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タラコや明太子といった魚卵には、春の健康診断で「コレステロール高いですね、食事に気を付けてください」と宣告されるリスクに打ち勝つだけの魅力がある。摂りすぎは良くないとわかっていても、あの深い旨味には抗えない。
とはいえ、確かにそのままでただつまむだけ、ごはんにのせるだけではコレステロールが気になるし、塩気も多い。しかもごはんなどはその旨さゆえにジャンジャン進んでしまうではないか。これはまずい。
何かと和えればタラコそのものの量を抑えることができて、塩分摂りすぎの罪悪感も薄まるのだが…と考えて思いついた。
選んだパートナーはわさび漬けからヒントを得た酒粕。酒粕には「レジスタントプロテイン」という物質が含まれていて、胃では消化されにくく、小腸でコレステロールなど脂質をつかまえる働きがあるという。
おお、これならタラコで体に入ったコレステロールを小腸でつかまえてくれそうだ。まさにプラマイゼロ、ことによるとプラスかもしれない。しかも酒粕の旨味も加わったら間違いなくおいしいだろう。
タラコと酒粕を合わせただけでもおいしいだろうが、オリーブオイルを加えて和風パテ仕立てにすれば、ごはんだけでなくパンにも、サラダにも合いそうだ。
生で食べるものだから、オリーブオイルはぜいたくにエクストラバージンを使いたい。
方針が決まったところで、作り方をご紹介。
材料
作り方
1. 酒粕に、醤油とみりんを入れてよく混ぜる。酒粕が硬い場合は、レンジで1~2分程度あたためると柔らかくなって混ぜやすくなる。
2. タラコを包丁で縦に割いて包丁で卵だけをしごくように出す。
3. タラコ、酒粕、オリーブオイル、コショウを合わせてムラがないように混ぜてできあがり。
これからおいしくなる新玉ねぎをスライスして水でさっと洗ってから絞って器に盛り、エクストラバージンオリーブオイルをかけてタラコパテをのせる。混ぜながら食べると適度な塩気とコクがたまらない。
この和風パテは、パスタはもちろん、バゲット、おにぎりの具にも向いている。ガラス瓶などに空気を抜きながら詰めて冷蔵庫で1週間ぐらい置くと、酒粕でタラコが漬かって一層おいしくなる。
酒粕、特に板粕はその名の通り板のように硬くて、どうやって使うかわからないという声も聞く。でも、レンジであたためると柔らかくなって扱いやすくなるから、醤油やみりん、砂糖を混ぜて肉や魚を漬けてみよう。安い輸入肉もびっくりするほど柔らかく、深みのある味になるのだ。
素材をおいしくする上に、レジスタントプロテインも含まれる健康食品なので、調味料としてぜひ常備したい。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。