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異動の送別会、新入社員の歓迎会、お花見も一段落。春の宴会シーズンがやっと終わりに近づいた。ほぼ連日の宴会外食で、家の冷蔵庫の中身をうかがうことも少ないので、毎年、中身がカオスのタッパーがいくつも出る惨状が繰り返される。
そうなることがわかっているのに、宴会週間が終り、ふと我に返って簡単にできる料理を作ろうかなと思って冷蔵庫をのぞくと、あるのはクタクタになったホウレンソウや大根のしっぽ、色が変わって変なにおいを放つ鮭の切り身…おぉ、おそろしい。
これも恒例行事、カオスのタッパーは中身を見ずに捨て、お亡くなりになっている野菜や魚はごみ箱直行していただくことにした。良心が痛むなあと思いつつ、仕分けをしているとちょっとだけ色が変わっているものの、なんとかまだ生きながらえている豚ひき肉を発見。においを確認して無事を確認したが、もうこれ以上放置できない。今料理しないと。ということでありあわせの材料と合わせて何ができるか考えた。
冷蔵庫の生野菜で使えそうなものはほとんどない。そこで冷凍庫にストックしてあるミックスベジタブルの登場だ。ミックスベジタブルは昔も今もコーン、グリンピース、人参と内容は変わらないが、味には格段の差がある。
昔はどれもビチャビチャの「野菜らしきかけら」だったが、今はそれぞれがちゃんと個性を残して、おいしく冷凍されている。プチっとして甘いコーンとポクポクしたグリンピース、しっかりした食感が残る人参が料理しやすくカットされている。これはありがたい。
そこでちょっと色が変わったぶたひき肉、ミックスベジタブルで超時短レシピをご紹介。
時短を考える時、頭に浮かぶのは固形のカレールーだ。カレー風味はもちろんだが、肉野菜を煮込んだスープの旨味、適度な塩気のあるルーは、カレーライスを作る時だけに使うだけではもったいない。野菜炒めやスープ、肉のソテーの味付けにも使える。
今回は、豚ひき肉とミックスベジタブルのカレーそぼろにしてみた。これは作り置きもできるし、ご飯にかけてもよし、ピラフにしてもOKという、結構万能選手なのでおすすめ。
【材料】
【作り方】
1. フライパンを熱してオリーブオイルを入れ、中火で豚ひき肉を脂が出てきてポロポロになるまで炒める。ひき肉はよく炒めるとぐっとおいしくなる。
2. ミックスベジタブルを入れて少し炒め、水気が足りないようなら赤ワインか日本酒を大さじ1ぐらい入れて、少し水分がある感じにする。
3. 弱火にして、2にカレールーを投入。そのままおつまみとして食べる場合には1個、ご飯にかけたりピラフにするなら2個入れても良い。ルーが溶けて具材にからむまで炒めてできあがり。
このカレーそぼろ、出来上がりまでで10分だった。包丁も使わず、あえて言うならミックスベジタブルの袋をはさみで切ったぐらいで、あと1日遅れていたらごみ箱行きのひき肉の救出にも成功した。味付けもカレールーだけで十分なコクと旨味が出て、あとは何もいらない。キーマカレー風は安定のおいしさだし、レタス包みはビールが進むこと!
これからはカレー味がおいしい季節。ふりかけのようにお弁当のご飯の上にかけてもOKなのでぜひお試しいただきたい。
オリーブクエスト
世界で最も信頼のおけるオリーブオイルガイドブック「フロス・オレイ」品質評価メンバーが、世界各地の類稀なオリーブオイルを紹介
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。