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むし暑い季節がやってきた。こういう季節になると野菜は煮たり炒めたりではなく、生野菜サラダやスティックを食べる、ということが多くなる。
若干おなかの弱い私は、あまり生野菜をたくさん食べることができない。そうなると熱を加えた野菜を食べたいところだが、暑い時期に熱いものを、というのもそれだけで食欲がなくなってきてしまう。冷たい野菜料理というと、ホウレン草のおひたしを冷蔵庫で冷やすぐらいしか思い浮かばないのだ。
ところがある日、前の日の夕食で食べ残して冷蔵庫に入れておいた小松菜の炒め物を、翌日温め直すのも面倒だなと思ってそのまま食べたら、これが意外とイケることに気づいた。それなら最初から炒めて冷やす料理を作ったらなおおいしいだろう、ということで考えたのがこの料理。以下ご紹介。
小松菜というと、なんだか昔の地味な野菜というイメージがあって、小学校の家庭科の調理実習で習った油炒め以外、料理法がわからないという人も少なくないのではと思う。
実は小松菜はビタミンやミネラルはホウレン草には若干及ばないが、見た目の通り“ザ・緑黄色野菜”。βカロテンがたっぷり含まれ、さらには女子にはうれしい鉄分とカルシウムが豊富なのだ。
この小松菜、熱を通してもホウレン草のようにクタクタになりにくいし、アクも少ない。おばあちゃんの野菜じゃなくて、若い女子こそ沢山食べてほしいのだ。
小松菜は、炒めると水分がたくさん出る。今回はこれをダシがわりに使っておひたしにしてしまう作戦だ。オリーブオイルが入ってコクのある薄味のダシ汁には、小松菜から出た旨味と栄養分が入っているからとてもおいしい。うんと冷たくして汁ごといただこう。
【材料】
【つくり方】
1.小松菜は5cm程度に切ってから洗ってザルに上げて水を切っておく。切ってから洗うのは、軸の根元に土が入り込んでいることがあるので、株をばらしてから洗う必要があるため。
2.油揚げは縦半分に切ってから5mm幅ぐらいに切っておく。
3.鍋を火にかけて熱し、オリーブオイルをひいてから1と2を入れて炒める。
4.5分ぐらい炒めると水分が出てくる。そうなったら、具材を鍋の横に寄せて液体だし、みりん、日本酒を入れてから具材に味をからめる。液体だしの濃度によって味が変わるので、液体だしは最初少なめに入れて味を見ながら少し薄めに調整する。
5.器に盛り、ラップをして冷蔵庫でキンキンに冷やしてできあがり。
小松菜はオリーブオイルでばっちり炒めても、茎はしっかり歯触りが残ってとても美味。それにオリーブオイルだから、冷やしても油くささがまったくなく、さらっと食べられる。作り置きもできるから、2袋分ぐらい作ってタッパーに入れて冷やしておけば、忙しい時の晩御飯のおかずにももってこいだ。
私はオリーブオイルはLUISAかピエトラコロンビナ、最近ではアロンソ・ヌエボも愛用している。それぞれ個性があり、食べ比べてみるとおもしろいのだが、エクストラバージンオイルの中でも抜群のおいしさだと思っている。
味とは別に、ボトルの可愛さでいったらピエトラは抜きんでている。レトロなキャップがなんともいえない味を出していて、捨てられない。そこで、ピエトラボトルでこの季節よく目にするドクダミの花を使ったドクダミチンキを作ってみた。
ドクダミチンキは焼酎にドクダミの花や葉を2週間から1ヶ月ぐらい漬けたもので、虫刺されやかゆみ止めに効くという。できあがりはあのドクダミ独特の匂いはまったくなく、しかもコットンなどでかゆいところに塗ると、ぴたっとおさまるから不思議だ。
ドクダミの花だけを摘んでボトルに入れ、焼酎を入れておくと最初はバーバリウムのように可憐で美しい。そのうち茶色になってくるが、それはそれで渋みがあって楽しいのだ。
試される場合は、少し肌につけてみて異常があったらすぐ使用を中止していただきたい。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。