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新型コロナウイルスの影響で、使い捨ての不織布マスクはもちろん、布マスクや布マスク作製のための材料まで品薄な状態が続いています。
11年前、新型インフルエンザが流行した時にも不織布マスクが街から消えました。その当時「布マスクではインフルエンザは防げない。」と、布マスクは売り場に残っている状態も見受けられ、給食マスクなどは比較的手に入りやすかったのを覚えています。
今回の新型コロナウイルスも最初、布マスクで防げないと言われていましたが、今やそんなことは言っていられないほどのマスク不足。しかし、自分から他人にうつさないためには布マスクも一定の効果があるといわれています。もしかしたらすでに自分は感染者かもしれない。だとしたら、症状が出ていなくても誰かにうつすかもしれない。それを防ぐためにも、せめて布マスクは欲しいところです。
そこで今回は、専門店などに行かなくても身近な100円ショップで手に入る材料を使って、布マスクを簡単に作る方法をご紹介します。すでに100均でもガーゼやマスク用のゴムはどこも売り切れですが、まだ売場にあるものを工夫して出来る範囲でなんとか布マスクを作ってみましょう。
ガーゼマスクより目が詰まっているのでほこりや菌を濾し取る効果が高いといわれる不織布マスクですが、今は手に入りにくいので別の形で不織布を調達します。その際の便利なものが「エアコンフィルター」や「換気扇フィルター」です。
大きな一枚の不織布で出来ていて、ダイソーやセリア、キャンドゥなどたいていどの100均でも売られています。中には銀イオン配合で抗菌作用を謳っている物もあります。銀イオンの新型コロナウイルスに対する効果がいかほどかは分かりませんが、花粉症や風邪などによる体力・免疫力の低下防止に一役に買ってくれればいいなと思います。
この「抗菌エアコンフィルター」を布マスクに挟んで使うことで、布マスクを抗菌マスクにランクアップさせるのです。
不要不急の外出を控えているので、ずっと「100均パトロール」に行けていません。遠方や長時間の外出を自粛して、よく行くスーパーに隣接するダイソーに行ってきました。当然マスクはありません。衛生用品売り場のガーゼも、ガーゼ生地のハンカチや手ぬぐいもありません。マスク用のゴムやマスク用ではないただの丸ゴムも平ゴムも一切ありませんでした。売場に並んでいるものの中から、何とか使えそうなものを買ってきました。
ダイソーで買ったマスクの材料
自治体やお店などで配布している布マスクの型紙は立体的なものが多いですが、「抗菌エアコンフィルター」を挟みやすくするためあえて平面的なマスクにしました。
カーブもタックもないので初心者さんでも簡単です。インターネットで検索すると「2回縫うだけ」と紹介している作り方もありますが、布の折り端ギリギリを縫う「端ミシン」というテクニックが必要です。端ミシンはミシン目を落としてしまって難しい。出来ない。という方が私の周りにも結構います。そこで端ミシンをかけずに出来るようにしました。
縫う回数は4回になりますが、端から1cmと1.5cmをまっすぐ縫うだけ。1mmや2mm縫い目がずれても使用には差し支えません。しかも縫い線の印し付けもしないので、ずれていることにも気が付きません(笑)
ミシンが無いという方でも、長い距離を縫うわけではないので、手縫いですぐに作れます。(手縫いの場合は、チャコペンなどで印し付けをすると縫いやすいです。)
買ってきた新品の布は扱いやすいように糊がついていたり、織る際に引っ張られていて、洗うと縮んでしまったりすることがあります。
糊取りと縮み防止のために「水通し」という作業をします。
1. 洗面器などに水を張り、折りたたんだ布を浸します。布全体が水に浸るようにします。
2. 全体に水が浸透したら、30分から1時間ほど放置します。
3. てのひらで挟むようにして、水分を切ります。ネジって絞るようなことはNGです。
