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2021年5月12日

月3万円ご飯で人気のインスタパパ!専業主夫になった元イタリアンシェフ、パパイズムさんインタビュー

パパイズム
料理夫パパイズム(Instagram):@papa_izm_kitchen

2020年の春、専業主夫へ転職

四人家族の専業主婦として、「月三万円で節約レシピに見えない外食風レシピ」をInstagramで紹介し、多くの支持を集めるパパイズムさんの専業主夫生活。
毎日続けていくコツについていろいろと聞いてみた。

・そもそも専業主婦になった理由はなんだったのですか?

一番の理由は身体の限界でしたね、、、。

私は以前、愛媛県でイタリアンレストランに責任者として努めていました。

お店はアットホームな雰囲気が強味で、ありがたいことにそれなりに繁盛していたお店です。

人材育成や、メニュー作り、他店のレシピ開発業務など我を忘れるくらい楽しく取り組んでいましたが、結構ハードな仕事をしていたと思います。

しかし性分なのか、のめり込みすぎてしまうといいますか、次第に頭と身体が持たなくなってしまい2020年の年明けついにドクターストップ。

診断の結果、長期の療養が必要だということでした。幸い妻の仕事先も決まったので、私が専業主夫として二人の子供と家庭の切り盛りを行っていくことにしたのです。

『あなたが楽しそうに仕事をしているから私は応援し続けます。
でもこのままだと、あなたはきっと早死にする。
だから私が一人で子供達を育てていく覚悟はしていた。』

退職した後になって、妻からポロっとこんな話を聞いたんです。

いつの間にか家庭を妻に任せっきりにしてしまっていた自分を反省し、「今度は私が、全力で妻を応援しなくちゃ。」そう決意した瞬間でした。

実は、料理をつくることはそんなに向いてない

・料理の道に進んだ背景はどんな理由からですか?

私はカギっ子だったのですが、小学生のころ、晩ごはんを親に作ってあげたことがあって、すごく喜んでくれたのです。それが原体験というか、食べてくれた時に喜んでくれたあの顔、ありがとうが嬉しかったのですね。

まぁ、それで何となく目指しちゃいました。高校からそういった専門学校も考えたのですけれど、ちょっとガラが悪くって自分には馴染めそうになかったので高校を出てから調理専門学校へ進んだのですけれど(笑)。

でもね、今振り返ってみると食べる人の健康とおいしいの笑顔を考えることは好きだったのですが、調理に関連する煩雑な仕事はあまり向いてなかったのかなぁ?とちょっぴり思います。

・料理人の修行は大変でしたか?

はい!一度職場から逃げ出しています。最悪ですよね(笑)

調理専門学校を卒業して、プロの道へ入ったのですけれど、かなり厳しい職場でした。

世間知らずで生意気だった私はそこで初めて社会人としてのマナーや、真剣に働く大人のカッコよさみたいなものを教えてもらった事は人生の宝で、本当に感謝しています。

まぁ、今でこそ笑って話せるのですが、お店に入ってから、わずかな期間で体重は45キロくらいまでおちてしまいましたけど・・・

そんな職場から逃げ出してしまったは20歳の夏。その後とりあえずの現実逃避で、なんとなく四国一周。からの隠れ家的焼き鳥居酒屋でアルバイト。

それなりに充実しており「就職なんてせずにこのままでも良いんじゃない?」なんて思っていました。

でも、ある時「やっぱもう一回イタリアンやりたい!イタリアに行こう!!」って思えるきっかけとなる番組を見てしまうんです。

そこには以前勤めていたレストランで働いている自分の姿が映っていました。

その番組は、地元のTV局が、人気レストランを取材する内容。ヒョロガリの自分が、のどを涸らしながら大声をだし、それでも嬉しそうにピザを焼いている。

傍から見れば、あの環境を肯定的に感じるなんて、バカかと思うかもしれませんが、厳しかったけれど学びの多い良い職場だったなと気づきました。そして、自分がつくる美味しいピザでもっとたくさんの人に喜んでもらいたい。もう一回勝負してみたい、そんな思いに至ったのです。

