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小豆島のオリーブオイルはご存じですか?令和2年産の特産果樹生産動態等調査に夜と、香川県は「オリーブ」の収穫量が490.0t。全国シェアの89.8%を占めており、国内No1のオリーブ生産県です。
どうして香川県、小豆島でオリーブの生産が広まったのでしょうか?それは、小豆島の雨が少なく温暖な気候が、地中海の気候とよく似ているからだといわれています。そもそもの始まりは、1908年(明治41年)に、当時の日本政府が、魚をオリーブオイル漬けにして国外へ輸出するために、香川県・三重県・鹿児島県でオリーブの試験栽培をはじめたことだそうです。その結果、香川県が成功し、日本のオリーブ発祥の地として今日に至っています。
1908年にスタートした香川県のオリーブ生産。実に1世紀以上にわたって、品質と生産量の改善に取り組んできたそうです。その結果、世界でも評価されるオリーブオイル生産地として成長しました。評価の決め手となったのが、生産者ごとに導入している『小型採油機』にあるとのこと。摘みたてのオリーブを新鮮な状態ですぐに採油する環境作りが、フレッシュで豊かな香りのエキストラバージンオリーブオイルにつながったのですね。
加えて、日本ではエキストラバージンオリーブオイルの品質表示義務がなく、基準もありません。その為、香川県は独自の評価制度を設け、同時に独自の鑑定士を育成しはじめます。さらに平成28年よりオリーブオイル評価パネルの設置もすすめ、多軸的な品質の向上を計ってきました。
これらの取り組みの結果、世界的権威のあるエキストラバージンオリーブオイル品評会にて、好成績を収めるようになりました。
オリーブ牛
採油後のオリーブを飼料として食べさせて生育したため、オリーブに含まれる抗酸化成分とオレイン酸が、脂質をあっさりとさせ、柔らかく赤身の旨味も絶品です。
オリーブハマチ
資料にオリーブの葉をつかって養殖したハマチです。オリーブは葉にもポリフェノールの一種であるオレウロペインが豊富に含まれており、その為、歯ごたえがよく、冷蔵しても肉質が劣化しにくいハマチの生育に成功しました。
オリーブ豚(とん)、オリーブ夢豚(ゆめぶた)
採油後のオリーブを加熱乾燥し、飼料として与えています。その為、口の中で甘くとろけるのにあっさりといくらでも食べられるお肉になりました。肉の甘味については、実際に果糖の試験が行われており、オリーブを与えていない豚と比較すると、1.5倍以上の結果が出ています。
オリーブ地鶏
香川県の地鶏「讃岐コーチン」と「瀬戸赤どり」に、採油後の果実を加熱乾燥し、生育しています。オリーブ地鶏」はオリーブを与えてないものと比べて、甘味とうま味を持つグリシンが約1.6倍、うま味成分のコハク酸が約1.2倍に増加。
食べたらすぐにわかる美味しい地鶏として、全国各地から人気が高まっています。
オリーブオイルの品質向上に努めてきた香川県。同じ日本人としてとても誇らしく感じますね。エキストラバージンオリーブオイルだけでなく、搾りかすや葉などをうまく飼料に利用して完成された特産品も沢山。ふるさと納税で取り寄せてみるのも楽しいですよ。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。