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皆さんは、ハヤシライスにどのようなイメージをお持ちでしょうか。薄切りの牛肉と玉ねぎを、赤ワインやトマトソース、ドミグラスソースで煮たものを思い浮かべるかもしれませんね。ハヤシライスはお肉が必須の料理だと思いがちですが、意外と野菜だけの「ベジタリアン・ハヤシライス」も絶品なんですよ。
なぜなら、オリーブオイルで玉ねぎをしっかり炒めることで甘みを引き出し、赤ワインとトマトで煮込むことによってしっかりとしたコクも出るからです。そして「ある材料」を加えることで食べ応えも実現させ、野菜の旨味が存分に生きた美味しいハヤシライスをいただくことができます。また、お肉は使わないのでコストも少なく、上品でヘルシーなパーティー料理としても活用することができるんです。
「お肉を使わないと味にコクが出ないのでは?」と思われるかもしれませんが、ベジタリアン・ハヤシライスで食べ応えを出すためにお肉の代わりに使う「ある材料」とは油揚げです。
油揚げを野菜と一緒にオリーブオイルでしっかり炒めることで、コクと旨味、食べ応えを実現します。お肉が体に合わない場合のヘルシーメニューとしても、また、お給料日前の節約レシピとしてもおすすめです。
1. 鍋に水を入れ、いちょう切りにした人参を入れ火にかけます。人参に竹串をさしてスッと通るくらい柔らかくなったらセロリを入れ、5分ほど煮込んで火を止めます。
2. 1と同時進行で、フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて熱し、にんにくの香りが出たら玉ねぎを加え、透明になるまで炒めます。
使用するオリーブオイルは、今回は他の素材と一緒に煮込む料理ですので、特に香り高いものやエクストラバージンでなく普通のオリーブオイルでも美味しく作ることができます。
3. 油抜きをした油揚げを5ミリ角ぐらいに細かく切り、フライパンに加える。
4. 3のフライパンの材料全てに火が通ったら塩を加えて全体を混ぜ、缶のトマトも投入。赤ワインも加え、アルコールが飛び少し水分が減って濃度が出るまで、20分ほど煮込みます。
5. その間に、赤味噌とブラックペッパー、バジルを混ぜておきます。
1で人参とセロリを茹でた鍋のお湯を溶かすのに使うと赤味噌を楽に溶かすことができます。
6. の赤味噌ペーストをフライパンに加え、全体になじむようによく混ぜ、小麦粉をダマにならないようにふるいながら入れ、とろみをつけます。
味付けにお味噌を使うことで、塩味だけではない味の深みを与えます。
7. フライパンの中身を1の鍋に加えます。(鍋とフライパンのサイズによっては逆にしてください)
均一になるようによく混ぜ、ローリエを入れて10~15分煮込んだら完成です。
一緒にいただくお米は十六穀米のごはんにすると摂取する品目が多くなり、よりヘルシーな一皿になります。
今回ご紹介したベジタリアン・ハヤシライスは、植物性の材料だけを使用していますが、油揚げの食べ応えやオリーブオイルで炒めた玉ねぎのコク、そして味付けにお味噌を使うことで、とっても深みのある味わいに仕上ります。
ポイントは玉ねぎをしっかり炒めてから他の材料と共に煮込むことで、玉ねぎの甘みが出て濃厚な味わいが楽しめます。植物性の材料オンリーのベジタリアン・ハヤシライスは、口当たりもとっても優しい仕上がり。
子どもからお年寄りまで楽しめるメニューですし、友人が集まるちょっとしたホームパーティでも、普段のお食事にも、使い勝手のいいレシピと言えます。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。