そこからがむしゃらにお金をためて、バックパッカーとしてイタリアへ行きました。イタリアでは『あ、これ生きて帰れないかも・・』と思うほど怖い思いもしましたが、貴重な体験と私の料理の味を作った貴重な体験ばかりです。

イタリアバックパッカー時代

パパイズムさんのイタリア話は、またの機会に。イタリアから帰国して、以前勤めていたイタリアンレストランの門をもう一度たたいたとのこと。 それから2年後、店長兼運営責任者に就任し、10年間店をを切り盛りしてきたのだが、身体を壊して専業主婦インスタグラマーへ転身したのだった。

主夫になって思う、無限に続くつらさと感謝

・専業主夫になって感じたことは何でしょうか。

我が家には未就学児が二人います。かわいい盛りではありますが、お店でいうところの手のかかるクレーマーが24時間一緒にいるようなもの。それはそれは大変です(笑)。育児と家事、世の男性には奥さんに代わって一度でいいから真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか?

主夫の仕事をざっくり言うと、マルチな家事業務は一人社長の事業経営のようなものだと考えています。

いくつか例えると、

  • 経費管理・経理業務(家計の管理と節約)
  • 業績アップ(家族がしっかり稼げるフォローをする)
  • 躾と人材育成(育児)
  • 情報収集(チラシやネットから生活家具家電探し)
  • 備品購入(出来るだけコストを抑える工夫)

こんなふうに掃除洗濯ご飯作りだけでなく、細かで多様な仕事が毎日ずっと続くのです。

更に、小さな子供がいる家庭ならなおのこと。やりたい仕事は山ほどあるのに”ずっと電話をかけてくるモンスタークレーマー”の対応に四六時中時間を奪われていくようなイメージと言えば分かり易いでしょうか?

「家事育児と事業経営、やってることは一緒」

私の場合、お店でも運営経験があったので、なおのこと痛感します。

いただきます!のその前の「ありがとう」がうれしい

・大変な主夫業務ですが、うまくこなしていくためにどうされているのですか?

主夫の仕事って、お店で言うと、土日のピークタイムよりきつい状態が、毎日続いてるようなものなのです。なにごともやってみて初めて分かるもですが、わかったときにはもう遅い。このルーチンから逃げることはできません。

私の場合、それを救ってくれたのが妻でした。

妻が、帰ってくると、『忙しいのに、今日もありがとう』って、そう言ってくれるのです。それから何より、ごはんのときに、『ありがとう』って、いただきますのその前によく言ってくれます。その一言に本当に救われています。そういう感謝のことば、大げさでなくてよいので、ちょっとした気持ちを伝えること、それだけで続けられる気がします。

一回現場から逃げちゃた私が言うのもなんですが、逃げられない、さぼれない、という環境に向き合って続けていくためのモチベーションをどう作るかですね。でもやっぱりこれは一人では難しいのじゃないかなぁ。パートナー理解が必要だと思います。

昨今Instagramなどで料理上手、家事上手な子育てパパさんアカウントをよく見かけますよね。でも、見ていると色々と気になることがあります。

主婦の皆さんに共感するできる夫の投稿
そういったアカウントにあつまる”うちの夫”の愚痴コメント

自分自身Instagramを初めていろいろと困惑していますが、Instagramによってそれを見た人たちが、自分のパートナーを比較したり、イライラしたりしたら本末転倒ですよね。どうしたらいいのか私も模索中ですが、とにかく、前向きに話し合う材料くらいに見ることができるといいですよね。

ちなみに、男性は左脳型のタスク管理タイプが多いので、ごはんづくりや家事について、『こうすれば簡単、あとは自由時間たっぷりで主婦のお仕事は楽勝!』みたいなポストを為に見かけます。これはちょっときになるかなぁ。ちょろっとやって、ほら、こうすれば簡単だろ!っていうのは、理屈はわかりますが、永遠に続く主婦の仕事は、続けるためのモチベーションが最も大切です。単なるタスクとスキルに置き換えた理解では、その大変さを分かっているとはいいがたく、実際に主夫をやっている立場からも、共感できません。

