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「ケークサレ」という食べ物をご存じでしょうか?
パウンド型で野菜やチーズなど具材をたっぷり入れた生地を焼く、フランス発の塩味のお惣菜ケーキです。
今回は、ケークサレについての解説と、初夏に美味しいアスパラガスや新玉ねぎに、アスパラと相性の良いベーコンとオリーブオイルを合わせたレシピをご紹介します。
ケークサレについて詳しく知り、お洒落なおもてなし料理や朝食などにぜひ活用してみてくださいね!
ケークサレ「cake salé」とは、フランス語で「塩味のケーキ」という意味で、甘くない惣菜系のパウンドケーキのことです。
卵、塩、牛乳、小麦粉、オイルと少量の砂糖を混ぜ合わせたベース生地に、チーズ、野菜、肉、魚などの具材を混ぜて焼き上げます。パウンド型やマフィンカップなどで焼く場合が多いので、見かけはケーキに似ています。
元々は、フランスの家庭で冷蔵庫の余った食材を使って作られていたそうで、どんな食材を入れても良い自由度が魅力です。
2000年代位から、フランス国内の料理雑誌や料理教室などで取り上げられるようになり、パーティーやおもてなしにもぴったりのお洒落なフランス家庭料理として人気が高まりました。
塩味のしっかりついたケークサレは、冷めても美味しく、たっぷりの野菜と肉や魚、チーズなどのタンパク質で栄養バランスが良いのが特徴です。
ベースの生地は、どんな食材とも合いやすいので、季節感や地域の特性を生かしやすく、アレンジのバリエーションが無限に広がるのも良いところです。
旬の野菜や特産品を使う、和風やイタリア風などのアレンジをする、子ども向けにウィンナーや卵を入れるなど、色々な具材が楽しめます。
土台などの準備の必要がなく、生地を型に流して焼くだけでできるので、手軽に作りやすいのも魅力と言えるでしょう。
ケークサレは、冷めても美味しく見た目も華やかなので、パーティーの前菜や持ちより料理にぴったりです。塩味やチーズの風味もきいているので、ワインなどのつまみにも良く合います。
また、栄養価が高く、腹持ちも良いので、朝食やおやつなどにもおすすめです。
普段甘いものを食べない方や糖分の摂りすぎが気になる方の間食としても使えます。
彩りが良く、野菜も摂れるので、子どものお弁当などに入れるのも良いですね。
野菜や肉、魚などの具材が沢山入ったケークサレは、あまり日持ちしません。
特に、室温が20℃を越える場合は傷みやすいので、作ったらなるべく冷蔵庫に入れて、2〜3日以内には食べきるようにしましょう。
長期保存したい場合は、スライスしたものをラップに包んでからジップロック袋に入れ、冷凍します。冷凍だと1ヶ月位は美味しく食べられますが、野菜を冷凍すると水分が出て、ケーキの食感も悪くなるので、先に具材を炒めておく、水分の出にくい野菜を使うなどの工夫が必要です。
冷凍したケークサレを食べる時は、前日から冷蔵庫で自然解凍してからオーブンかトースターで焼くと、焼きたてに近い美味しさが楽しめます。
ケークサレと似た塩味の料理に、「キッシュ」というものがあります。
キッシュは、フランスのアルザス・ロレーヌ地方に伝わる家庭料理で、パイやタルトの土台生地に、卵、チーズ、生クリームなどを混ぜたアパレイユ(卵液)とベーコンや野菜などを加えて作ります。
ケークサレとの違いは、パイやタルトの土台があることと、丸く焼いて切り分けて食べる場合が多いこと、生クリームがたっぷり使われていて、ケークサレよりもコクのある味わいが特徴です。
ケークサレもキッシュも、色々な具材を入れて楽しめます。
卵とオリーブオイル、パルメザンチーズを使ったベース生地に、初夏に旬を迎えるアスパラガス、新玉ねぎと、スイートコーン、ベーコンを合わせました。野菜たっぷりの初夏の味をお楽しみください。
1. アスパラガスは根元を切って5cm位の長さに切る。玉ねぎは皮をむいてスライス、ベーコンは2〜3mmにスライスしてから小さめの短冊切りにする。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、ベーコンを炒める。火が通ってきたら野菜を加えて炒め、塩コショウ少々で薄く味付けする。アスパラの穂先だけ飾り用に分けておく。
3. 卵と塩をボウルで混ぜ、牛乳とオリーブオイルを加える
4. 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、パルメザンチーズを加える
5. ベース生地に炒めた具材を混ぜる
6. 型紙を敷いたパウンド型に生地を流し、上にアスパラの穂先をのせる
7. 180℃に余熱したオーブンで40分程様子を見ながら焼く
8. 焼き上がったら型から出して冷ます
見た目は華やかで凝っていそうな料理に見えますが、材料をどんどん混ぜていくだけでできるケークサレ。冷めても美味しいので、パーティーや持ち寄りの料理にぴったりです。
どんな具材とも合いやすい生地なので、ぜひ季節ごとの野菜で作って、自分だけのケークサレを楽しんでみてください。
栄養価も高いので、家族の健康的なおやつや軽食にもおすすめです。
ぜひ料理のレパートリーに取り入れて、おしゃれなフランスの家庭の味を楽しんでみてください。
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