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いよいよ年末。おせち料理の煮しめぐらいは作ろうかな、と思っている方に向けて、フライパンで作る炒め煮しめをご紹介します。煮しめって、鰹節でダシをとって、そのダシでコトコトと味をしみ込ませるように煮るんだよね、と思ってます?
いえいえ、これは炒め煮しめ。フライパンで炒めてから煮るんです。しかもオリーブオイルで味の深みを引き出して、ほとんどダシいらずでとてもおいしくできあがるので、忙しい時にもうれしい手軽さ。こんにゃくやにんじんを飾り切りにすれば、もう気分は正月、おせち料理!って感じです。
こんにゃくは、大体おでんにいれるか、田楽にするぐらいですが、おせち料理のメンバー入りをさせるために、あの地味なフォルムに少し手を加えます。
といっても、実に簡単。こんにゃくを3cm×5cmぐらいに切ったら、縦に包丁で切込みを入れて、一回転させるだけ。するとかわいらしい、ねじりこんにゃくのできあがりです。たったこれだけだって、ふだんと何だか違った感じになるから不思議です。
ネジネジしたら、ゆでてアクを抜いておきます。
こんにゃくを用意したら、いよいよ炒め煮しめを作っていきましょう。
今回はおせち料理らしく、れんこん、ごぼう、里芋、こんにゃく、にんじん、干ししいたけ、さやえんどう、鶏肉という豊富なメンバーで作りますが、材料についてはお好きなものをどうぞ。里芋ではなくじゃがいもだっていいし、何かがなければおいしくない、というものではないので、気楽に材料を集めてください。
なんならこれで冷蔵庫の野菜室の大そうじにもなるかもしれません。また、味加減はお好みがあると思うので、味を見ながら調整してください。
1. 干ししいたけのいしづきを取って1時間程度、水100mlでもどしておく。もどし汁はとっておく。
2. にんじんは皮をむいて5mm程度の厚さに、ごぼうは皮をむき乱切りにして水にさらす。れんこん、里芋は皮をむいて乱切りにしておく。
3. さやえんどうの頭の部分を手でちぎり、筋も取っておく。鶏肉をひと口大に切る。
4. フライパンに、エクストラバージンオリーブオイルを大さじ2入れて熱し、鶏肉を入れて色が変わるまで炒める。
5. さやえんどう以外の野菜をすべて入れて中火で5~7分程度炒める。ヘラよりもフライパンを振って材料をひっくり返すようにした方が形が崩れにくい。
6. 材料にオイルが回って少し透き通った感じが出てきたら、干ししいたけの戻し汁、日本酒、砂糖、めんつゆを投入して煮始める。この時味を見て、煮詰めることを考えて少し薄いなという感じで味を調整。時々ヘラでかき混ぜながら、ダシがほとんどなくなるまで中火で煮る。
7. ほとんどダシがなくなったら、オリーブオイル大さじ1を回しかけて混ぜ、さやえんどうを投入してできあがり。さやえんどうは余熱で火が通る。
おせち料理といえば煮しめが重要なメンバーですが、ここにもエクストラバージンオリーブオイルが大活躍してくれました。最初にオイルで炒めてから煮ると、オイルのコクが材料全体に回り、しかも煮崩れがしにくくなるような気がします。
そして最後に追いオイル。これが味の決め手です。牛や豚に比べれば脂肪分の少ない鶏肉に、オリーブオイルで植物性の上質の油を加えると、ヘルシーでしつこくない味に仕上がります。
おせちは何日かにわたって食べることになりますが、オリーブオイル炒め煮しめは脂肪分が固まらずにツヤツヤ。これで食欲倍増です。
年末は何かと忙しいですが、フライパンひとつで簡単にできる炒め煮しめは、時短でできて簡単。好きな野菜を組み合わせて作ってみては?
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。