目次
港区虎ノ門の虎ノ門ヒルズのすぐ近くに、大人気で行列がすさまじいほど長くなる、立ち食いの日本そば店がありました。お店は立ち退き?とかで大人気のまま、惜しまれつつ閉店してしまいました。
私はその店がまだ営業している時に、虎ノ門に仕事があってたまたま通りかかったところ、あまりの行列になんじゃこれ?と思っていたのですが、それがその大人気そば店だったのです。食べ○○で見ると評価が高い。だけど、そばの写真やコメントを見ると普通の日本そばではないのです。“日本そば界の二郎”と言われるほどの圧倒的なボリューム、油が浮いてる、辛い、しょっぱい、そばが硬い…コメントを読んだだけではおいしそうに思えないのに、とにかくクセになる味というのです。
そこまで煽られては食べないわけにはいかない。覚悟を決めて20人ほど並んでいるところの最後尾について、30分並んでありつくことができました。
さて、店内は暗くて、立ち食いスタイル。とてもそば屋さんには思えません。物珍しくてあちこち見回しているうちに出てきたそばがまたすごかった。日本そばといえば、さっぱりツルっといただくものと相場が決まっていますが、そういうそばの常識を覆す、圧倒的なビジュアルです。何しろ甘辛く煮た豚肉が、どーんと山盛りのそばの上にのっていて、さらにその上に長ねぎ、白ゴマ、海苔がこぼれんばかりにのっています。これをラー油が入ってゴマ油の香りがプンプンの辛いそばつゆでいただくのです。つゆも油タプタプで大変なもんです。これ、日本そばじゃないかもしれません。
うわ、こりゃ大変だーと思いながら、肉とそばを辛いつゆにつけて食べてみると、とにかく予想通り食べごたえがあるのです。そばが太めで硬くて、よく噛まないと飲み込めない。つゆも油たっぷり、豚肉も大量。ネットのコメントの通りです。やっとのことで平らげて店を後にしました。食べ終わった時はあまりの満腹感で、リピートはないだろうなぁと思っていたのですが、3日ぐらい経つとまた食べたくなります。これが不思議。今度はいつ行こうかと思っているうちに、なんと閉店と聞き、リピできなくなってしまいました。
閉店で食べられないというと余計に食べたくなるのが人情というもの。再現するしかないので、思い出してみます。まずあの冷たい肉そばの一番の特徴は、つゆにあると思っています。そばにしては少し甘めで濃いつゆに、ラー油がたっぷり。具材の豚肉と硬めのボキボキ田舎そばをこのつゆにインすると、ただでさえボリュームのある食感にラー油がからまっていっそうおなかにズシンとくる味に。これを再現するわけですが、完全再現ではなくゴマ油ベースのラー油をオリーブオイルベースに代えようと思います。具材の豚肉にボリュームがあり、ゴマ油ベースだと少し重すぎる感じがするので、軽やかにしたいわけです。オリーブオイルの香りは不思議と日本そばにも合うので間違いないでしょう。
次にそばですが、これは手軽に乾麺を使用します。といってあのボキボキの太いそばはないので、ゆで時間を多少短くして硬めにゆであげることにします。あとは豚肉と長ねぎ、海苔と白ゴマなので手近なもので済ますことができます。
それでは作り方をご紹介。
1. 火にかけた鍋に醤油、日本酒、砂糖を入れてから豚肉を入れて煮る。煮汁がなくなるまで煮たら別の器に取っておく。
2. 長ねぎは小口切り、焼き海苔はハサミで細く切っておく。
3. オリーブオイルと一味唐辛子を鍋に入れ、弱火にかけて熱する。熱しすぎると唐辛子が焦げ、マスタードガスが出て激しく咳き込むことになるので注意。さっと熱するだけでOK。器に移しておく。
4. 鍋にそばつゆの素1人前を入れて熱し、砂糖小さじ1/2を加えて溶かし、溶けたら火からおろして3の器に注ぐ。
5. そばをゆでる。表示時間より30秒程度短くゆでる。ゆだったら水で洗って冷やす。
6. 5の水をよく切り、器に盛る。上に豚肉、長ねぎ、白ゴマ、焼き海苔をのせてできあがり。
さっそく食べてみましょう。
おっ!あのボリューミーな食感になっています。ただ、オイルが軽やかなオリーブなので、ガツンと来る感じはありません。でも辛みとコクがあり、十分おいしい、いやオリーブオイルの方が私は好みです。豚肉が山盛りで、しかも脂身もあるのでゴマ油ベースのラー油だと最後の方はちょっとくどく感じるのですが、オリーブオイルだとそれがないからだと思います。
盛りそばに豚肉やらラー油を使うというのは、日本そば道からすれば邪道かとも思いますが、お昼は盛りそばだけ、というとちょっと物足りなさを感じる方は、ぜひトライしてみていただきたいそばです。以前、私はそば弁当の記事を書いていますが、煮た豚肉とトッピング材料を持って行けば、弁当で肉そばが再現できるので、お昼はおなか一杯、満足のいくものがいただけると思います。
豚肉は多めに煮ておけば、ごはんのおかずにも、サラダのトッピングにも使えて便利ですよ。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。