ビールにピッタリ！ホクホク甘い新ごぼうののり塩フリット

春休みが始まり、我が家には常に子供が3人。朝から晩まで怒涛の日常を過ごしていますが、溜まったストレスはお酒を飲んで解消するにかぎります。

今回は特にビールが飲みたくなったので、ちょうど買っておいたワイルドな新ごぼうで

最高のおつまみ「新ごぼうののり塩フリット」を作ります。

フリットというのはイタリア語で「揚げる」という意味の言葉で、いわゆる天ぷらです。本場では卵、メレンゲや白ワインも入れたりしますが、今回はシンプルに作りやすい材料でパパっと仕上げちゃいます。

揚げ物をカラッとサクサクに揚げる粉の選び方や揚げ方のポイントも一緒にお伝えしていきますね！

揚げ衣は小麦粉か片栗粉でどう違うのか

揚げ物の際に悩むのはやはり衣に使う粉。小麦粉なのか、片栗粉なのか、それぞれ特徴があるので簡単に解説します。

小麦粉と片栗粉の違い

そもそもですが、小麦粉は小麦を細かく挽いて粉状にしたもので、片栗粉はじゃがいもでんぷんを乾燥させて粉末状に砕いたものです。 片栗粉の主成分はでんぷんで、小麦粉にはでんぷんとたんぱく質が含まれています。
薄力粉、中力粉、強力粉の違いはこのたんぱく質の含有量で決まります。

衣に小麦粉（たんぱく質少なめの薄力粉がおすすめ）を使用した場合食感はザクザクとした食感。片栗粉を使用した場合はカリッ、パリッと仕上がり食感も長持ちしますが衣がペロリと剥がれやすいです。

なんとなく理解したところで、ずばり今回は薄力粉と、片栗粉をブレンドしたいいとこ取り衣で作っていきます。

サクサク食感に仕上げるポイント

サクサクの定義を「軽い食感」と定義するのであれば決め手となるのは衣に含まれる水分をいかに飛ばすか。そのポイントは２つです。
一つめは水分を飛ばしやすくする「アルコール」と衣の中に空気を作る「炭酸」が含まれるビールで衣を作ること。
二つめは油の温度を下げないこと。一気に食材を揚げてしまうと、180度に熱した油の温度が下がってしまい、衣の水分が残ってしまうのです。結果ベチャッとなってしまうので、少量ずつ揚げるのがポイント。

後おまけでもう一つ、使用するオイルにオリーブオイルを使用することです。サラダ油などの一般的な油は180℃で煙が出るので、揚げ物に使用すると酸化が一気に進み、味覚的にも健康的にもマイナス。しかし、オリーブオイルは発煙音度は210℃と熱に強い！より高温短時間でカラッと水分を飛ばすのに適していますし、成分の変化も少ないので、使い回しもしやすくなりますので全体的なコスパで見るとオリーブオイルのほうが揚げ油として優秀かもしれません。

新ごぼうのフリット

早速作っていきます。

材料

• ごぼう　150g
• 薄力粉　40g
• 片栗粉　40g
• ビール　100cc
• 塩　適量
• 揚げ油　適量

作り方

1. ごぼうは皮を洗って、軽く皮を削ぎ落として水気を拭き取ります。個人的に土の香りも好きなので程々に残していますが、気になる方はもっときれいに洗ってもOKです。

縦に5cm程度の幅に分割

その後、縦に1/4〜1/6カットします。（太さによって変えます）

2. ボールに小麦粉、片栗粉、ビールを入れてかき混ぜ

衣を作ります。

3. フライパンに揚げ油を入れて180度まで温めます。衣を少し落としてみて、一度沈んだ後にすぐ浮かんできたら頃合いです。

揚げ油にオリーブオイルを使用すると、胃もたれしにくくカラッと揚がります。

4. カットしたごぼうを衣付けして

油で炒めるように揚げていきます。

5. 衣が両面カリッと色づけば

油から引き上げて、余分な油を切ると同時に予熱で中心まで火を入れます。

6. ボールに4を入れて塩と青のりで味付け（今回は粒子の細かい絹青のりを使用）

器に盛り付けます。

新ごぼうののり塩フリットを食べてみて

まずは揚げたてごぼうの土の香りを楽しんでからビールを一口、からのごぼうを一口。衣がカリッ！ザクッ！と心地よい食感が最高です。のり塩なんて合わないわけないですよね。
新ごぼうは水分が多くて柔らかいので、分厚いカットでも十分火が入っていてホックホク！そして塩だけで甘いんです。

衣に使ったビールの香りがほんのり香るのもポイントが高いですね。あっという間に完食してしまいました。
ごぼうを揚げただけなのにこの満足感。やはり旬の食べ物はフリットがおいしい〜〜！新玉ねぎやアスパラガス、きのこ類など、野菜を変えるだけで応用も出来ますので、野菜が手に入ってらぜひ試してみて下さい♪

皆さんの毎日の料理が少しでもラクに、楽しくなりますように。