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酷暑も去って、やっと秋の準備かなと思う日がやってきた。外に出るのも楽になってきたところで買い物に。近所のスーパーは17時を過ぎると一斉に半額シールを貼りだすようで、たまたまその時間に行ったら、北海道産の天然ブリの「あら」(頭と中骨)が198円の半額の99円!天然ブリが!大体、198円だって安すぎるが・・・
私は魚は「あら」が一番おいしいと思っている。脂がのっているし、料理すると骨から上品な良い出汁が出るのだ。「食べるのが面倒くさい」という声も聞くが、ブリに関しては小骨もなく、頭の部分は皮のコラーゲンがプリプリ。もうこれは買わない手はない。
ということで、今回はこの「あら」を使ったブリ大根をご紹介。大根にオリーブオイルで焼き目を付けてから煮るのがワンランク上の味を演出する。
ブリも大根もこれからぐんと美味しくなる。今回のブリ大根の一つのミソは、オリーブオイルで大根に焼き目を付けることと、ブリをあらかじめさっと湯通しすること。この二つを面倒がらなければ、99円で買った天然ブリが、店で頼めば軽く1500円はする「ブリ大根」に化けるのだ。魚料理が苦手という人も少なくないが、あらは大体、スーパーですでに食べやすいように切って売られていることが多いので、これを買ってくれば魚をさばくという難関はクリアできる。
「あら」が入手できない場合は切り身でももちろんOK。手順は同じ。
1. ブリは切れていなければ5cm程度に切り、大根は皮をむいて乱切りにする。
2. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、1を入れてさっと湯通ししてザルにあけ、水道を弱く出してアクや血合いなどを洗い流し、ザルにとって水を切る。これでブリの生臭さやアクが抜けて出来上がりの味がぐっと良くなる。
3. 熱した鍋にオリーブオイルを入れて1の大根を炒め、焼き目を付ける。これで大根に香ばしさ、コクが出るのと同時に、煮崩れが防げる。
4. 3に2のブリを入れて水、醤油、砂糖、日本酒、しょうがを入れ、アルミホイルなどで落し蓋をして中火で20分程度煮る。この間にアクが出たらすくっておく。
5. 煮あがったら、鍋に煮汁を残して器にブリと大根を盛りつけておく。
6. 5で鍋に残した煮汁を火にかけて1/3程度まで煮詰め、5にかけて出来上がり。
魚を料理する、というとハードルが高いイメージがあるが、スーパーでも最近はそのハードルを下げる努力をしてくれている。「あら」もすぐ料理できるように小さく切ってあったり、鱗もきちんと取ってあったりする。魚料理は店で食べるだけでなく、こうやってちょっとした工夫があればびっくりするほど家庭でも美味しくいただけるのだ。このブリ大根も天然ブリの上品な脂とオリーブオイルのコクが入って絶品だった。
こうした純和食であってもオリーブオイルを使うと、ぐんと味がアップする。魚料理はちょっと・・・と言わずに積極的に試していただきたい。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。