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外出自粛が続き、仲間と居酒屋でちょっと一杯、がはるか昔のような気がしています。居酒屋もバルもワインバーも営業していない。こうなると酒飲みはどうしようもないのか?いやいやこんな時でも酒飲みはたくましい。ネットの無料アプリを利用した「オンライン飲み会」が流行ってきているのです。
オンライン飲み会の最大のメリットは、ネットにつなげさえすればどこにいようが参加できることでしょう。でも、やっぱりみんながそろってワイワイしないと、飲み会は盛り上がらないんじゃ?と思っている方も、実際にやってみると意外に楽しいとの声が。だって、割り勘だと私そんなに飲んでないのになんか不公平だなぁと思ったり、おうちが遠くて帰るのめんどくさいとか、つぶれたら大変だし、などの不安もないわけです。
好きな酒でおいしいアテをいただき、テロテロな部屋着でリラックスしながら参加して、ヘロヘロになったらネットから離脱すればいいわけで、新しい飲み会の形ともいえそうです。
ただ、こういうオンライン飲み会をはじめとするおうち居酒屋のウィークポイントは、酒のアテを買うか自分で作る必要があるということでしょう。居酒屋さんなら好きなものを注文すれば、おいしいアテがさっと出てきますが、おうち居酒屋では食べたいものは自分で何とかしない限り、永遠に出てこないのです。さて困った。
最初はお惣菜を買ったり、冷凍食品を使ってアテを作っていても、こう外出自粛が続くとさすがに飽きてきます。それに意外と高いから、なんとか自分で作りたい、でも手がこんでいるのはめんどくさい。オンライン飲み会が盛り上がってきたらアテを作るから抜けますね、という時間も短縮したい。それならとにかく時短で簡単、しかも家にある材料でサクッとできて、画面の向こうのみんなに自慢できるぐらいのおいしそうなやつが作れれば言うことなしなのです。ということで、時短で簡単な、旬のタケノコ、家にありそうなちくわや豆腐を使ったおいしいアテ3品をご紹介します。タケノコは焼くだけ、ちくわは炒めるだけ、豆腐はきゅうりを切るだけの手間いらずです。
皮付きの生タケノコはそろそろシーズン最終盤を迎えています。大きなものを1本買うと煮物、炒め物、炊き込みご飯などいろいろな料理として楽しめます。
タケノコは部位によって味や食感が異なります。先端部は柔らかいがアクが強いし、根元は繊維が多くて固いけれど味がよい。だから料理によって使う部位を変えると最もおいしくいただけることになります。たとえば先端部は煮ものやお吸いものに、根元は薄く切ってタケノコご飯や炒めものにすると風味がよいのです。
グリルに使うのは先端から真ん中あたりがベスト。柔らかくて適度に食感もあり、サクサクとした歯触りが楽しめます。シンプルにオリーブオイルをかけて焼くだけですが、生タケノコだけが持つ本来の甘みが感じられるし、煮るより焼くと水分が飛ぶので一層サクサク感が増して、ビールやワインにはぴったりのアテになります。
1. 下ゆでしてアクを抜いたタケノコは小さめなら縦に四つ割り、大きければ縦に薄切りにする。
2. ボウルに1を入れ、塩、コショウ、エキストラバージンオリーブオイルを入れて混ぜる。
3. グリルまたはオーブントースターに並べて、少し焦げ目がつくまで焼いてできあがり。
焼ちくわはおうち居酒屋では定番のアテの一つだと思います。でも、食べるとなるとそのままかじるか、せいぜいきゅうりかチーズを穴に詰める程度ではないでしょうか。それではオンライン飲み会では自慢できません。そこで考えたのがちくわのペペロンチーノ風です。ちくわはやや多めの油で焼き付けると、外側がカリカリになってとても香ばしくなります。これを利用して、ビールはもちろん、ワインにも合うちょっとこじゃれたアテを作ります。ニンニクと鷹の爪、オリーブオイルでペペロンチーノ風にしますが、これが意外と合うのです。
ちくわは高タンパク低カロリーの食品なので、何かとカロリーオーバーが気になる方にはオススメです。
1. ちくわを斜め薄切りにする。ニンニクは薄切りにする。
2. 熱したフライパンにオリーブオイルをひき、鷹の爪、ニンニクを入れて辛味と香りを出す。
3. 2にちくわを入れて、表面がカリカリになるまで焼いて塩コショウする。
4. 皿に盛り、パセリのみじん切りをかけてできあがり。お好みでパルメザンチーズを振ってもよい。
これから冷奴がおいしい季節ですね。冷奴といえばねぎに生姜、醤油が定番ですが、トッピングに揚げ玉、きゅうり、かけるのは麺つゆ、がたぬ冷奴です。作り方を紹介するまでもなく、細切りにしたきゅうり、揚げ玉をのせたら麺つゆをかけてできあがりです。超簡単ですが、揚げ玉と豆腐がとても合います。ビール、日本酒、焼酎がすすみます。
オンライン飲み会をはじめ、おうち居酒屋開催にあたって重要なのは、いかに酒をふんだんに用意するかということと、事前に作っておくアテ、アツアツがその場で簡単にできるアテなど、自分でできるレシピを数多く知っているかだと思います。特にアテについては、炒めものなどは材料を前もって切っておくとか下処理をしておいて、なるべく中座を避けられるようにしたほうがよいでしょう。オンライン飲み会に参加中、見た目もおいしそうなのができればみんなに見せて自慢すればよいし、ありゃ?というのができてしまったら、画角に入らないようにすればよいのです。そこが便利なところかもしれません。
でも、晴れてみんなでリアル飲み会したいものです。その日までおうち居酒屋で一杯やって、自粛ムードのウサを晴らしましょうか、ベロベロになりすぎないように注意して。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。