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豆乳クリームバター『ソイレブール』は、不二製油が独自の特許製法によって開発したプラントベースのバターです。バターに近い質感で扱いやすく、「プロアマ問わず使いやすい」と評判です。
この記事では、お菓子やパンを作る人に向けて、ソイレブールの特徴を詳しく解説します。
ソイレブールは、真っ白な色と癖のないすっきりとした味わいが特徴です。
真っ白な色は食材本来の色を、癖のないすっきりとした味わいは、食材の風味を引き立てます。
特に、抹茶やベリーなどのフルーツ系のものと合わせると、発色も良く、素材の味もしっかり楽しむことができます。
ソイレブールは、大豆を主原料とした100%植物性原材料使用のプラントベースバターです。動物性の食品にアレルギーがある方や、ヴィーガンや宗教的な理由などで動物性の食品に手を出しにくい方でも安心して食べられます。
ソイレブールは、冷やしたバターのようにカチカチになりません。そのため、冷凍庫から出してすぐにカットしたり混ぜたりすることができる優れもの!また、バターに近い使用感なので、ほとんどバターと同じように使うことができるのです。
バターと比較した場合、コレステロール97%オフ、飽和脂肪酸35%オフ、トランス脂肪酸もバターの約半分で、体に優しい油脂としても注目されています。
健康がちょっと気になるけど、バターを使いたい!という方にはオススメ。
実は価格もその魅力のひとつ。バターの6割ほどで購入することができます。
製菓材料がかなり高騰している今、バターの代替品としてソイレブールにチャレンジしてみるのも良いですね。
ソイレブールのメリットとしてすぐ作業に取り掛かれることが良い反面、溶けやすいため、生地がダレやすく、素早い作業や温度管理が重要になります。
特に、パイ生地やクロワッサンのようにバターの層を作りたいレシピでは、少し扱いにくく感じてしまうかもしれません。パイ生地に関しては、ソイレブールで作られた市販品などもあるので、そういったものを活用するのも良いでしょう。
ソイレブールには、大豆のコクはあるものの、バター独特の芳醇な香りはありません。そのため、焼菓子などに使った場合は、物足りなさを感じる可能性もあります。
そのような場合は、合わせる食材の風味でカバーする、粉にアーモンドパウダーなどを加えてナッツのコクをプラスするなどの工夫が必要です。
ソイレブールには低塩の商品はありますが、無塩の商品はありません。そのため、料理やお菓子に塩味を加えたくない場合にはあまり適していないといえます。
無塩バターの代替品として使いたい場合には、ソイレブールラフィネがおすすめです。
冷蔵での保存性が低く、かびたり傷んだりなどしやすいので、保存は冷凍が必須になります。冷蔵庫などで長く保存できないのはデメリットと言えます。
参考:【動物性原料不使用】豆乳クリームバター・ソイレブール徹底研究 | お菓子・パン材料・ラッピングの通販【cotta*コッタ】
ソイレブールをパンやお菓子などに使用した時に、どのような特徴があるかまとめてみました。
パン | 食パンなどは、バターよりももっちりした仕上がり。クロワッサンは、溶けやすくボリュームも出にくいため扱いが難しい。 |
クッキー | 型抜き、絞りだし共にバターと同じように使えるが、焼き上がりは白っぽくなる。 風味は少なく、あっさりした食感。溶けやすいので、アイスボックスクッキーなどはやや難しい。 |
パウンドケーキ | 見かけはほとんど変わらないが、軽くふんわりした仕上がり。バターよりも固くなりにくい。大豆の香りがあるため、柑橘類など食材によっては合わせるのが難しい。 |
バタークリーム | バターを使ったものよりも軽く、発色が良い。素材の風味も強く出る。 |
ソイレブールはバターに比べてあっさりしているので口当たりが軽く、合わせる素材の発色も良いです。
ここでソイレブールを使ったレシピを紹介します。
参考:ソイレブールってどんなバター?疑問解決大特集 | お菓子・パン材料・ラッピングの通販【cotta*コッタ】
1. ソイレブールを柔らかくして、ハンドミキサーで混ぜる
2. グラニュー糖を加えてフワフワの状態になるまで立てる
3. 卵を5回くらいに分けて少しずつ加え、その都度よく乳化させる
4. 薄力粉、抹茶、ベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、ゴムベラで粉けがなくなるまで混ぜる
5. 大納言小豆を加えてつやがでるまで混ぜる
6. 型紙を敷いたパウンド型に流し、170℃で45分程焼く(途中10分位で上部に切れ込みを入れるときれいに割れる)
7.焼けたらすぐに型から出して冷ます
動物性原材料不使用で、健康への効果も期待できるソイレブール。
パティシエである筆者も、新しい製菓材料としての魅力や可能性を非常に感じています。
ソイレブールは、作業性も良く、お菓子の仕上がりもバターに近い食品です。溶けやすく冷凍保存が必要など、取扱いに少々工夫は必要ですが、特性に気を付ければバターとほぼ同じように使えます。味に癖も無く、プラントベースの食品を取り入れてみようかなと思った時の入門としておすすめです。
日常生活に取り入れやすく、美味しいという観点からサステナブルな選択肢が増えていけば良いですね。
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しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。