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パスタやピザ、サラダやバーニャカウダなどに少し入っているだけで、旨味がアップし、格段に奥行きのある味わいになる「アンチョビ」。自分で作る料理にもふんだんに活用したいところだが、市販のものを購入するとなると若干、コストがかかるのが悩みの種。サイズの小さな缶詰でも数百円するので、デイリーユースが難しいと思われがちだ。
だからこそ、「もっとお手軽に、アンチョビをたくさん食べたい!」と思っている人は多いはず。そこで、簡単に作れる自家製アンチョビの作り方をご紹介する。
アンチョビは、新鮮なカタクチイワシさえ手に入れば、誰でも簡単につくることができる。カタクチイワシを塩漬けにして、発酵させるだけで完成する、美味しい発酵食品でもある。
※それぞれの素材の量は、作りたい分だけ用意する。ちなみに、今回の場合はカタクチイワシ20尾、塩は500g、オリーブオイル700ml使用。
1. イワシの頭と内臓をとって、三枚におろす(包丁を使わず、手開きでもOK)。
2. タッパーなどの保存容器を用意。底一面に塩を薄く敷いた上にイワシを並べ、その上からイワシが見えなくなるまで塩を振る。以降、イワシ→塩→イワシ→塩……の順番で、重ねていく。
3. 2を冷蔵庫(冬場は冷暗所でOK)に入れて、1~2ヵ月間そのままにして、熟成と発酵をさせる。
4. 1~2ヶ月後、熟成と発酵が終わったイワシを容器から出し、海水程度の濃さの塩水で軽く洗い、イワシの表面についた塩をとる。その後、ペーパータオルで軽く押さえるようにして余分な水分もとる。
5. 熱湯で煮沸消毒した保存用の瓶にイワシを並べて入れ、オリーブオイルをひたひたになるまで注ぎ、ふたたび冷蔵庫へ。
6. 1週間たてば完成。完成したアンチョビは、なるべく半年以内に食べきるようにする。
アンチョビは、発酵調味料としても、さまざまな料理に活用できるすぐれもの。
たとえば、春の時期なら、ふわふわで甘い春キャベツと刻んだニンニク、少々の鷹の爪とともに、漬け込み用のオイルで炒めるだけで、おかずはもちろん、酒の肴にもピッタリの一品になる。ぜひ、美味しい発酵フードを作ってみよう。
記事提供:丸ごと小泉武夫食マガジン
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は、「食」に特化した情報サイトです。 発酵学者・食文化論者の小泉武夫がこだわる、安心・安全・健康・日本の食文化などの選び抜かれた情報を発信していきます。
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