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鍋物が恋しくなる季節。スーパーで売られている白菜が存在感を増して、光り輝いて見えてくるようになりました。白菜は本格的に寒くなるこれからが旬。気温が下がると甘味や旨味を蓄えて、柔らかくなってくるのです。このおいしくなる白菜を逃す手はありません。
白菜は以前、1株どーんと売られていることが多かったのですが、家族の人数が減るにつれ、1/2株から1/4株へとだんだん小さく切り売りされるようになってきました。その1/4株でもなかなか使い切れないなぁと思うこともあります。
外側から葉をむいて使っていくと、しょぼくれた中心の部分が野菜室のすみっこで忘れられていることも少なくないはず。しかし、これではあまりにももったいない。
実は白菜は収穫された後も生長するため、外側の葉から中心部に栄養を送る性質があります。つまり、中心部が残っていると外側の葉は中心部に栄養を送ってしまうので、旨味も抜けた状態になり、スカスカになるわけです。
だったら、その中心部をはじめになくしてしまえばいい。だから白菜を使いはじめるなら中心部からです。中心部がなくなった白菜は、もう栄養を送る場所がないので、外側の葉にも栄養が留まって旨味も残ることになります。
また新鮮な中心部には、旨味のもとになるグルタミン酸が外側の葉の14倍も含まれていて、とても甘くおいしいので、先に食べるのが得策。中心部に栄養を取られてスカスカになった外側から食べて行って、大事な中心部はしおれさせてしまう、なんてことは白菜の食べ方としてはまったくのNGなのです。
今回はこんな白菜の使い方の悩みがいらない、一人でも1/4株ペロリといけちゃう白菜とツナとオリーブオイルのかんたん一人鍋をご紹介。1/4株をそのままザクザクと切り、ツナ缶を真ん中にどんと入れてオリーブオイルをかけて煮るだけ。これが簡単なのに抜群においしいのです。
白菜は葉をはがすことなく、芯を切り取ったらあとは株ごとザクザクと切るだけです。オリーブオイルはエキストラバージンを使って上質な油の旨味を出すので、ツナ缶の油分は不要です。必ずノンオイルを選んでください。
また白菜以外の具材はお好きなものを。きのこ、豆腐、はるさめなどなんでもOKです。
鍋つゆは白菜の水分と日本酒、鶏ガラスープの素と昆布茶で作っています。白菜によっては水分が少ないものもありますので、つゆがたりないようなら途中で水を足してください。それでも驚くほど旨味の強い鍋つゆができます。
1. 白菜1/4株を株ごと洗い、5cm幅ぐらいにザクザクと切る。鍋を用意しておいて、切ったら葉を崩さないように鍋肌にそって丸く並べていく。中心部はあけておく。
2. 油揚げは食べやすいように切り、ツナ缶を汁ごと白菜の中心部にあける。
3. 日本酒とオリーブオイル大さじ2を注ぎ、鶏ガラスープの素、昆布茶をふりかけて鷹の爪をのせ、ふたをして弱火にかける。このとき、鍋が小さいとふきこぼれるので注意。途中で水分が足りないようなら白菜がひたひたになる程度に水を足す。
4. 10分程度煮ると白菜が柔らかくなる。最後にオリーブオイル大さじ1をまわしかけてできあがり。
一時、「無限ピーマン」など、無限に食べられるほどおいしいものを称して、「無限~」というのがはやりましたが、いうならばこれは「無限白菜ツナオリーブオイル鍋」だと思います。白菜から出た甘みと旨味、ツナ缶との相性は抜群だし、オリーブオイルでしっとりとコクが出ています。煮ると白菜は驚くほどカサが減るので、一人でも1/4株は本当にあっという間にペロッといけます。
さらに残ったスープがまた絶品。〆にご飯を入れれば雑炊、うどんを入れても無限にいけそうです。材料も白菜とツナ缶があればあとは何でもOKなので、これから、心まで寒くなったらぜひ!体の芯から温まると心も温まりますよ。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。