目次
正月もとっくに過ぎましたが、余った餅が冷凍庫に入って忘れられているということはありませんか?
私は毎年正月は鏡餅を飾りますが、七草を過ぎるとその餅を天日に干しします。干し上がると石のようにカチカチになりますが、3年以上はもつ保存食品になります。これを使って揚げ餅を作るともう手が止まらないほどおいしく、せっかくMCTダイエットしてその成果が出てきたのに、無駄になりそうな勢いになってしまいます。でも、今回はあまりにもキレイに餅が干し上がり、もう揚げずにはいられないほどになったので、泣く泣く、この餅を揚げることにしました。
私はせんべいを揚げて甘じょっぱ味のついた歌舞伎揚げが大好物です。あの不朽の名作の名の由来をご存知ですか? 歌舞伎揚げの製造元、天乃屋さんのホームページによれば、歌舞伎とせんべいが持つ伝統文化を伝えようと、せんべいの袋に歌舞伎で使う定式幕の模様をデザインして、せんべい本体に歌舞伎の家紋を入れて発売したのが始まりだそうです。つまり、歌舞伎とははっきり言ってまったく関係ないわけですが、歌舞伎揚げと言えば「あぁ、あの揚げせんべいね」と誰もが思い浮かぶほど浸透している、せんべい界の王様です。
今回私は、塩味と甘じょっぱい歌舞伎揚げもどきの両方を作って、酒のおいしいアテにしようと企みました。でも、ただそれだけでは工夫がない。歌舞伎揚げは若干庶民的(まあ安いということですが)であり、揚げ油もうーむ…という感じですが、これをエキストラバージンオリーブオイルで揚げてみようというわけです。これはぜいたくな歌舞伎揚げです。うまくないわけがない。
このレシピはまず餅をザルなどに広げて、だいたい2週間ぐらいかけて天日で餅を乾かし、カチカチにすることから始めます。正月の食べ残しの餅があればそれを使い、なければ市販の切り餅を干しても同じものができます。餅は乾くとパリパリ割れて小さくなります。こうならないといけません。なぜなら大きすぎると中まで揚がらないからです。だいたい1cm角ぐらいの大きさが一番良いです。
【材料】
【作り方】
1.エキストラバージンオリーブオイルを鍋に入れ、火にかける。
2.オイルを熱し、途中で餅の小さなかけらを落してみて、細かい泡が出てくるぐらいになったら餅を投入する。一度に入れると予想以上にふくらんでうまく揚がらないので、投入量は鍋底の1/5ぐらいがかくれる程度にする。
3.やや中火に近い弱火でじっくり揚げる。5分ぐらいたつと、餅はだいたい最初の2~3倍ぐらいの大きさにふくらんで浮いてくる。
4.ときどき箸などでかき混ぜて、さらに5分ぐらいたつとほぼ全部の餅が浮かんでくる。そのうち、揚げ油の表面全部を餅が覆うほどふくらんでくる。
5.餅がふくらみきると、今度はきつね色になってくる。ちょうどよい感じの色になったら揚げ上がり。
6.揚げ上がった餅を、ペーパータオルを敷いた皿などに広げて余分な油を切る。塩味はここでパラパラと塩をふりかける。
7.甘じょっぱい歌舞伎揚げもどきは、醤油とみりんを同量でまぜたものにさっとくぐらせて味をつけ、皿に広げて乾かす。あまりつけすぎるとしょっぱくなりすぎるので注意。
今回は揚げ油として、超ぜいたくにピエトラコロンビナを使いました。そうしたら、とにかく揚げ上がりが軽い!私は歌舞伎揚げが好きなくせに、食べすぎると胃が重くなったりもたれたりするのですが、この歌舞伎揚げもどきはとにかく後味が軽くてまったく胃がもたれるということがありません。いくら食べてもズシンと来ないので、”無限”歌舞伎揚げもどきになってしまうわけです。これはまさにダイエットの敵です。いかん、いかん。せっかくMCTオイルダイエットが成功しつつあるのに…
ま、今回は試食ということで、あきらめることにします。明日から、またMCTオイルダイエットを再開することにしましょう。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。