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揚げ物って面倒だし、怖いことありますよね。油は調理台のまわりにはねるし、水っぽいものを投入すると、途端にバチバチはねてどうしようもない。時に飛んできた油でヤケドをすることもある。
私はコロッケが好きなのですが、これがまたくせもの。揚げる前に小麦粉とパン粉でしっかりコーティングしておかないと、パンクして中身が油に溶け出るからバッチバチと猛烈な油ハネ!揚がった物にはタネが入ってなくてスカスカ、衣だけが残った悲惨な状態…
もうこうなると、家でコロッケを揚げるというのはあきらめるか。でもやっぱり家で自作コロッケ食べたいじゃないの。
なんとかしてうちで作ったコロッケ食べたい!こうして私の「自宅DE揚げ物!」の方法はグーグル先生に教えていただくことになりました。
グーグル先生によれば、自宅でめんどくさくなく、安全にコロッケを食べたいなら、大前提は「揚げないこと」。揚げない揚げ物って?と思ったのですが、パン粉をあらかじめ油で炒めておいて、あとでネタにくっつけて焼くということだと。
ふむ。確かに揚げるときは小麦粉、卵、パン粉をつけるわけですが、何がおいしいって、パン粉のサクサクな食感なわけです。
フライって、別に小麦粉がしっかりついているからおいしいとか、卵のコクがあるかっていえばそんなことはない。テレビの食レポでも「衣がサクッとして香ばしいですね」と言うじゃないですか。つまり衣=パン粉がすべてなわけです。
これなら揚げ物の油も鍋もいらない、パン粉を少ない油で炒めるだけなんだからと考えていて気付きました。少ない油で済むなら、高級オリーブオイルを使った衣をまとったコロッケだってできるじゃないかと。
ということで、早速エクストラバージンオリーブオイルを使って揚げずコロッケを作ってみることにしました。
オリーブオイルはオリーブクエスト11を使います。華やかで複雑な香り立ちと、心地よい苦み辛みが見事に調和し、しかも後味の良さが特徴です。パン粉はごく普通のものです。
【材料】
【作り方】
たったこれだけです。炒めている途中、とても香ばしくよい香りがしてきます。ただ、気を付けないとすぐ焦げるので注意が必要です。
衣ができたところでコロッケのタネを用意します。タネはじゃがいもをゆでてつぶしてひき肉と玉ねぎを炒めたものをまぜる、あれです。揚げるとパンクの元凶になるチーズだって、じゃんじゃん入れちゃいます。だって揚げないんだもの、いたって強気です。
チーズを入れたものはタネでチーズを隠し、その他も形を整えたら、思いっきり炒めたパン粉を付けて、オーブンやオーブントースターに並べて10分程度焼いてできあがりです。
恐ろしく簡単。
食べてみると、香ばしい衣とふんわりタネが何とも言えません。サクッしています。オリーブオイルの旨味もきちんと感じられます。揚げていない分、さっぱりしていてどんどんいけちゃいます。
衣を作っておけば、時短でできるので、忙しい時に作るお弁当などにはぴったりです。
贅沢パン粉を作ってみてわかったのですが、これ、揚げず揚げ物だけに使うのではもったいない。とにかく香ばしくてサクサクして、おいしいんです。そこで、アレンジしてみました。
まずは定番のTKG。たまごかけごはんです。
ウマー!
オリーブオイルの旨さとコク、パン粉のサクサク感がたまりません!これは病みつきになりそうです。
次に日本そば。タヌキそばからヒントを得ました。
タヌキそばがてんぷらの揚げ玉なら、こっちはフライの衣です。「和」の揚げ物の代表選手に対して「洋」の揚げ物の代表選手じゃないですか。相手に不足はありません。
さっそく試食してみます。
これもウマー!
正直、揚げ玉よりおいしいかもしれない。さすがにサクサクはしませんが、そばつゆとオイルのコクが入ったパン粉は絶品です。パン粉を一粒残らず食べたいために、つゆを最後まで飲み干してしまうほどです。
このそばを何と呼ぶか。「パン粉そば」では味気ない。洋風だから「フェレットそば」とでも呼びましょうか。まあ、名前はともかくおいしいには違いないです。
きっと他にもおいしい食べ方があるに違いない贅沢パン粉。揚げ物を安全に、簡単にしかも時短メニューをと思って作ったものですが、予想外にいろいろなものに合うので、多めに作っておきたいと思っています。ポタージュのクルトンがわり、サラダのトッピング、納豆ごはん…いろいろなものに使えますね、これは。
オリーブクエスト
世界で最も信頼のおけるオリーブオイルガイドブック「フロス・オレイ」品質評価メンバーが、世界各地の類稀なオリーブオイルを紹介
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。