促します。さつまいもに含まれる酵素は60℃〜75℃でじっくり加熱すると、デンプンをさらに糖分に変える働きがあります。低温貯蔵で1回、加熱調理で1回、合計2回の糖化が甘さのカギです。
甘さの仕組みが分かったところで、実際に3つの調理法を試した結果を見ていきましょう。
さつまいもを甘くするには、60℃〜75℃の適温を長時間維持することが重要です。
電子レンジ・フライパン・オーブントースターの3つを実際に試し、時間・手軽さ・甘さをそれぞれ★5段階で評価しました。いずれも串を刺してスッと通ったら完成としています。芋はホクホク系の紅あずまを使用しています。
1. キッチンペーパーを2枚重ねてぬらして芋を包み、さらにラップでしっかり包む。


2. 600W(強)で、芋が細ければ2分、太ければ3分加熱する。
3. 2を200W(弱)で11〜12分加熱してできあがり。

時間:★★★
実現可能性:★★★★★
甘さ:★★
3つのうちで最も手軽な方法です。全部で15分程度で特別な道具も不要。ただし残念ながら甘さはあまり出ません。水分が少なくてポソポソした食感になりやすく、ホクホク系の紅あずまではあまりおいしくない結果でした。
1. 芋をアルミホイルを二重にしてしっかり包む。

2. フライパンに1を入れ、1cmぐらいの高さまで水を入れてフタをして沸騰させる。沸騰したら弱火で15分加熱してから上下を返し、さらに15分加熱してできあがり。

時間:★★★★★
実現可能性:★★★★★
甘さ:★★★
全部で30分かかりますが、アルミホイルで包むだけなので手間はそれほどかかりません。甘さは電子レンジよりは出ますが、もう一歩という印象です。茹でているので水分はあるものの、どこか水っぽくぼやけた味になりました。
芋をそのままオーブントースターに入れ、15分加熱、さらに上下を返して15分加熱してできあがり。

時間:★★★★★
実現可能性:★★★★
甘さ:★★★★★
時間は30分かかりますが、包む下処理がなくて楽です。味は3つの中で断然一番。甘みがしっかりあり、ホクホクした食感もこたえられません。スーパーの焼き芋に負けないおいしさになりましたよ。
結論としてオーブントースターが一番おいしいことがわかりました。時間はかかるが、手間もなく、あとは待つだけで終わりなので最もおすすめの方法です。
さつまいもの中には、どうしてもあまり甘くないものもあります。そういうときには人工蜜芋を作ってしまいましょう。
1. 芋を縦半分に切り、フライパンに1cmぐらい水を入れて沸騰させたところに投入して10分茹でる。

2. 10分経ったらひっくり返して同様に10分茹でる。
3. 2を皿に取り、フライパンの水を捨てて、砂糖大さじ1ぐらいをフライパンに投入して火をつけ、そこに水を大さじ1入れる。

4. 砂糖が溶けてきたら茹でた芋を溶けた砂糖の部分にのせて染み込ませる。

5. 砂糖に色が付いてきたらできあがり。表面はカラメル状でパリッと、中はしっとりホクホク。


さつまいもを甘くするには2つを守るだけです。
「10℃〜15℃で貯蔵すること」と「60℃〜75℃でじっくり加熱すること」。
10月末ごろから店頭に出回るものは収穫から1ヵ月程度経って熟成済みのものが多いので、あとは加熱調理を守れば甘い芋が楽しめます。調理法ひとつで甘さは全然違ってきますよ。
さつまいもの原産地は中央アメリカ〜南アメリカで、日本には17世紀ごろに薩摩(現在の鹿児島県)を経由して伝わりました。「さつまいも」という名前はここに由来しています。
品種によって甘さや食感は大きく異なります。ねっとり系の「安納芋」や「紅はるか」は糖度が高く蜜がたっぷり。ホクホク系の「紅あずま」や「鳴門金時」はあっさりとした甘さが特徴です。用途に合わせて選んでみてください。
オーブントースターにそのまま入れて30分待つだけです。包む下処理もなく道具も手間も最小限なので、一番楽に甘くなります。
電子レンジは短時間で高温になるため、糖化に最適な60℃〜75℃をほとんど通り過ぎてしまいます。じっくり低温を維持できないため、酵素が糖化する時間が不足してしまいます。
ねっとり系の安納芋・紅はるかは糖度が高く甘くなりやすいです。ホクホク系の紅あずまは甘さ控えめな品種なので、安納芋ほどの甘さは出にくいです。
10℃〜15℃の冷暗所で保存するのが基本です。冷蔵庫は低すぎて低温障害を起こしやすいので、新聞紙に包んで冷暗所か常温の涼しい場所が最適です。
さつまいもを甘くするカギは「10℃〜15℃で低温貯蔵」と「60℃〜75℃でじっくり加熱」の2点です。3つの調理法を試した結果、オーブントースターが一番甘く、手間も少なくておすすめです。どうしても甘くならない芋は人工蜜芋にしてしまえばOK。調理法を変えるだけで、スーパーの焼き芋に負けない甘さが楽しめますよ。
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編集部より:この記事は2026年4月に加筆・修正しています。










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しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。