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2024年9月のとある真夏日に、千葉県君津市にある「はちみつ工房」に立ち寄ってみました。そこはハチミツが買えるだけの道の駅ではなく、その場で作られた100%天然のハチミツを五感で体験できる美味しいスポットだったのです。
鴨川への道すがら、以前から知ってはいたけれど、ホントに気の迷いでふと立ち寄っただけなのですが、面白かったのでご紹介させていただきます。
館内はもちろん無料で入ることができ、入って最初に目についたのは試食コーナーです。
季節のハチミツが6種類、試食ができるようにたくさんのテーブルにセットされていて、来館者は自由に旬のハチミツを試食することができます。
それでは早速頂いてみましょう。
ハチミツの女王と呼ばれているそうで、日本人好みの上品な味が特長。これだけ食べるとよくわからないのですが、後の試食で、アカシアがとてもさっぱりスッキリしていることが良く理解できました。それから、アカシアってスタンダードだと思ってたけどココのはなんだか味が違う。というか上品な感じ。あ、そっか、100%天然だからなのか!どうりでお値段も全然違うのね。
あ、これ美味しい!香りとコクのバランスがとてもいい感じ。これ好きだなぁ。アカシアと比べると濃厚というか、コクがある感じ、それでいて嫌なフレーバーは一切ない。とても気に入りました。
ケンポナシってなんだ?ナシの花?バラ科の梨と違って、丸い大きな葉をもつクロウメモドキ科の落葉高木だそう。う~ん、わからんが、なんが実もグロい。
そんなケンポナシの花のハチミツだそう。
ネットで調べると、フルーティーで華やかな花の香りが特徴って書いてあるけど、ちょっと違う。ハーブのような独特の香りで、ちょっとワインのような味わいも感じられる独特の甘み。あ、ちょっぴり薬っぽいような、そんな感じ。
先に食べた二つとは似て非なる味わいで、実はとても希少なハチミツなのでした。
これまた珍しいトチのハチミツ。とちの木ってわかりますか?天狗のうちわみたいなデカい葉っぱの広葉樹です。とにかくコクが強い、というかちょっとくどい。でも、和三盆はいってる?そんな和菓子っぽい嫌味のない甘さ。コクが強いけど甘さはスッキリ。不思議な味わいです。ミツバチは全部同じなのだけれど、材料となる花が変わると驚くほど味も違うのですねぇ。試食するだけでとても面白いぞ!
百花って何?おそらくこれが一番なじみ深いハチミツ。そうです、レンゲを中心とした野山のいろんな花が混ざっているハチミツです。したがって、季節や産地によって味も変わってくるのだそう。レンゲの蜜を食べたことがある方もいるかと思いますが、まさしくあの香り。ワリとくどくて甘ったるい、あれを上品にしたお味。
今回の試食、真打ちがコレ。蕎麦です。そばのハチミツ。初めて頂きました。いや、他のもほとんど初めてでしたけどね。
これははっきりいって、ほとんどの人が「まずい!」ってなるでしょうね。
黒砂糖と炭が入っているよと言われても、違和感のない感じ。
とても変わったハチミツです。
しかしこれ、栄養価がすこぶる高く、色からわかる通り、あの黒い色は鉄分なのです。したがって、女性にはとってもおすすめなのだそう。
これを買って、このあと友人とレシピで喧々諤々話したのでしたが、編集部的には肉料理にとても合うのではないかと思いました。調べてみたら、中華料理にも使われることがあるようです。
じっさいに、ラムのソテーにはとても合いましたよ。ジビエなんかにもいいんじゃないかなぁと思います。
これらの試食ハチミツは、季節ごとに大きく変わるそうで、まさにハチミツが自然の恵みであり、はちみつ工房が自然の恵みを活かした天然のハチミツを提供していることがよくわかります。
なお、ハチミツ自体は保存食としても優秀で、最古のもので3000年前のものが見つかっており、実際に食べることも出来たそうです。とはいえ鮮度と保存状況で味が変わってゆきます。やっぱり出来立ての旬のハチミツが一番美味しいってことがよくわかりましたよ。
はちみつ工房に行ったら絶対におススメなのが見学ツアー。
1日に数回無料で行われている模様。おっさん一人でも大丈夫?と伺ったところ、どなたでもお気軽にどうぞとのこと。
担当の吉田さんにご案内いただきます。
館内には蜂の巣箱として用意されたケースの中にたくさんの蜜蜂が巣を作っており、せっせと屋外から花の蜜を集めてきます。ここでは百花のハチミツが作られているそうです。
一つのケースには約8000匹の蜜蜂で形成されています。
屋外と館内は下の写真の通路でつながっており、ケースの中へ働き蜂が蜜を運ぶ仕掛けになっていて、蜜蜂の行動をしっかりと観察できるように作られていました。
ここで使われている蜜蜂は西洋蜜蜂です。女王蜂が一日に産卵する卵の数は、なんと1000個!知らなかったなぁ。。。働き蜂の寿命は春から夏にかけてはおよそ1か月。そんな彼らが作るハチミツは、このケースあたり1枚4キロ、ひと月で満杯になるそうです。
ハチの巣ケースから取り出したハチの巣を遠心分離器にかけてハチミツを取り出します。
ゲストの男の子が頑張って回します。
分離したハチミツが下からトロリと出てきました。
巣箱から取り出したハチの巣から、作ったばかりのハチミツ(百花)を頂きます。
ん?さっき試食したものとまた少し味が違う。というか、すごくスッキリしていてフローラル。これは美味しい。
百花のハチミツは野山の花の移り変わりで日々味わいが変わっていくようですね。
このあと日本で4か所しかないミードの醸造所を案内いただき、ツアーが終わりました。
お買い物コーナーでは、季節に合わせて種類が変わるハチミツ。ここでしか買えない珍しいハチの巣の入ったハチミツなど、希少な品種がずらりと並んでいます。
今回は、写真のソバ、サクランボ、アカシア、蜂の巣入と、百花、あとはミードをそれぞれ複数大人買い。ワインのつまみづくりが今から楽しみです。
最後に、はちみつかけ放題のソフトクリームを食べ忘れたので、また今度立ち寄って食べてみようと思います。
所在地:千葉県君津市大井305
ホームページ:https://hachimitsu-koubou.com/
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