そういった家事自慢や、人気取りの迎合型の意見が増えてしまうだけでは、現場の夫婦問題は改善されない気がします。

正解のないことだけにこれからもいっぱい考えてゆきたいと思っていますが、今の自身の経験から伝えたいことは、

いただきますの、その前に『ありがとう』

この一言があれば、毎日のごはんづくり、頑張れると思いますよ。

もちろんこれはお互い様です。仕事から疲れて帰ってきたパートナーにも、ちょっとした感謝気持ちを伝えてあげるべきですね。

毎日のごはんづくりは、ゆるしてくれるパートナーの理解も必要

・パパイズムさんのご飯づくりのポリシーってなにかありますか?

みなさん一汁三菜にとらわれすぎではないでしょうか。もしかしたら、これもInstagramデリスタグラマーさんの弊害かもですよね(笑)。でも、これは意外と旦那さんが料理ってこうだろ!って、決めつけたり思ったりしている場合もあるようで、そうなると奥さんは困っちゃいますよね。和食は工程が多いし本当に大変なのですよ。

だから、パートナーとの話し合いが大切なんです。私の基本は、主菜2品です。足りないものは全部スープでとるようにしています(笑)。そこを理解してもらう、許容してもらえるコミュニケーションが大事かな。

こんな風にいくよ、栄養はこうするからゆるしてね!うんOK!
ってやれてれば、作る時の悩みはぐんと少なくなります。

そうしておけば、夫婦そろって気が楽になるはずです。

オリーブオイルで腸活しています

・オリーブオイルは欠かせなものとおっしゃっていますね。どんな風に使っていますか。

オリーブオイルとの出会いは、初めて働いたイタリアンレストランです。実家ではどうだったかあまり覚えていません(笑)。勤め先で食べたのが記憶の最初です。
カリっと焼いたトーストに塩とオリーブオイルを付けて食べた時、オリーブオイルの美味しさを知ってすっかりファンになりました。イタリア修業時代ではオリーブ農家でしぼりたてのオリーブオイルを飲ませてもらったことがあるのですが、あれは全身に衝撃が走るほど素晴らしいオイルでした。もちろん家庭でもオリーブオイルは欠かせない調味料としてあらゆる調理に使っていますよ。

イタリアのオリーブ畑

ほかにも、家族の体調コントロールにもオリーブオイルは活躍しています。
コレステロールなどが含まれない身体に良いオレイン酸のオイルですから、排便を促したり身体の機能を整える為に、子供から大人まで積極的に取り入れるべきだと思います。好き嫌いが多く栄養の偏りが心配な子供にもピッタリですし。我が家の場合、腸活としてレモン風味のような柑橘系の香りがするエキストラバージンオイルを飲むヨーグルト等に混ぜて毎日いただいていますよ。

ただし、このように生食でエキストラバージンオリーブオイルを使う時は、価格の安すぎるものは注意してほしいですね。特にメイドインジャパンは『エキストラバージンオリーブオイル』と記載されていてもお勧めできないものが少なくありません。それはオリーブノートさんがよくご存じ(※)ですよね。

そうですね、パパイズムさんありがとうございました。これからも主夫業務頑張ってください!

※日本は国際オリーブオイル協会(IOC)に加盟しておらず、JAS規格の非常にゆるい基準しかなく、例えばオリーブオイルの搾りかすでつくったポマースオリーブオイル(酸価1%以下が基準)も”オリーブオイル”と表記されている為、メイドインジャパンのエキストラバージンオリーブオイルを選ぶことは大変難しいといわれている。酸価についてはこちらを参照ください。

プロ料理人の腕を持つ専業主夫・パパイズムさんだが、最近では様々な企業のレシピ企画も行っており、主夫目線を通じた円満家族の秘訣なども含め、今後の情報発信と活躍が期待される。

企画:オリーブノート編集部
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