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いよいよ年末。年末年始に盛り上がる料理と言えば「おせち」ですね。作るか買うかして、食べないといけないという脅迫観念にかられつつ、カズノコに伊達巻、カマボコにきんとん、黒豆…うーん、少しつまめばもういいや、という方も少なくないのではと思います。
確かに、おせちの詰め合わせを買うと、どうしても食べたくないものも入っていたりでなんだか損をした気分にもなります。ならば、いつものおかずを少しだけ華やかに見えるようにして、おせち料理にしてしまいましょう。
おせち料理は、おいしさがあまり変わらずに日持ちするものがベスト。そこで、オリーブオイルを使って簡単に、しかもなんとなくふだんとは違う、という感じが出るものを紹介します。
肉を使うおせちというと、牛肉の八幡巻き、洋風ならローストビーフなどがありますが、冷えて動物性脂肪が固まるのが嫌、という声もあります。そこで、脂の少ない鶏むね肉を使います。鶏皮にはコラーゲンがたっぷり入っているので、自然とゼリー寄せのようにもなるし、冷えても脂が固まるということもありません。
肉の色も美しい薄ピンク色ですから、重箱に入れても、プレートにのせてもきれいに見えて食欲をそそります。
しかも何より、材料費が安い。なのに豪華に見えるなんて最高じゃないですか。
今回は鶏むね肉に色のキレイな三色のパプリカを巻いて仕上げます。ゆでて冷やすだけで、まわりが一切汚れないので、”せっかく大掃除したのに!”と作ったことを後悔することもありません。
塩麴をまぶして2日程度寝かせた鶏むね肉にパプリカを巻くと、パプリカの香りが移っておいしくなります。しかも食べる時にたっぷりのエクストラバージンオリーブオイルをかけます。ピリッと辛味の効いた上質のオイルが、旨味はあるがあっさりとした塩麴鶏を一層引き立てます。パプリカは一説によると、黄色が一番おいしいとも言われていますが、色によって味に違いはそれほどないので、3色揃わなければ2色でも1色でも構いません。
1. 鶏むね肉は厚みのあるところを包丁で切り込みを入れて開く。このとき、切れてしまっても気にすることはない。皮を取る、取らないはお好みで。取らないで作るとゼリー寄せのようになる。
2. 1に塩麴を両面になすり、胡椒を振ってからクルクルと巻いてポリ袋に入れ、2日間冷蔵庫で味をしみ込ませる。
3. 2をまな板の上に出し、麺棒やビンなどで叩いて薄くする。叩くことで肉の繊維が切れて柔らかくなる。
4. 薄くした鶏むね肉を2等分する。切れてしまっている部分は肉を重ねて穴がないようにする。
5. パプリカは細切りにしてオリーブオイル大さじ1で炒め、塩で味付けしておく。
6. ラップを大きめに切り、その上に4をのせ、肉のはじに5を4~5本色どりを考えながらのせる。
7. のり巻きのようにラップを使ってクルクルと巻いて、両端をひねってキャンディーのようにする。このとききつく巻かないと出来上がりがバラバラになってしまうので注意。ラップの両端を持って肉を回転させるとうまく巻ける。
8. 余った両端をとめる用に輪ゴムをかけて、チャック付き保存袋やポリ袋に入れる。
9. 大き目の鍋に湯を沸騰させ、火を止めてから8を入れフタをして2時間程度置くと火が通った状態になる。
10. 9の粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やして固め、1cm程度の厚みに切る。エクストラバージンオリーブオイルをたっぷりかけてできあがり。
塩麴鶏にオリーブオイル、これは間違いない味です。あっさりした鶏むね肉にぐっと味の厚みが出て、しかもヘルシー。何かとカロリーオーバーが気になる年末年始ですが、ワインはもちろん、日本酒でも焼酎ロックでも何にでも合ううれしい一品になります。
オリーブオイル、特にエクストラバージンはまさに醤油やソースなどと同じように調味料だと思います。
肉系はもちろんですが、魚でも、野菜でも、とにかくかけて食べるとおいしい。おせちのような伝統的日本料理でも、たとえば昆布巻きでもかまぼこでも、オリーブオイルをかけるだけで目先が変わってびっくりするほどおいしくなります。
年末年始は卓上ボトルを置いて、おせちにかけてぜひためしてみてください。意外な組み合わせがイケる味になったりしますよ。
有機エキストラバージンオリーブオイル ルイーザ(LUISA)
有機栽培オリーブ果実100%のエキストラバージンオリーブオイル
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。