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2023年5月31日

残った刺身やスーパーの見切り品で作る、ニンニク醤油漬けの海鮮丼

残った刺身やスーパーの見切り品で作る、ニンニク醤油漬けの海鮮丼

そろそろ暑くなってきました。そうなると熱い料理より冷たい料理に目が行きます。我が家の冷たい料理の定番と言えば、刺身。何しろ切って食卓に出すだけですから、こんな簡単なことはありません。他にはせいぜい、ツマのキュウリでも切るぐらいなのにすごくおいしい。酒のアテにも、ご飯のおかずにもなる万能選手です。

刺身もマグロだけではつまらないと、たまにあれこれ盛り合わせしたりすることもありますが、こういう時はたいてい、ちょっとずつ残るものです。少し残った刺身って、すでに切ってあるせいで色が変わったり、ドリップが出たりで、翌日に持越しというのがなかなか難しいものです。といって捨てるにはもったいない。

そこで残った刺身をおいしく変身させるレシピをご紹介しましょう。このレシピは残りものだけでなく、食べてみたけど脂がのってない、パサパサ、そもそも味が良くない、などというイマイチの刺身でもおいしく食べられるようになるので、オススメです。

  • ルイーザ(LUISA)
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残り刺身もニンニク醤油漬け+オリーブオイルで蘇る

残った刺身は、切ってから時間が経っているので生臭かったり、色が悪かったりするものです。そこで臭み消しと旨みアップのためにニンニクを使います。魚の臭み消しは普通、生姜を使いますが、夏の酷暑に備えてスタミナをつけるためにニンニクでいきます。この時期は特に、旬のフレッシュな新ニンニクが出回っているので、ぜひ使ってみてください。あとは万能調味料のオリーブオイル。少し使うだけで、一瞬にして味がランクアップします。脂のない刺身も、まるでトロのような味わいです(これは言い過ぎかも)。

今回は、真鯛の刺身と生ホタテで両方ともあっさりした味ですが、ここにオイルのコクが加わって、まあそれはおいしいどんぶりになりました。
では作り方のご紹介。

ニンニク醤油漬けの海鮮丼の作り方

刺身は漬けすぎると味が染み込み過ぎてしょっぱくなり、水分が出て味が悪くなりますのでご注意ください。

材料

  • 刺身:お好きなものを1回に食べきれる量
  • ニンニク:1片
  • 醤油:刺身がひたひたに浸かる程度
  • 日本酒:醤油の1/2量
  • エキストラバージンオリーブオイル:適量
  • ご飯:適量
  • キュウリ:適量
  • 海苔:適量
  • 青紫蘇、万能ネギ:お好みで
  • 卵の黄身:1個分
  • わさび:適量

作り方

1. 刺身の漬け汁を作る。ニンニクをすりおろして漬ける容器に入れ、醤油、日本酒を加えてよく混ぜておく。

2. ペーパータオルで水分を拭き取った刺身1に入れて漬け込む。漬け込み時間は30分から1時間程度。それ以上漬けると塩辛くなるので注意。

刺身を漬け込む
このぐらいの漬け汁量でOK

3. キュウリを千切りにして一度水に放し、ザルにあけてからペーパータオルで完全に水分を切る。

4. 卵を黄身と白身に分けて、黄身を器に取っておく。

5. 2の刺身を漬け汁から取り出し、ペーパータオルの上に置いて余分な漬け汁を拭き取る。

材料
材料準備完了

6. どんぶりにアツアツのご飯を盛り、その上にキュウリをまんべんなくのせてから刺身を並べ、真ん中に卵の黄身をのせる。

7. 6にオリーブオイルを回しかけてできあがり。

オリーブオイルを回しかける
魔法の調味料を回しかける

残った刺身でつくるアレンジレシピ

今回はニンニク醤油漬けにしていますが、残った刺身でいろいろなアレンジができますのでお試しください。

マグロの刺身ならツナ

マグロの刺身なら、酒と塩を入れた湯で5分ぐらいゆで、冷めたらほぐしてオリーブオイルをかければ手づくりのツナができます。オイルではなくマヨネーズ、塩コショウを軽く振れば、サンドイッチやおにぎりの具にも。

ブリの刺身なら照り焼きや甘辛煮に

ブリの刺身なら、まずフライパンで両面をこんがり焼き、醤油:日本酒:砂糖を1:1:1の割合で混ぜておいたタレをかけて煮詰めながら味をつければおいしい照り焼きに。
甘辛煮は、醤油:日本酒:みりんを1:1:1の割合で作った煮汁に入れて煮るだけ。ひと口大に切れているので、お弁当のおかずにもぴったり。

タイの刺身なら簡単鯛めし

タイの刺身なら鯛めしがオススメです。骨がないので刺身を入れて炊くだけで簡単だけど本格的な鯛めしに。2合の米に対して日本酒大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ1/2とだしの素小さじ2に水を入れて米2合分のだしを作り、炊飯器に米、だし、タイの刺身、生姜の千切りを入れて炊くだけ。仕上げに大葉の千切りを散らせば、本格的な鯛めしのできあがり。炊く際にオリーブオイルを大さじ1入れると、ご飯がツヤツヤに仕上がります。

残った刺身の活用のポイント

刺身は食べるために切ってしまうと、切り口の酸化が始まって色が変わり、ドリップが出てしまうのはしかたのないことです。そこでいかに残ったもののデメリットをなくし、おいしくいただくかがポイントになります。

まずポイントとして残った刺身は必ずペーパータオルでドリップをぬぐうこと。ドリップが臭みの原因になるし、食べた時に酸化した感じ(鉄臭いような)がしてしまう原因になります。
次に臭み消しを使うこと。生姜は定番ですが、他にニンニク、日本酒、醤油などを使うと生臭みは気にならなくなります。

あとは2、3切れ残っただけで改めて料理するのも、でも捨てるのも…というときには冷凍しておくこと。ドリップをぬぐってからジップロックなどに入れて、空気を抜き、できれば急速冷凍しておきます。この時醤油と日本酒、みりんなどを一緒に入れておき、解凍したら片栗粉をつけて揚げれば竜田揚げになるので、おつまみやお弁当のおかずにいかがでしょう。他の揚げ物をする時に一緒に揚げてしまえば面倒がありません。

これから暑くなります。今晩おかずはなににしようか、というときの刺身は鉄板ですね。明日は市場に行って魚を仕入れてくることにしましょう。

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