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冬の乾燥に加えて、お湯を使って食器を洗うせいか、手の脂がなくなっていませんか。私は冬になると、ハンドクリームをたっぷり塗って寝ないと翌日手がもうカッサカサで、ひどい時はあかぎれになります。
ハンドクリームと言っても、いろいろな種類のものが出ていて、香りのよいものとか、のびの良いもの、なんやら保湿剤入りだの選ぶのに苦労します。その上私は割と敏感肌で、化学的なものより馬油(バーユ)とかアロエなどの方が合っているようで、成分表示に注意しながら買うわけですが、あまりパッとしません。
それなら自分で作っちゃえ、というのが今回の企てです。食べておいしいオリーブオイルが原料なら、こんなに安心なことはありません。第一、オリーブオイルなら家にあるので、改めて買う必要もない。ハンドクリームだけでなく、リップクリームもできるようです。冬は唇もガサガサになるので、もってこい、ということで早速挑戦です。
オリーブオイルは家にあるとして、特別に用意しなければならないのは蜜蝋(ビーワックス)です。
蜜蝋はハンドクリームの固さを調整するために入れるもので、ミツバチが巣をつくる際に出す分泌物です。蜜蝋は保湿力が高く、肌を柔らかくする効果もあるので、クリームを手作りする際には、固さ調整以外でも必須なメンバーです。精製された白いものと未精製の黄色いものがありますが、未精製の方が保湿効果が高いと言われていますので、未精製を買いましょう。これは通販で簡単に手に入りますし、しかもあまり高くありません。
私はいつも山菜を買っている志賀高原のおじさまから、バリバリ未精製の野性味ある蜜蝋をゲットしました。これで100gで350円ぐらいと、とても手頃です。
さらに、ちょっとおしゃれにアロマオイルを入れることにしました。レモングラスのオイルが家にあったので、ちょっと入れてレモングラスの香りのするハンドクリームにしてみます。
1. 鍋に湯を沸かし、クリームを作る容器(今回は栗かのこが入っていたアルミの蓋つき容器を使用)にオリーブオイル、蜜蝋を入れてから湯せんにかける。時々串などでそっとかき混ぜる。
2. 全部溶けたら鍋から出して、アロマオイルを1~2滴たらして、冷やしてできあがり。
蜜蝋があれば、リップクリームも簡単に手作りできます。ハンドクリームより少し固めにするために蜜蝋を少し多めに入れます。少しリップに色を付けることもできます。好きな色の口紅をほんの少し入れるだけで、色の付いたリップができあがります。
2. ハンドクリームと同じく、容器にオリーブオイル、蜜蝋を入れて湯せんで溶かす。
2. 全部溶けたら口紅を入れて串でまんべんなくかき混ぜて冷やしてできあがり。
ハンドクリームにしろ、リップにしろ、とにかくあっという間にできてしまいます。私はぜいたくにオリーブオイルはピエトラ・コロンビナで作りましたが、そんなに高級でないオイルでもまったく大丈夫です。オリーブオイルでなくてもできます。たとえば、ココナッツオイルで作ってバニラエッセンスで香りづけすると、食べたくなるようなしっとりしたクリームができます。
また、リップには蜂蜜を入れるとより保湿力の高いものができるのでおすすめです。他にはシアバターやワセリンを入れる、なんていうこともできます。
つけた感じですが、ハンドクリームは少しでもものすごくのびがよく、レモングラスの香りが爽やかです。塗った後ベタベタすることも少ないようです。リップもなめらかにのびるし、油くさい感じもまったくなく唇がしっとりします。つけたまま食事をしてもまったく気になりません。
まだまだ乾燥する季節が続きます。手作りオリーブオイルハンドクリームとリップで、冬の乾燥からお肌を守りませんか。ほんと作るのは簡単だから。
ピエトラ・コロンビナ
トスカーナ州産の実を使用したオリーブオイルの「ヌーボー」
ヘルシーで様々な効能を持ったオイルへの注目が高まっています。中でもオリーブオイルの消費量は大きく伸び、同時に、ココナッツオイル、アルガンオイル、亜麻仁油、MCTオイルなど、なじみのなかった様々なオイルも注目されるようになってきました。
しかし、私たち日本人の日常的な食卓では、その活躍の幅はまだまだ狭く、真新しいノートのように真っ白な状態ではないでしょうか。 Olivenoteでは、読者の皆様の意見やオリーブノートアンバサダーへの参加を募りながら、カラダに美味しいオイルを中心に、楽しく健康的な食卓を築いて行ける情報を綴ってゆきます。