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1年遅れのオリンピック、地元開催の夏。
いつもなら、オリンピック好きの私にはこたえられない夏になっていたことでしょう。しかも、私はゴルフの男子も女子もチケットをゲットできていたので、世界の超一流のプレーが間近で観られるかと思うとワクワクしていたのに…それどころではありません。また辛抱の日々が続くかと思うと、うつうつとするばかりです。
でも、そんなことを考えていてもどうにかなるわけじゃなし、オリンピックはテレビ観戦することとして、おいしいものでも食べてウサを晴らすことにしましょう。
夏は冷たい麺、冷やし中華やそうめん、もりそばがおいしいですね。この前はボリューム満点の冷たい肉そばを作りましたが、今回はそうめんをメインのレシピを紹介します。
具材には梅干しを使ってさっぱりツルツルといただける、夏バテ防止レシピにします。というのも、私の梅干しがいよいよ梅雨明けで干し上げ作業に入る頃になってきたからなのです。でも去年の梅干しはまだ残っているので、新物を迎えるためにもここで消費するレシピを考えようというわけです。
と、梅そうめんレシピを考えていたら、”ゆでないそうめん”がSNSでバズっているという情報を入手しました。そこで早速そのやり方を実践して梅そうめんを作ることにしましょう。
SNSでバズっている“ゆでないそうめん”は、Youtubeで“田舎そば川原”の女将が紹介しているやり方です。そうめんは普通、沸騰したお湯に入れて数分ゆでますが、このやり方は再沸騰させたら火を止めてしまい“ゆでない”のです。しかも、ゆで上げ後、時間がたってもくっつかない、のびないらしいのです。私はゆで卵は同様のやり方をしますが、まさかそうめんまでゆでずにできるとは思いませんでした。さらにゆでることができたとしても、くっつかない、のびないは本当か?おいしいのか?ということで実践してみました。
1. 大きめの鍋にたっぷりの水を沸騰させる。
2. そうめんを入れて、そうめんが浮いてくるまで再沸騰させる。
3. 火を止めてフタをし、5分待ってからザルにとり、水でよくもんで洗ってぬめりを取る。
4. 氷水に入れてそうめんをしめてできあがり。
見た感じはしっかり芯まで火が通っています。若干柔らかめの感じはしますが、食べてみるときちんと火が通って普通においしいです。
まあ5分ぐらいならくっつきもしないでしょう。食感はゆで上げ直後とそう変わりません。
15分経過しました。普通のそうめんならこの辺から怪しくなってきます。水気を切ったザルに入れているので、余計くっつきが進むはずです。が、くっつかずに持ち上がってきます。
そうめんがくっつくのは、麺の表面についたぬめりが接着剤の役割をするからです。が、ゆでないとそうめんのでんぷんが溶け出しにくくなり、麺の表面にぬめりとしてくっつく量がゆでたものよりずっと少ないからのようです。
食感は少しだけ伸びたかな?ぐらいな感じです。
30分経過しました。驚くことにくっつかずに持ち上がってきます。切れてしまうこともありません。ぬめりを出さずに作った効果なのでしょうか。
食感としてはさすがに15分経過したものより伸びた感じはあります。ただ、伸びきったというところまではいっていません。持ち上げてもしっかりしています。
検証のために数分ゆでて、後はまったく同じ条件にしたそうめんで試してみましたが、10分経過ごろからくっつきが怪しくなり、30分経過したらくっついた上に伸びてしまい、無理矢理持ち上げたら切れてしまいました。
う~ん。“ゆでないそうめん”は画期的なのかもしれません。第一、酷暑のさなかで何分も火を使うことなく、吹きこぼれの心配をしないで良いとなれば、夏は一択でしょう。
“ゆでないそうめん”が作れることがわかったので、梅そうめん2種を作ります。めんつゆでいただく王道梅そうめんと、汁なしでちょっとおつまみにもなるものです。汁なしはオリーブオイルを入れてあえ、よりくっつき感をなくすように工夫します。
1. 梅干しの種を抜き、包丁で叩いてなめらかにし、オリーブオイルを加えてペースト状にする。
2. 長ねぎは小口切り、青紫蘇はせん切りにする。
3. そうめんを“ゆでないそうめん”方式で作り、ザルにとって水気を切っておく。
4. 器に3と1,薬味類を盛り、最後にめんつゆを静かに注いでできあがり。
食べる際には、梅ペーストを崩して、全体をよく混ぜます。
1. 梅干しの種を取り、包丁で叩いてなめらかにする。
2. 青紫蘇は千切りにしておく。
3. そうめんを“ゆでないそうめん”方式で作り、ザルにとって水気を切っておく。
4. ボウルに3と1、塩とオリーブオイルを入れてよく混ぜる。梅干しの塩分があるので、塩は味を見ながら少しずつ加える。
5. 4を一口分、箸かフォークでクルクルと巻き取って器に盛る。
6. 青紫蘇と白ごまをのせてできあがり。
“ゆでないそうめん”は確かにすぐれています。まさに目からウロコです。以前、そば弁当を紹介しましたが、汁なしそうめんならそうめん弁当もできると思います。
梅干しをオリーブオイルと混ぜると、梅干しの酸味が和らぐ上に、素材とすごく混ざりやすくなります。今回で作ったようなそうめんなどの麺類と混ぜると、まんべんなく梅干しの酸味と旨味がオイルを介してうまくからまり、梅干しだけよりもずっとおいしく感じます。オイルの効果で汁なしそうめんもつるっといただけるのでおすすめです。
梅干しにはご存知のようにクエン酸がたっぷり含まれていて、夏バテの回復や食欲不振に効果があります。また梅干しをお弁当の食中毒予防にも使うなら、日の丸弁当ではなくてまんべんなく梅干しを混ぜ込んだ方が効果が高いと言われています。
先日、“梅干しとオリーブオイルの万能ペーストで時短料理”でも紹介しましたが、梅干しにちりめんじゃこや鰹節、またパスタ用に乾燥バジルなどを混ぜて冷凍しておけば、いつでもおいしい梅干しレシピを作ることができます。
“ゆでないそうめん”と梅干し&オリーブオイルで、コロナ禍で外食ができず、メニューに困っていた私の今年の夏はなんとか乗り切れそうです。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。