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今年の新じゃがいもが出回る季節になりました。じゃがいもは去年の凶作で品薄、しかもとても値段が上がりました。一時期はハンバーガーチェーンでもポテトの販売を休止したほどでした。
私を含め、イモラーにはまさに冬の時代でした。正直なところ、いくらいもが好きでも2倍ぐらいの値段になってしまうと、なかなか手が出なくなるものです。しかたなくポテトサラダなどはカボチャやサツマイモを半分ぐらい混ぜてごまかして作ったほどです(逆に少し甘くてその方がおいしかったりしましたが)。
最近、やっと九州あたりから今年の新イモが出てきて、少しはイモ不足は解消しているようです。でもまだまだ高い。どうしようか…となじみの八百屋さんであれこれ見ていると、小さい新じゃがいもを発見しました。600g位入って98円!イモ不足の今にあっては安い。早速購入しました。
大きさがわかりにくいので、500円玉を置いてみました。こんな感じです。
普通、これほど小さいイモは収穫しても廃棄処分になるそうです。だって皮をむいたら身がなくなりますから。でも、新じゃがいもは皮が薄くて柔らかくむかなくて食べられる、いや、逆に皮があった方が噛んだ時に皮がぷつっとはじけて食感が良くおいしいのです。そこで、これをおいしく調理することにしました。
普通出回っているじゃがいもは秋に完熟してから収穫し、冷蔵庫で寝かせることで水分が飛び、ホクホクした食感になります。これに対し、新じゃがいも、特に小さいものは大きい新ジャガを収穫するときに一緒に穫れてしまうもので、未熟なので水分が多く柔らかいのが特徴です。実も柔らかいですが、皮も薄くてそのまま食べられるので、丸ごと調理するにはうってつけです。それに野菜は皮と実の間に栄養が集中しているので、皮ごと食べることは野菜が持つ栄養を余すことなく摂ることができるわけです。
新じゃがいもも皮と実の間に栄養分が集中していて、普通のじゃがいもの4倍のビタミンCが含まれていると言われています。いかにもカラダによさそうです。
さらに栄養ばかりでなく、煮っころがしなどは大きさが一口サイズで切らなくても調理できるため、料理が苦手でも包丁いらずで簡単においしい新ジャガ料理を作ることができます。
早速、ミニ新ジャガで作る“せいだのたまじ”、“味噌かんぷら”をご紹介しましょう。といってもこの料理、地元の方以外はなんのことだかわかりませんね。“せいだのたまじ”は山梨県、”味噌かんぷら”は福島県の郷土料理です。山梨の上野原地区では小さいじゃがいものことを”たまじ”と呼び、福島の古殿町などでは“かんぷら”と呼ぶそうです。どちらも小さい新じゃがいもをまるごと甘味噌で煮た料理です。簡単でおかずになる、見た目もコロコロと丸くてかわいらしいです。じゃがいものサイズが大きすぎると味がしみないので、この料理はミニサイズが向いています。肉などは入れないので、多めのオリーブオイルでコクを出すのがコツです。
<味付け調味料>
1. 新じゃがいもは水に入れてイモ同士をこすり合わせてよく洗う。
2. 1をレンジ強で5〜7分程度加熱する。串を刺してすっと通ればOK。
3. イモを加熱している間に調味料をすべてボウルに入れてよく混ぜておく。
4. 2をザルに取り、水分を切る。フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、水分を切ったイモを入れて転がしながら焼き目がつくまで中火で炒める。
5. こんがりと焼き目が付いたところで、3の合わせ調味料を入れてフライパンを揺すって転がしながら煮る。
6. 汁気がなくなり、イモに味噌がからんできたら火を止める。白ごまをふってできあがり。
続いてはおつまみに最適なレシピをご紹介。じゃがいもをソテーするのは定番ですが、レンチンして柔らかくした新じゃがいもを、ちょっと崩して小麦粉で固めてオリーブオイルでソテーします。これもごく簡単です。ビールに合います。今回はオリーブオイルでソテーにしていますが、オイルを多めにして揚げ焼きのようにすると、もっとカリっとして香ばしくなります。
1. 新じゃがいもは水に入れてイモ同士をこすり合わせてよく洗う。
2. 1をレンジ強で5~7分程度加熱する。串を刺してすっと通ればOK。
3. 2を包丁やフォークなどで1個をざっくり2~4分割する。細かくし過ぎるとコロッケになってしまうので注意。
4. 3に塩と胡椒をふり、小麦粉を入れて小麦粉がイモにまんべんなくつくようにざっくり混ぜる。
5. 10分ほど置いて小麦粉がイモの水分を吸ったところで、手で一口大ぐらいの大きさに握ってイモをくっつける。
6. にんにくの皮をむき、包丁で少しつぶして香りを出す。
7. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、にんにくを入れて弱火で香りを出す。
8. 5を並べて焼く。途中でにんにくが焦げそうになったら取り出しておく。
9. 両面をこんがり焼いてできあがり。取り出したにんにくも一緒に盛りつける。お好みでパセリのみじん切りをふる。
新じゃがいもは皮ごと使う、が鉄則です。ということはまずはよく洗うこと。ゴリゴリとイモ同士をこすり洗いすると、皮がむけるものもあります。それはそれでOKです。
次に、たっぷりめのオリーブオイルで皮を香ばしくカリっとさせること。これで皮がついている方がおいしい、と感じられるはずです。皮つきだと煮崩れる心配もないので、煮物にはばっちりです。
ほんの一時期しか出回らないミニサイズの新じゃがいもを、上手においしく食べましょう。小さくてすごく安いのが何よりですけどね。
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ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。