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新型コロナウイルスの脅威はいったいいつ終息するのでしょう。ある日突然、ワクチンか特効薬が出て、以前騒がれた新型インフルエンザのように、かかっても平気になって「あ、なに、新型コロナウイルスですか?では薬出しときましょう」というぐらいに治まってくれることを日々祈るばかりです。
このウイルス禍でとても大変なのはお母さんたちだと思います。学校が休校になってはや1ヶ月弱。そろそろ子どもたちの食事のメニューが尽きてきて、さあどうしよう…という頃ではないでしょうか。冷凍食品の助けを借りてもいいけど、結構高い。作り置きはいいけど、それだって限界がある。
メニューに困ったときに、おかずの切り札でよく登場するのが唐揚げ。確かに子どもから大人まで、唐揚げが嫌い、という人に私は会ったことはありません。
でも、コロナウイルス禍で「巣ごもり消費」が続くこのご時世、もう唐揚げは何回も作ってて、子どもたちも飽きたぞーという声が聞こえてきています。
確かにこれはしょうがない。でも「飽きる」という原因の一つに、味がいつも同じ、があるように思います。市販の唐揚げの素で作っているお母さん、「飽きたら唐揚げの素のメーカーを変えればいいじゃん」と思っていませんか?
まあ、それもひとつの考えかも知れませんが、たまには一から作ってみませんか。しかも今回ご紹介するのは、醤油味唐揚げや塩味唐揚げではなく、ちょっとおしゃれにイタリアン唐揚げです。大人ならワインに、おかずならごはんはもちろんですが、パスタにもバッチリ合います。
ここで少し唐揚げ豆知識を。唐揚げの名前は、食材をそのまま下味も粉もつけずに油で揚げるから「から揚げ=空揚げ」から来ているとも、日本人はなんとなく外国から来たもののように感じると、唐の国(中国)を連想して「カラ」「トウ」と頭に付けることがあったからとも言われています。結局、名前の由来はよくわからないけれど、おいしけりゃいいわけです。
唐揚げによく似たもので竜田揚げがあります。唐揚げの場合、味付けは塩だろうが、醤油だろうが、イタリアンだろうが唐揚げといいますが、竜田揚げは醤油ベースで下味をつけて揚げたものだけをいうそうです。じゃあ、醤油味の唐揚げは竜田揚げじゃん!ということになるわけです。つまり、醤油味の唐揚げと竜田揚げの区別はつかない、というのが結論です。
前置きが長くなりましたが、いよいよイタリアン唐揚げを作ります。何がイタリアンかというと、下味にオリーブオイル、パルメザンチーズ、ワイン、バジルスパイスを使うからです。それだけです。言ったもん勝ちです。ただ、不思議なもので、香りだけでイタリア~ンという気になります。家にバジルパウダーがない方は、これだけのために買うのはなぁ…と思うかもしれませんが、100均で売っているし、余ったらパスタやピザにかけてみてください。本格的な良い香りがします。
また、揚げ方はカリっとジューシーに仕上げるために2度揚げしています。といっても面倒でないし、唐揚げに余計な油がしみ込まずすっきり仕上がるので、ぜひやってみてください。食感が全然違いますよ。
【準備するもの】
【材料】(2人分)
【作り方】
1. 鶏肉を一口大に切る。部位はもも、胸どちらでもOK。
2. チャック付き保存パックに、パルメザンチーズ、バジルパウダー、塩、粗びきこしょうを入れてよく混ぜる。
3. 1を2に入れて、調味料がまんべんなく鶏肉に付くように、よくもみ込む。
4. 鶏肉に調味料がまんべんなく付いたら、ワインとオリーブオイルを入れてさらによくもみ込み、チャックをしめて密封し、2時間以上冷蔵庫で味をしみ込ませる。
5. 4を冷蔵庫から出して室温でしばらく置いて肉の温度を上げてから、片栗粉を入れて袋の中でむらがないように肉によくまぶす。
6. 180℃の油で5を1分30秒程度揚げ、一度引き上げる。4分休ませてから40秒揚げて完成。
醤油味唐揚げ、塩味唐揚げはビールかサワーに合いますが、このイタリアン唐揚げはビール、サワーはもちろんですが、赤ワインにも合います。
パルメザンチーズの風味とバジルの香りが、どちらかというと居酒屋のつまみかお母さんが作るごはんのおかず的なイメージのある唐揚げを、ちょっとオツなディッシュにしてくれます。フレッシュトマトをみじん切りにしてソースのようにかけると、さっぱりとした肉サラダのようにもなりそうです。
お店で食べる唐揚げはカリっとジューシーなのに、家で揚げるとべたっとして油っぽい、ということが少なくないかもしれません。所詮プロが揚げるのとは違うよね、と諦めるのは早い。実は、とても簡単なことで憧れのカリっとジューシーな唐揚げができるのです。
それは油の温度を180℃にすることと2度揚げすること。
唐揚げには衣として片栗粉をまぶしますが、片栗粉は180℃以上で固まりはじめる性質があります。それ以下だと、片栗粉が固まらずに油を吸いすぎてべたっとしてしまうし、180℃を超えた揚げ油に入れると、片栗粉が早く色づきはじめて、中の鶏肉に火が通らないうちに焦げるという状態になります。
そこで油の温度を180℃に保つために、まず油の温度を180℃に上げて保つ(油に割り箸を入れて1秒したら箸から泡が出てくるのが180℃の目安)ことが1つめのコツです。温度を上げるのは簡単だけど、火にかけていたら温度が上がってしまい、保つのは難しいのでは?と思うかもしれませんが、鶏肉を適量投入すると温度が少し下がって自然と調整できるので大丈夫です。
次に2つめのコツが2度揚げ。鶏肉は、肉の中心部の温度が60~80℃に維持されるとジューシーさが保たれる性質があります。そこで180℃の油に1分30秒揚げる→一度油から引き上げて4分休ませる→再び30~40秒揚げる、これを守るとちょうど中心部が60~80℃に保たれるので、びっくりするほどジューシーに仕上がります。
文章にすると面倒くさいように思いますが、やってみると手間はかからないし、仕上がりがまったく違うのにきっと驚くでしょう。鶏肉が吸う油もぐっと少なくなってヘルシーですし。
新型コロナウイルス禍で、もしかしたら日本にも緊急事態宣言が出るかもしれません。スーパーの冷凍食品が買い占められているとか嫌な情報も耳に入りますが、こんな時こそあわてないで「既製品を買いあさる」ではなく「自分で作り置きする」を実践してはいかがでしょう。
唐揚げなんて巣ごもり消費、作り置きにはまさにうってつけです。鶏肉をたくさん買っておいて(決して買いあさりじゃありません)、醤油味、塩味、イタリアン味などの下味をつけたら袋に入れて冷凍するだけです。必要な時に解凍して揚げればいいのです。
こういう緊急事態のもとにあっては、家族の食を守るお母さんががんばらないとならないかもしれません。でも肩に力を入れるのではなく、できることを無理なくやる、できるときにやる、手を抜くところは抜くというように、自然体でしのいでいきましょう。
私もこれから作り置きおかずを作って、巣ごもりに備えようかな。
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