先日、栗の一大産地、茨城県の知人の栗畑に栗拾いに行きました。“栗畑”というと、実った栗を出荷して販売するように聞こえますが、実はそうではなく、知人曰く「年老いた両親が栗畑を持っているものの、腰も痛いし、いちいち栗を拾うのは面倒だから、落ちたら落ちっぱなしであとは腐らせるだけ。よかったら拾いに来てください。拾い放題だから」とのこと。つまりもう栗の生産はやらなくなり、自然に任せているということなのです。その栗はほったらかしだから、当然のことながら無農薬で肥料もやっていない、けれどその割には粒が結構大きくて甘くてポクポク…というではありませんか。しかも拾い放題!「食べ放題」「飲み放題」など、「〜放題」という言葉に弱い私は、栗畑に引き寄せられるように出かけることにしました。
栗畑は友人が栗を拾いやすいようにと草を刈ってくれていて、地面はとてもきれいな状態です。その地面には栗のイガが山積みになっているし、栗色ツヤツヤの実が驚くほど落ちています。まさに拾い放題、栗好きの私には夢のようです。パラダイスです。
腰が痛くなるまで頑張って、結局10kg以上(15kgぐらい?)も拾って持ち帰ることができました。
知らなかったのですが、栗は拾ってすぐだと甘くありません。鮮度がいいからといっておいしいわけではないのです。新聞で包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫で寝かせると甘くなります。温度を下げて熟成させるとデンプンが糖分に変わって甘くなる上に、1ヶ月ぐらいは保存が可能です。サツマイモも同じようにすると甘くなります。
さっそく冷蔵庫に収容します。おかげで冷蔵庫の容量の大半を栗が占めるという大変な状況になりましたが、耐え忍ぶことにしました。
冷蔵庫で寝かせて1週間が経ったところで調理します。しかしここでぶつかる大きな壁が。なにしろ皮をむくのが大変です。硬い栗色の皮もそうですが、渋皮がまたやっかいです。食べる部分にくっついてはがれません。生の状態では、包丁で力を入れてむくことになり、5、6個でもう指が痛くなります。専用の栗むきもあるようですが、大量の栗には太刀打ちできそうにありません。
そこでGoogle先生に聞いて、簡単にできそうなのを4つ試し、その結果を時間(かかれば★が増える)、実現可能性(簡単にできるほど★が増える)、むけ具合(きれいにむけるほど★が増える)で評価しました。満点は★5つです。
時間:★★★★★
実現可能性:★★★★★
むけ具合:★★
1日栗を水に浸ける時間がかかるが、特別な道具はいらないので実現可能性は高い。しかしむけ具合はイマイチ。熱いうちにむけば皮が柔らかいが、冷えてくるとすぐ固くなってむきにくくなる。渋皮も冷えるとともに実にくっついてしまう。
時間:★
実現可能性:★★★★★
むけ具合:★★
1日浸けない分、時間はかからない。むけ具合は、生ゆで法とあまり差がないが、尻を切るために実の中に水が浸入しすぎて水っぽくなり、味が落ちる感じ。冷えてくると皮が固くなるのは生ゆで法と同じ。
時間:★★★
実現可能性:★★★
むけ具合:★★★★
栗をそのまま冷凍するのが手間。かさばるので、冷凍庫に入りにくい。冷蔵庫の大きさによっては実現できない可能性もあり。冷凍→熱湯に浸けると、ゆでたものよりは皮が柔らかくなった感じでむきやすい。渋皮も柔らかく、外皮と一緒にむけるので結構気持ちがよい。冷えてくると皮が固くなるが、ゆでる方法よりは固くならない感じ。
時間:★
実現可能性:★★
むけ具合:★★★★★
圧力鍋を使うので、時間はかからないのが一番のウリ。圧力鍋を持っていない場合は実現できないということで評価が低いが、4つのうちでは最もむけやすい。皮が柔らかく、切り込みから指で皮を引っぱれば簡単にむくことができる。15個の栗をむくのに、5分程度しかかからないほど簡単。
ただし圧力鍋なので、わずか1分でも多くゆでると、あっという間に完全に火が通ってしまい、むく際に崩れてしまうので注意が必要。
試した4つの方法では、「圧力鍋でゆでる」がもっとも時短で、しかもむきやすいという結果になりました。前もって水に浸けておく必要もなく、時間も圧力がかかってから3分という短さ。外皮と渋皮がもっとも柔らかくなり、指で簡単にむくことができます。これが一番のおススメだと思います。
せっかくきれいに栗がむけたので、これを使ってイガ栗に似せたおつまみを作ります。
そうめんでイガを表現しています。揚げ油にはオリーブオイルを使い、からっとさっぱりに揚げます。
栗はじっくり揚げると食感がポクポクでおいしいです。すりみとそうめんの塩気でいっそう栗の甘さが引き立ちます。そうめんのポリポリした衣は香ばしくて食べごたえもあり、おつまみにはぴったりです。
生の栗を食べられるのは今だけです。ぜひむきやすい方法でむいて、たっぷり食べてください。もうむくのが面倒とは言わせませんよ。
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ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。