洗濯機の脱水機能を使う場合は、布をたたんだ状態で洗濯ネットに入れます。脱水機能の設定に「弱」があればそれを。分数で設定するタイプなら「1分」を選んでください。30秒ほどの脱水で充分なので途中で「切」ボタンを押して止め、「入」ボタンを押して洗濯機のロックを外して取り出してください。
4. 竿やタオル掛けに、3を引っ張らないよう優しく広げて干します。
5. 完全に乾く前に、アイロンをかけます。この時、縦糸と横糸が90度になるよう整えながらアイロンをかけます。
これで水通しは完了です。
サイズをあらかじめ決めましょう
出来上がりサイズを決め、布を裁断するサイズを算出します。
出来上がりサイズ(縦×横) | 裁断サイズ(縦×横) | |
キッズサイズ | 8.5×12cm | 17×14cm |
小さ目サイズ | 10×14cm | 20×16cm |
普通サイズ | 11×16cm | 22×18cm |
任意サイズ | 任意 | (縦×2)×(横+2) |
目安のサイズです。キッズサイズは低学年向け。小さ目サイズは女性や高学年向き。普通サイズは男性向きです。もっと小さいものや大きいものを作るときは「任意サイズ」を参考に計算してみてください。
1. 上の表を参考に、作りたい大きさの「裁断サイズ」を2枚裁断します。カットクロス1枚でマスク3個分が裁断できました。
2. 1でカットした布を半分に折り、手で押さえて軽く折り線を付けます。
3. 布の下辺を、2で付けた折り線に合わせて折り、アイロンで押さえます。
4. 上辺も2で付けた折り線に合わせて折り、アイロンで押さえます。
5. 2枚とも2、3、4の作業が出来たら、それぞれ開いている方が外側に来るように重ねて待ち針で留めます。
6. ミシンの1cmのガイドラインに布端を合わせ、縫いはじめと縫い終わりで返しミシンをして直線縫いします。
ガイドラインのないミシンの場合は、油性マジックなどでガイドラインを手書きします。ミシンに直接書き込みたくない場合は、送り歯にかからないようにセロハンテープを貼り、セロハンテープ部分にガイドラインを書き込みます。
7. 両端が縫えたら、開いている方が内側になるようひっくり返します。縫い目が両端にくるよう整え、ずれないように待ち針で留めます。
8. ミシンの1.5cmのガイドラインに布端を合わせ、縫いはじめと縫い終わりで返しミシンをして直線縫いします。
(つけたままミシンがかけられる「シルク待針」を使用しています。一般的な待ち針を使う場合は押さえの手前で待ち針を抜きながら縫い進めて下さい)
布が重なって厚みが出るため、布がうまく送れず進まなくなることがあります。布の厚みのせいで、押さえの後方が下がってしまうのが原因です。その場合は、はぎれなどを折りたたんで厚みを持たせたものを押さえの後方に挟みます。押さえが平行になり、布が送れるようになります。
9. 耳にかけるひもを通します。マスク用や手芸用のゴムは買えなかったので、代わりに伸びる靴ひもやモノクロゴムバンドを使用しました。
のびる靴ひもは、2本組の1本を三等分し、マスクの両端に通します。長さを調整し、適度なところで結び、余分なところをカットします。結び目がマスクの中に隠れるようにひもをずらします。
輪ゴムは、4個をつなぎます。つないだ輪ゴム片方にゼムクリップを取り付け、ゼムクリップを押すようにしてマスクの端に通します。もう片方の端もゼムクリップにつないで輪にし、ゼムクリップがマスクの中に隠れるようにずらします。(ゼムクリップはうちにあったものを使いました。なければ、こちらも100均で購入可能です。)
長さが合わないようなら二重にした輪ゴムをつないだり、ゼムクリップの数を増やしたりして調整してください。
10. 布マスクの生地の間に収まるようにカットした「抗菌エアコンフィルター」を挟んで完成です。「抗菌エアコンフィルター」は都度取り換えて使い捨てにし、布マスクは都度洗濯してください。
これで完成です。好みに合った生地が見つかるだけでとっても楽しくなると思います。次回は、番外編!意外な材料で、超絶簡単、縫わずに作る抗菌簡単布マスクをご案内いたします。
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。