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アイスプラント(別名:ソルトリーフ、バラフ、プッチーナ、シオーナ、ツブリナなど沢山の名前あり)は、葉や茎に透明な水泡がびっしりついており、海ぶどうを柔らかくしたような食感とそのまま食べてもほんのり塩味がする、なんとも不思議な葉野菜です。
ちょっとお高いサラダに入っていたり、最近では大型スーパーで1パック200円前後でたまに見かけるようになりました。
アイスプラントは、南アフリカ生まれのサボテンと同じ多肉植物で、昔からフランス料理の食材として用いられていたようです。
1985年に佐賀大学が日本に持ち込んだのをきっかけに全国各地で栽培が始まり、ここ10年で市場に出回るようになりました。
水耕栽培で農薬を使わずに育てられており、季節や気候に関係なく害虫にも強く1年中手に入り、洗わずに食べられるのも嬉しいですね。
疲労回復に効果的なリンゴ酸やクエン酸、他の野菜には含まれていない中性脂肪の増加を防ぐミオイノシトール、血糖値を下げるピニトールなどを含み、その成分が注目されサプリメント化されるなど「メタボ対策野菜」としても注目を浴びています。
人間に近い配列を持つゼブラフィシュにアイスプラントを投与したところ、体内への脂肪蓄積を抑制する(または脂肪を燃焼させる)作用が生じることがわかったそうです。
また、気になる塩分量ですが1パック30g食べても0.24g程度なでさほど気にする必要はなさそうです。むしろドレッシングや醤油などの味付けが不要なので健康に良いかもしれません。
(厚生労働省の推奨する1日の塩分摂取量 男性:8g 女性:7g)
ネットなどを検索すると、まずは生食でとのことなのでトマトと一緒にサラダにしてみました。アイスプラントだけでもうっすら塩味がついてるのでドレッシングはなくても大丈夫でした。トマトの甘みもひきたちます。
また、メーカーがおすすめする天ぷらにもしてみました。これが予想以上に美味いっ!
葉のプチプチがねっとりとした食感に変わって、天ぷらのサクサク感と天然の塩気がなんともいえないハーモニーを生み出します。
【材料】(作りやすい量)
【作り方】
少量で天ぷらを作りたいときは、卵の代わりにマヨネーズを使うことで衣がべたつかずサクサクになります。オリーブオイルで揚げたので胃もたれもせず、揚げた側からつまみ食いをしていたら、1パックが半分の量に減っていました。アイスプラントは天ぷらの新定番になりそうです。
【参考資料】
香川大学
マウスの線維芽細胞を脂肪細胞に 分化誘導させた培養細胞(3T3-L1)を用いた脂肪抑制の研究〔筑波大学大学院生命環境科学〕
ゼブラフィッシュをもちいた生活習慣病予防研究〔三重大学大学院医学系研究科〕
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。