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不要不急の外出を控える中、必要な活動である食材のお買い物も、なるべく通販など利用しているという方も多いのではないでしょうか。
ニュースを見ると、レストランの休業や休校の影響でいろいろな食材が在庫になっている様子を見かけます。
私も先日、北海道の食材福袋を注文したり、レストランに卸すための生ハムが在庫になって困っているという業者さんから1ケース(100g×40パック)を取り寄せたりしました。
私は今、関東在住ですが、実家が関西にあります。実家の親も懐かしい美味しいものをと思ってくれたのでしょう。淡路島の新玉ねぎが送られてきました。
普段私たちがよく見かける「玉ねぎ」は、収穫後日持ちを良くするために乾燥させてから出荷します。農家さんや畑のあるおうちに、ひもで結んだ玉ねぎが並んで吊り下げられている光景を見たことがあるのではないでしょうか。
「新玉ねぎ」は、収穫してすぐに出荷されます。乾燥させていないので、肉厚でみずみずしく、柔らかで辛みが少ないのが特徴です。
新玉ねぎの栄養は普通の玉ねぎと同じです。(参照「玉ねぎは切り方で味が変わる!栄養士が教える調理の基本」)
玉ねぎを切ると涙が出る原因である硫化アリルは、空気に触れるとアリシンという成分に変わります。アリシンは血液サラサラ効果や殺菌作用、抗酸化作用がありますが、水溶性で熱にも弱いため生のまま食べるのが理想です。
新玉ねぎは、煮ても焼いても甘く柔らかくてとても美味しいです。ですが、水にさらしたり熱を通したりしなくても甘味があって食べやすいため、水や熱に弱い栄養価を無駄なくいただくことが出来る、生食に適した嬉しい食材なのです。
アリシンは、疲労回復や代謝アップの効果があるビタミンB1の吸収を助けてくれるため、豚肉などと合わせて食べるとより効果的です。
そこで今回は、生の新玉ねぎと生ハムを使ってマリネを作ります。
フレッシュな旬の新玉ねぎに、エキストラバージンオリーブオイルのスパイシーな香りと粒マスタードの酸味を合わせました。少し蒸し暑くなってきた初夏にピッタリの味わいです。
1. 新玉ねぎを薄くスライスする。食べてみて辛みが気になるようなら、バットやトレーなどに広げ、ラップをして冷蔵庫で30分~1時間ほど寝かせると辛みが和らぐ。
2. 生ハムは食べやすい大きさに分ける。
3. エキストラバージンオリーブオイル、白ワインビネガーまたは酢、粒マスタード、砂糖、ハーブミックスソルトをよく混ぜ合わせて、マリネ液を作る。
4. 1と2を合わせて3を加える。冷蔵庫で30分ほど置いて味をなじませてできあがり。
新玉ねぎの季節はもうしばらくすると終わってしまいますが、新玉ねぎではなくいつもの玉ねぎで作っても美味しいです。その場合は独特の辛みが出てしまうので、辛みが苦手な方はお好みで辛み抜きをしてくださいね。
爽やかな酸味が食欲をそそるので、前菜や付け合せとしても重宝します。
お酢の抗菌作用とオリーブオイルのコーティング作用で日持ちするので、冷蔵保存で3日ほど置いても大丈夫です。オリーブオイルが冷えて固まるので、食べる分だけ取り分けて少しおいてから配膳しましょう。
巣ごもり生活での楽しみは、もう食べることばかり??
おうちで映画を見たり、おしゃべりをしたりしながら美味しいワインとともに新玉ねぎのマリネを楽しんでいたら、いつの間にか玉ねぎ1個分が消えていた!なんてこともしばしば・・・。
まとめて、多めに作っておけば翌日の楽しみにもなりますよ。
コロナ禍が収束したら、また仲間で集まれる。そんな日を楽しみに、今はみんなで力を合わせて自粛生活をがんばりましょう!
オリーブクエスト
世界で最も信頼のおけるオリーブオイルガイドブック「フロス・オレイ」品質評価メンバーが、世界各地の類稀なオリーブオイルを紹介
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。