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そろそろ暑くなってきました。そうなると熱い料理より冷たい料理に目が行きます。我が家の冷たい料理の定番と言えば、刺身。何しろ切って食卓に出すだけですから、こんな簡単なことはありません。他にはせいぜい、ツマのキュウリでも切るぐらいなのにすごくおいしい。酒のアテにも、ご飯のおかずにもなる万能選手です。
刺身もマグロだけではつまらないと、たまにあれこれ盛り合わせしたりすることもありますが、こういう時はたいてい、ちょっとずつ残るものです。少し残った刺身って、すでに切ってあるせいで色が変わったり、ドリップが出たりで、翌日に持越しというのがなかなか難しいものです。といって捨てるにはもったいない。
そこで残った刺身をおいしく変身させるレシピをご紹介しましょう。このレシピは残りものだけでなく、食べてみたけど脂がのってない、パサパサ、そもそも味が良くない、などというイマイチの刺身でもおいしく食べられるようになるので、オススメです。
残った刺身は、切ってから時間が経っているので生臭かったり、色が悪かったりするものです。そこで臭み消しと旨みアップのためにニンニクを使います。魚の臭み消しは普通、生姜を使いますが、夏の酷暑に備えてスタミナをつけるためにニンニクでいきます。この時期は特に、旬のフレッシュな新ニンニクが出回っているので、ぜひ使ってみてください。あとは万能調味料のオリーブオイル。少し使うだけで、一瞬にして味がランクアップします。脂のない刺身も、まるでトロのような味わいです(これは言い過ぎかも)。
今回は、真鯛の刺身と生ホタテで両方ともあっさりした味ですが、ここにオイルのコクが加わって、まあそれはおいしいどんぶりになりました。
では作り方のご紹介。
刺身は漬けすぎると味が染み込み過ぎてしょっぱくなり、水分が出て味が悪くなりますのでご注意ください。
1. 刺身の漬け汁を作る。ニンニクをすりおろして漬ける容器に入れ、醤油、日本酒を加えてよく混ぜておく。
2. ペーパータオルで水分を拭き取った刺身1に入れて漬け込む。漬け込み時間は30分から1時間程度。それ以上漬けると塩辛くなるので注意。
3. キュウリを千切りにして一度水に放し、ザルにあけてからペーパータオルで完全に水分を切る。
4. 卵を黄身と白身に分けて、黄身を器に取っておく。
5. 2の刺身を漬け汁から取り出し、ペーパータオルの上に置いて余分な漬け汁を拭き取る。
6. どんぶりにアツアツのご飯を盛り、その上にキュウリをまんべんなくのせてから刺身を並べ、真ん中に卵の黄身をのせる。
7. 6にオリーブオイルを回しかけてできあがり。
今回はニンニク醤油漬けにしていますが、残った刺身でいろいろなアレンジができますのでお試しください。
マグロの刺身なら、酒と塩を入れた湯で5分ぐらいゆで、冷めたらほぐしてオリーブオイルをかければ手づくりのツナができます。オイルではなくマヨネーズ、塩コショウを軽く振れば、サンドイッチやおにぎりの具にも。
ブリの刺身なら、まずフライパンで両面をこんがり焼き、醤油:日本酒:砂糖を1:1:1の割合で混ぜておいたタレをかけて煮詰めながら味をつければおいしい照り焼きに。
甘辛煮は、醤油:日本酒:みりんを1:1:1の割合で作った煮汁に入れて煮るだけ。ひと口大に切れているので、お弁当のおかずにもぴったり。
タイの刺身なら鯛めしがオススメです。骨がないので刺身を入れて炊くだけで簡単だけど本格的な鯛めしに。2合の米に対して日本酒大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ1/2とだしの素小さじ2に水を入れて米2合分のだしを作り、炊飯器に米、だし、タイの刺身、生姜の千切りを入れて炊くだけ。仕上げに大葉の千切りを散らせば、本格的な鯛めしのできあがり。炊く際にオリーブオイルを大さじ1入れると、ご飯がツヤツヤに仕上がります。
刺身は食べるために切ってしまうと、切り口の酸化が始まって色が変わり、ドリップが出てしまうのはしかたのないことです。そこでいかに残ったもののデメリットをなくし、おいしくいただくかがポイントになります。
まずポイントとして残った刺身は必ずペーパータオルでドリップをぬぐうこと。ドリップが臭みの原因になるし、食べた時に酸化した感じ(鉄臭いような)がしてしまう原因になります。
次に臭み消しを使うこと。生姜は定番ですが、他にニンニク、日本酒、醤油などを使うと生臭みは気にならなくなります。
あとは2、3切れ残っただけで改めて料理するのも、でも捨てるのも…というときには冷凍しておくこと。ドリップをぬぐってからジップロックなどに入れて、空気を抜き、できれば急速冷凍しておきます。この時醤油と日本酒、みりんなどを一緒に入れておき、解凍したら片栗粉をつけて揚げれば竜田揚げになるので、おつまみやお弁当のおかずにいかがでしょう。他の揚げ物をする時に一緒に揚げてしまえば面倒がありません。
これから暑くなります。今晩おかずはなににしようか、というときの刺身は鉄板ですね。明日は市場に行って魚を仕入れてくることにしましょう。
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ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。