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こう酷暑が続くと、熱いものは食べたくないし作りたくもない。
といって、誰かが作ってくれるわけでもなし、なんとかあまり火を使わない料理をメニューにして日々奮闘している。
夏バテで食欲もないので、さっぱりとしたのどごしの良い、火を使わないおつまみを考えることにした。
とろろといえばヤマトイモだが、漢方では滋養強壮剤として活用・消化にも優れたスタミナ食として知られている。
すりおろしてわさび醤油で食べたり、出汁で割ればとろろごはんにもなるスグレモノだ。
今回は、このヤマトイモをすりおろしてとろろにするが、今年作った梅塩をのせ、さらにエキストラバージンオリーブオイルをかけることにした。
梅塩は梅干から出てくる梅酢を煮詰めて作るもので、ミネラル分がたっぷりで梅の香りがする。天然のピンク色がなんともかわいいのだ。
その上からオリーブオイルをたっぷりかける。さっぱりのとろろに滑らかなオイルの組み合わせはばっちりだろう。
真っ白のとろろに梅塩、見た目もよろしいと、以下ご紹介。
作り方といっても、梅塩を作ってヤマトイモをすりおろせば90%以上できたも同然だ。
ただし、このすりおろしには少しテクニックがいる。皮をむいたら酢水に浸けないと、手がかゆくなるので気をつけよう。
また皮はむかなくても良い、という人もいるのでこれはお好みで。
まずは梅塩を作る。梅塩はドレッシング、天ぷらや刺身のつけ塩、野菜のディップなどに使え、塩味もとてもまろやかで美味しいし、色がピンクでとてもかわいいので作っておくと大活躍する。
1. 梅酢をフライパンに入れて沸騰させ、そこに塩を入れてさらに中火で熱する。
2. 10分ほどヘラでかき回していると徐々に梅酢が蒸発していき、ピンク色になった塩が残る。
3. 完全に水分が飛んだら新聞紙に広げ、熱を冷まして出来上がり。
1. ヤマトイモ(長イモでも可)は、洗ってから皮をピーラーなどでむき、酢を少し入れた水に浸けておく。ただし、これが面倒なら皮はむかなくても良い(酢水に浸ける必要もない)。その場合はたわしなどで皮をよく洗っておく。
2. ヤマトイモをすりおろす。舌触りをなめらかにしたい場合は、すり鉢でする。すり鉢がない場合は、細かい目のおろしがねでする。すり鉢ですると抜群に滑らかなとろろができる。
3. 2を器に移し、梅塩をのせて周りにエキストラバージンオリーブオイルを回しかけて出来上がり。梅塩がなければ醤油でもとても美味しい。
美味しくいただくには、まずとろろをキンキンに冷やしておいて、食べる直前にオイルをかけるのがコツ。
とろろといえば、わさび醤油か出汁で伸ばすかして食べるもの、という2択だった。
今回、オリーブオイルと合わせてみたのだが、これは合う!食べる際にはよくかき回すと、オイルととろろがなじんでつやが出て、なお一層美味しい。古くからの日本料理にもオリーブオイルは違和感なく溶け込めるのだ。
キンキンに冷えたとろろと冷酒はたまらない。この暑さもなんのそのだ。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。