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年末年始、牛乳の消費が呼びかけられていたのをご存じですか。冬は元々、冬休みで給食の牛乳供給がなくなるなど牛乳の消費が落ちる季節。新型コロナウイルスの影響で飲食店や小売店での消費も落ち込み、せっかくの生乳が廃棄される恐れがありました。
そんな時目にしたのが「牛乳で作る手作りモッツァレラチーズ」。牛乳で作るチーズと言えばカッテージチーズしか知らなかったので、モッツァレラチーズが作れるのは目から鱗。早速チャレンジしてみました。
「ノンホモ牛乳」というのをご存じですか。牛乳は通常、乳脂肪分(クリーム)が分離しないよう、均一化(ホモジナイズ)しています。ノンホモ牛乳はこのホモジナイズを行っていないもの。なので上に脂肪分が浮いており、普通牛乳にはない「よく振ってお飲みください」などの表記があります。
牧場などで、絞りたての牛乳を振ってバターを作る体験をしたことはありますか。バターも、このホモジナイズされていない牛乳を使っているからできるもの。普通牛乳を振ってもバターができないのと同じように、モッツァレラチーズも普通牛乳ではできないので注意してください。
ノンホモ牛乳は大きめのスーパー、百貨店、ネットショップなどで購入できます。わたしは今回自然派食品専門店で1L399円のものを購入しました。
1. ノンホモ牛乳を鍋に入れ、温める。
2. 50℃になったら火を止め、お酢を入れる。
3. そのままふたをして、30分置く。
30分置いたものがこちらです。先ほどよりしっかり分離しています。
4. ざるで濾す。
5. 熱湯の中にチーズ(濾した部分)を入れ、やけどに気をつけながら手で揉んでいく。
6. つるっとハリのある表面になったら丸く成形する。
7. ★の分量を混ぜた塩水に6を入れる。冷蔵庫で15分漬けながら冷やす。
8. 清潔な容器に入れ、水を注いだら完成です。
1L399円の牛乳からモッツァレラチーズが100g・・・ 正直コスパはよくありませんが、料理好きの方にはぜひチャレンジして頂きたいです。今回自分自身も牛乳やチーズの製造に興味を持つきっかけとなりました。
気になる手作りモッツァレラチーズの完成度ですが、感触は市販のものより固め。少し揉みすぎたのかも知れません・・・
断面は市販のものと変わらず、ぎゅっと詰まっています。やはり少し固さが気になりましたが、刃を入れた感覚はモッツァレラチーズそのものです。食べたとき固さは気になりませんでした。
肝心の味もしっかりモッツァレラチーズの味が!手作りすることで工程をよく分かっているからか、ミルクの味をいつもより濃く感じました。また市販のものより酸味も少し強めに感じました。
手作りモッツァレラチーズは日持ちしません。ノンホモ牛乳も普通牛乳に比べて消費期限が短いので、清潔な器具で調理、冷蔵庫で保存し、数日以内に食べきるようにしましょう。
バジルがなかったので、大葉とトマト、エキストラバージンオリーブオイルのルイーザで定番カプレーゼにしてみました。今回は5%の塩水にさっと漬け、チーズ自体の塩分はまろやかに仕上げました。ピザなど濃いめのアレンジにもよく合います。
失敗しないモッツァレラチーズ作りの一番のポイントは、温度管理です。50℃付近に温めることで、モッツァレラチーズの食感やなめらかさに繋がります。そのため調理用の温度計は必須。温度が高いとカッテージチーズになってしまうので注意してください。
酢を入れた後、なるべく温度を落とさず30分ほど置くことで、しっかり分離します。そのためふたをしておくのはもちろん、保温性の高い鍋で調理するのもポイントです。鉄や銅、ステンレスなど冷めにくい素材の鍋がおすすめです。今回は厚手の鋳物ホーロー鍋(ストウブ)を使用しました。
チーズを揉む際は軍手をして、その上からゴム手袋をして手早く作業するのがおすすめです。木べらを使用する、ラップに包んで揉む方法もありますが、この方法が一番早くでき、柔らかさを感じやすいです。熱湯で作業するため、くれぐれもやけどには注意してくださいね。
オリーブノートではモッツァレラチーズを使ったレシピをたくさんご紹介しています。ぜひお気に入りの食べ方を見つけてみてくださいね。
シビ辛鍋にまろやかなモッツァレラチーズがよく合います。あつあつ鍋でしゃぶしゃぶして、とろっと食感を楽しんでください。
モッツァレラチーズを手作りした勢いで、ピザ生地も手作りしてみてはいかがですか。おうちで本格的なマルゲリータが楽しめます。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。