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2022年7月25日

スーパーでここを見ればわかる!ほくほくしたかぼちゃの選び方

スーパーでここを見ればわかる!ほくほくしたかぼちゃの選び方

ハロウィンの季節になると、カボチャがにわかに脚光を浴びます。この時期、お子さんにカボチャをくりぬいて作る“ジャック・オー・ランタン”をせがまれることもあるかもしれません。

ジャック・オー・ランタン
これがジャック・オー・ランタン

”ジャック・オー・ランタン”を作るにはまるまる1個のカボチャを使うわけで、くりぬかれた中身も相当量出てきます。あー、そんなにたくさんは食べられないし、第一水っぽくておいしくないカボチャに当たったら途方に暮れるだろうなあ…と思うと、100均でプラスチック製を買ってきてごまかすかなぁ、と思ってしまうでしょう。

そんな悩みを解決すべく、ほくほくでおいしいカボチャを見破るポイントをお教えします。またふだん、カボチャの煮物を作りたいときにスーパーに山積みされたカボチャから間違いないものを選ぶにはどこを見ればよいかもあわせてご紹介します。

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カボチャの種類で水分量が変わる

カボチャにもたくさんの種類があって、ほくほくしているもの、水分が多くてねっとりしているものなどさまざまです。最近人気が高いのは栗カボチャと呼ばれる西洋カボチャの一種で、皮にデコボコがなく、ツルっとしています。“栗”と名がつくほど、加熱すると粉ふき芋のようになり、ほくほくとして甘みもあり、非常においしいカボチャです。その他、日本に古くからある日本カボチャは栗カボチャよりも水分が多く、ねっとりしています。変わったところではカボチャなのになぜかナッツの香りがするバターナッツカボチャなどもあります。バターナッツも水分が多いカボチャです。

このように種類によって水分量が異なり、ほくほくかねっとりに分かれるので、かぼちゃの種類に応じた調理法で楽しむのが良いと思います。

栗カボチャでも水っぽいのがある

ほくほくしたカボチャが食べたいからと栗カボチャを選んだら、なんだか水っぽくておいしくない、という経験はありませんか。
栗カボチャでも水っぽいのは、完熟していない、追熟が足りない、いわゆる“うらなり”といって、旬の時期を過ぎて栄養が足りないツルの先の方に実ったもの、など原因はさまざまです。でも、水っぽいカボチャはある程度見分けがつきますので、ほくほくカボチャを選ぶポイントをご紹介しましょう。

ほくほく栗カボチャの見分け方

<まるまる1個の場合>

まるまる1個は難度が高いです。というのも、切り口が見えないため中身がどうなっているかわからないからなのですが、そうは言っていられません。下記をヒントに選んでみてください。

  • 皮が硬く、深緑の色が濃いもの
  • 持った時にずっしりと重いもの
  • 軸が太く、乾いてコルクのようになっているもの

<カットされたもの>

これは見分けやすいです。下記のチェックポイントを覚えておきましょう。

  • ワタと種がびっしり入っていて、種がふっくらとしているもの
  • 皮に黄色い部分が少ないもの(黄色いのは陽にあたっていないため。陽にあたらないと完熟しにくい)
  • 皮の緑色と果肉のオレンジ色の部分の境目がはっきりしていて、緑色がにじんでいないもの
右が水っぽいものかぼちゃ
左はほくほく、右は水っぽいカボチャ

水っぽいカボチャは皮の緑色がじわじわと果肉の部分ににじんでいるように見えます。煮てみるとほくほくは粉をふいたようになり、煮崩れるほどになりますが、右の水っぽいものは形がくずれていません。

ほくほくかぼちゃは形が崩れない
左はほくほく、右は水っぽいもの。形が崩れない

水っぽいカボチャにもおいしく食べる方法はある

ポイントをつかんで見分ければ、たいていはほくほくを選ぶことができるでしょう。でも、なにかの間違いで水っぽいのを選んでしまった場合もあります。そんな場合でも調理法を工夫すればおいしく食べることができます。水っぽい“ジャック・オー・ランタン”の中身が冷蔵庫で眠ってる、などの場合にもおすすめです。

水を少なめにじっくり煮て煮物に

水っぽいカボチャでも水分を飛ばせばほくほくに近くなります。

  1. カボチャを3~4cmに切る。
  2. 鍋に1を皮を下にして並べ、1.5cm程度に出汁を入れる。
  3. 落しぶたをして中火で沸騰させ、沸騰したら弱火で10分煮る。途中で水分がなくなると焦げるので、なくなりかけたら少し出汁を足す。鍋をゆすって焦げ付かないように注意する。
  4. 串を刺して柔らかくなったとき、水分があればほんの少し残して捨てる。
  5. トロ火でゆっくり水分を飛ばす。焦げやすいので時々鍋をゆすりながら10分程度煮る。
  6. 火を止めてふたを取り、鍋に入れたまましばらく放置してさらに水分を飛ばしてできあがり。

これでかなり水分が飛び、味も凝縮してねっとりしたおいしい煮物になります。

かぼちゃの煮物
水っぽさがねっとりに変わる

水っぽいのを逆に利用してポタージュにする

水っぽいカボチャはうらごしもしやすいので、ポタージュにしましょう。

  1. カボチャを串が通るまでレンジで加熱する。このときラップはかけない。
  2. 1をミキサーにかけるか、へらなどでつぶしておく。
  3. オリーブオイルで玉ねぎのみじん切りを炒め、そこに牛乳と2を入れ、塩こしょうで味を整えながら煮る。
  4. 器に盛ってパルメザンチーズを振ってできあがり。
かぼちゃのポタージュ
寒い日にはもってこい

薄切りにしてソテーする

カボチャを薄切りにしてからオリーブオイルをひいたフライパンでソテーします。じっくり焼いて、塩こしょうをかければ立派なおつまみに。

ほくほくでも水っぽくてもおいしくいただく

ほくほくカボチャ選びに成功した場合は言うことはありませんが、水っぽいカボチャを選んでしまったとしても、調理法や作るものを工夫すれば十分おいしいものができあがります。カボチャは抗酸化作用があるβカロテン含有量が野菜の中でもトップクラスです。上手に選んでおいしくいただこうではありませんか。

企画:オリーブノート編集部
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