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今更なのですが、フルーツ大福はもう食べましたでしょうか。
いちご大福だけでなく、メロンに無花果(いちじく)、マンゴーまで。様々なフルーツをつかった大福です。すでにいろいろなブランド・お店がありますが、2019年10月、名古屋で産声を上げた覚王山フルーツ大福 弁才天の勢いがすごいことになっています。調べてみるると、2021年5月の時点でなんと58店舗も。
覚王山フルーツ大福 弁才天は、東洋経済にも取り上げられていましたが、読んでびっくり!運営する株式会社弁才天の大野社長は、全くの調理の素人にもかかわらず、一切の職人を排して自ら商品を作り上げ、初代なのに「老舗の和菓子屋の4代目が立ち上げた新ブランド」というテーマで覚王山フルーツ大福 弁才天を展開しているとのこと。自分がそうでなくっても、そういう体裁・コンセプトで作っちゃったということです。
素人がレシピサイトを参考に作り始めた爆発的人気のフルーツ大福、何から何まで和菓子界の常識を打ち破っていそうなこちらのお店、いったいどんなお味なのでしょうか?
三軒茶屋駅から徒歩11分、駒澤大学駅から徒歩8分の246号沿いにぽつんとお店はありました。
もうちょっといい場所選べばよかったのに。。。クルマも止められないちょっと寂し気な場所ですが、13時を回ったばかりだというのに、一番人気の無花果はすでに売り切れ。噂通りの人気店です。
この日購入したのは、
の二つ。
うわ、結構高いじゃん!とは思いましたが、レジ袋が有料になった昨今、あからさまな過剰包装で高級感ばっちり。お土産で持っていったらどなたにも大変ありがたがっていただけることでしょう。さすがは名古屋発の和菓子屋さんだなぁと感心致します。
※箱+包装紙+手提げ+雨除けビニール 丁寧に時間をかけてご提供いただきました。
希望者のみ有料でとすれば、行列もっと短くなるのにね。
こちらの商品がすごいのは、経営者の感覚というか戦略のセンスです。
Instagramでの映え、萌え、共感をしっかりと組みこんで販売方法を考えたのでしょう。秀逸なのが、商品についてくる糸。”断面萌え”を誰でも簡単に作れるように丁寧に解説もされています。
早速編集部も”美味しい召し上がり方”にならって挑戦です。
パールホワイトの場合、
おお!みごとな断面萌えが完成しました。
続いて、完熟パイン。
こちらも素晴らしい仕上がり。
視覚的にもとても美味しそうですね。
肝心のお味ですが、私は大のあんこ好きで、あんこといえば粒あんでしょ!という粒あん派。正直白あんは苦手なのですが、実際に食べて驚きました。すべてが絶妙のバランスで、いちご大福にありがちな生クリームも入っていないのに美味しいじゃん!
フルーツの酸味と口いっぱいに広がるジューシーさ、それを優しくサポートする白あんの甘み。フルーツ自体がすごく甘くて良いものを使っていて、白あんがそれを絶妙に引き立ててくれている、また、白あんの量と舌触りがすごくいい。
牛皮も分厚過ぎず硬すぎず、フレッシュなフルーツと一緒に楽しむにはこれしかないだろ!そう言っているような名わき役ぶり。これ、本当に美味しいです。
フルーツ大福 をインスタグラムで検索すると、7.8万件(2021年5月時点)。人気投稿の大半は萌え断面。「フルーツ大福」「糸」でググってみると、これも検索結果はぼぼ覚王山フルーツ大福 弁才天。
味もさることながら、
顧客を媒体化する大野社長のマーケティング力が勝利に導いたのでしょう。なみいる老舗の強豪に、超後発、ズブの素人ながら、前職でもあるプロのマーケティング力を発揮して圧倒的No1となったのですね。
戦略からすれば、偶然でも運でもなく、まさにTOPになるべくしてなった商品・企業だと思います。なにより和菓子屋の競合って、偉い人のアタマ硬そうだしね(笑)。「楽勝~」って、社長言ってるんじゃないかと想像したりもします。
あ、そうそう、原宿で行列ができる流行っては消えていくお店となにやら似ているように感じられるかもしれませんが、こちらの商品は加えて大変美味しい!しかも、子供からおばあちゃんまでみんな美味しい。覚王山という発祥地、ブランドづくり、商品力、いずれも素晴らしい。写真を撮ったらそれでOKとして終わらせない魅力がありますからね。
大野社長に1点お願いしたいのは、過剰包装は別料金にしてくれませんか?
お店の回転もよくなるし、何より地球に優しいでしょ。
Instagramを使っていそうな人たちこそ、そういった理念的高級感の理解も深いですしね。美味しくってリピート続出でしょうから、不要を除いて客単価を抑え、LTV(Life Time Value/顧客生涯価値)を重視していただいてはいかがでしょうか。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。