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そろそろカボチャの季節。
カボチャは夏に収穫し、熟成させ甘みを出すために寝かせておく。そして今頃から美味しくなるのだ。カボチャは私の好物で、煮物、てんぷら、マッシュしてコロッケにとよく食べる。
カボチャはその実の半分ぐらいを種とワタが占めている。料理するとき、それらを取り除いて捨てると、ごっそりと大穴があいてしまい、とても損した気分になるのだ。
うーん、いつもは捨てる種をおつまみにできないものか。私の知恵袋的存在の祖母に聞くと昔は煎って食べたというではないか。それならと早速、カボチャの種でつまみを作ろう。
カボチャの種は、十分に種として育った、ふっくらと厚みがあるものでないとうまくできない。紙のように薄いものは取り除いておく。煎る際にはオリーブオイルで揚げ煎りのようにするとオイルの旨味が種に入っておいしくなる。他のナッツのように殻を割って食べるのではなく、殻ごとパクリといくのが王道。
1. 取り出した種とワタから種だけを取り出して、ザルに入れてよく洗い、ワタがついていないようにする。
2. 皿などに重ならないように入れて、電子レンジで5分程度かける。一度混ぜてもう一度3分程度かけて乾燥させる。時間があれば3日程度天日干ししてもよい。
3. フライパンにオリーブオイルを入れ、熱したら2を投入。焦げやすいので弱火にしてじっくりきつね色になるまでヘラなどで混ぜて煎る。時々ポップコーンのように跳ねる種があるので注意。
4. きつね色になったらキッチンペーパーを敷いた皿にあけ、塩コショウを振って冷まして出来上がり。
スイーツなどに使うパンプキンシードはナッツの油っぽさがあるが、日本のかぼちゃの種は、煎るとまるで煎り大豆のような味。殻がとても香ばしく、パリパリと食感も良い。これは美味しい!中身はあるのかないのか、程度。とにかく殻が美味しいのだ。
カボチャの種は栄養的に優れていて、ビタミンA(β-カロテン)、C、E、B、たんぱく質、ミネラル(亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄)、食物繊維、不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸)などが含まれている。その豊富な栄養素から、漢方の世界では「南瓜仁(ナンカンニン)」という低血圧の改善や回虫駆除の漢方薬として知られているし、ドイツでは食薬としてペポかぼちゃの種が食べられているそう。
美味しい上に体にいいのでは、これからはわざわざ種が多いカボチャを選んでしまいそうだ。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。